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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

4.4 非同期アプリケーション連携実行基盤の設計

業務処理実行アプリケーションをCOBOLで作成する場合には、非同期アプリケーション連携実行基盤について、以下の項目を設計します。

ポイント

Javaで作成した業務処理実行アプリケーションは、スレッドモードでだけ動作するため、動作モードの設計は不要です。

動作モード

業務処理実行アプリケーションを実行するときの多重化の方法を設計します。動作モードには、以下の2種類があります。

以下に、それぞれの動作モードの特徴を示します。システムの要件に応じて動作モードを選択してください。

考慮が必要な要素

動作モード

プロセスモード

スレッドモード

システムリソースの消費量

多い

少ない

ユーザアプリケーション

スレッドアンセーフ

スレッドセーフ

プロセス資源の共有

共有不可

共有可

ほかのアプリケーションの異常終了による影響

1つのプロセスだけ異常終了

すべて異常終了

ダイナミックロードの使用

使用不可

使用可

動作モードは、システム構築シートで指定します。詳細は、“9.4.4 ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力”を参照してください。

ライブラリのロード方法(COBOLの場合)

業務処理実行アプリケーションをCOBOLで作成する場合に、ライブラリのロード方法を設計します。ライブラリのロード方法には、以下の2種類があります。

以下に、それぞれのロード方法の特徴を示します。

No.

考慮が必要な要素

ロード方法

プレロード

ダイナミックロード

(1)

プロセスモードの使用

使用可

使用不可

COBOL実行環境の引継ぎ

行う

行わない

(2)

応答性能

速い

遅い

ワークユニットの起動性能

遅い

速い

メモリの消費量

多い

少ない

(3)

アプリケーションの利用頻度

多い

少ない

以下に、ライブラリのロード方法は、以下の指針で選択します。

  1. まず、(1)の要件について検討し、ロード方法を選択します。

  2. (1)の要件でどちらのロード方法を選択しても問題ない場合には、(2)の要件を検討したうえで、(3)の要件に該当するロード方法を選択します。

注意

ダイナミックロードは、以下の条件をすべて満たす場合にだけ利用できます。

  • COBOL実行環境の引継ぎを行わない場合

  • アプリケーションの最大スレッド数が1の場合(スレッドモードでスレッド最大多重度に1を指定、またはプロセスモードを選択)

ライブラリのロード方法は、システム構築シートで指定します。詳細は、“9.4.4 ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力”を参照してください。