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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

4.3.3 ワークユニットの設計

ワークユニットはアプリケーションの運用単位です。非同期アプリケーション連携実行基盤は、以下のワークユニット上で動作します。

ワークユニットの作成単位

アプリケーションを配備するワークユニットは、業務の単位に作成します。ワークユニットは、単一サーバ上に作成することも、複数サーバにまたがって作成することもできます。アプリケーション連携実行基盤のフローとワークユニットの単位については、とくに規定された関係はありませんが、以下のような指針で構成してください。

注意

上記の構成は指針です。フロー、アプリケーション、およびワークユニットの関係を、上記と異なる構成にした方が効果的な場合もあります。

フロー全体で1つの業務を行う場合のアプリケーションの配備方法

フローで利用するアプリケーションが、ほかのフローから利用されない場合には、アプリケーションをすべて1つのワークユニットに配備します。

1つのワークユニットに配備することで、業務の開始や終了の同期など、運用が容易になります。

複数のフローから共通利用されるアプリケーションの配備方法

アプリケーションによっては、共通機能として複数のフローから呼び出される形態を取る可能性があります。このような場合、共通利用のアプリケーションを独立したワークユニットに配備することで運用性が向上します。

非同期ワークユニット

非同期ワークユニットは、業務処理実行アプリケーションをCOBOLで作成する場合に使用するワークユニットです。同一の非同期ワークユニット上に配備した複数の業務処理実行アプリケーションは、一括して操作することができます。

IJServer

IJServerは、業務処理実行アプリケーションをJavaで作成する場合に使用するワークユニットです。同一のIJServer上に配備した複数の業務処理実行アプリケーションは、一括して操作することができます。

注意

1つのIJServerに配備した複数のアプリケーションは、すべて同じプロセスで動作します。アプリケーションが動作するプロセスを分けたい場合は、別のIJServerに配備してください。

IJServerのタイプ

IJServerのタイプは、以下の基準で選択します。

注意

IJServerのタイプを[WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用]にした場合、業務処理実行アプリケーション以外にServletを配備する必要があります。また、このタイプのIJServerでは、分散トランザクションは使用できません。

ワークユニットの作成方法

ワークユニットの作成方法については、“9.8.4 ワークユニットの作成”を参照してください。