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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1 運用ガイド
ServerView

11.4.1 異常発生箇所の特定

ここでは、異常が発生しているネットワーク機器を特定する方法について説明します。


11.4.1.1 他の管理者や利用者などから異常発生の連絡があった場合

以下の手順で、異常が発生した箇所を特定します。

  1. RORコンソールでネットワークデバイスの状態を確認します。

    • イベントログにネットワークデバイスのポート状態の変化を表すログが出力されていないか
      ネットワークデバイスツリーに登録済みのネットワークデバイスのポートの状態について変化を検出すると、22784メッセージが出力されています。
      ポートの状態が"down"または"unknown"に変化していることが検出され、この変化がインフラ管理者が意図していない場合、該当ネットワークデバイスで問題が発生している可能性があります。

    • ネットワークデバイスツリー配下のリソースの状態アイコンが正常以外に変化していないか

  2. 状態に変化が発生しているネットワークデバイスが存在した場合、連絡のあったL-Platformで利用されているネットワークデバイスかを確認します。
    なお、連絡のあったL-Platformで利用されていないネットワークデバイスで状態に変化が発生していた場合、「11.4.1.2 RORコンソールで状況確認時に状態の変化を検出した場合」を参照してください。

    • 状態に変化が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの場合

      1. オーケストレーションツリーで、ほかの管理者や利用者などから異常発生の連絡があったサービスを提供しているL-Platformを選択します。

      2. メインパネルの[リソース一覧]タブを選択します。

      3. [ファイアーウォール一覧]の[使用リソース(状態)]を確認します。

        状態が"(normal)"以外の使用リソースが存在し、その使用リソースの名前が手順1.で状態変化の発生を確認したネットワークデバイスの名前と一致した場合、ネットワークデバイス(ファイアーウォール)で異常が発生していることを特定できます。

        続けて、特定されたファイアーウォールの状態を確認します。

        確認方法については、「11.4.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。

      4. [サーバロードバランサー一覧]の[使用リソース(状態)]を確認します。

        状態が"(normal)"以外の使用リソースが存在し、その使用リソースの名前が手順1.で状態変化の発生を確認したネットワークデバイスの名前と一致した場合、ネットワークデバイス(サーバロードバランサー)で異常が発生していることを特定できます。

        続けて、特定されたサーバロードバランサーの状態を確認します。

        確認方法については、「11.4.3 サーバロードバランサーの状態確認」を参照してください。

    • 状態に変化が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールおよびサーバロードバランサー以外の場合

      1. ネットワークリソース名を確認します。

        ネットワークリソース名は、rcxadm netdevice showコマンドの表示結果の項目(AllocatedResources[Network])で確認できます。なお、nameオプションに指定するネットワークデバイス名は、手順1.で確認したネットワークデバイス名を指定します。

      2. オーケストレーションツリーのL-Platformを選択します。

      3. L-Platform配下のL-Serverを選択します。

      4. メインパネルの[リソース詳細]タブを選択します。

      5. [ネットワーク情報]の[ネットワークリソース名]を確認します。手順a.で確認したネットワークリソース名と一致した場合、手順a.の確認時に指定したネットワークデバイス(L2スイッチまたはイーサネット・ファブリック)で異常が発生していることを特定できます。

        続けて、特定されたL2スイッチまたはイーサネット・ファブリックの状態を確認します。

        確認方法については、「11.4.4 L2スイッチの状態確認」または「11.4.5 その他のネットワーク機器の状態確認」を参照してください。

      状態に変化が発生しているネットワークデバイスが存在しなかった場合、以下のどちらかの異常が発生している可能性がありあます。

    • ファイアーウォールに誤ったアクセス制御ルールが適用され、通信パケットの通過が拒否されている

      以下の手順でファイアーウォールの状態を確認します。

      1. 申告のあったL-Platformで利用されているファイアーウォールを特定します。

        特定方法については、「状態に変化が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの場合」を参照してください。

      2. ファイアーウォールの状態を確認します。
        確認方法については、「11.4.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。

    • 本製品の管理対象外のネットワーク機器で異常が発生している

      ネットワーク機器の管理者に対して、以下の観点で調査を依頼します。

      • L-Platformで利用しているネットワーク機器と接続しているネットワーク機器で異常が発生していないか

      • L-Platformまでの通信経路上のネットワーク機器で異常が発生していないか

      ネットワーク機器の管理者は、以下の手順でネットワーク機器の状態を確認します。

      1. L-Platform外のネットワーク機器に直接ログインします。

      2. ネットワーク機器の状態を確認します。

参照

  • rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。

  • ネットワーク機器での操作(状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。


11.4.1.2 RORコンソールで状況確認時に状態の変化を検出した場合

RORコンソールで状況確認時に状態の変化を検出した場合、状態が変化しているリソース名のネットワークデバイス(ファイアーウォール、サーバロードバランサー、L2スイッチまたはイーサネット・ファブリック)で異常が発生している可能性があります。

参照

ネットワーク機器での操作(状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。