ここでは、異常が発生しているネットワーク機器を特定する方法について説明します。
以下の手順で、異常が発生した箇所を特定します。
RORコンソールでネットワークデバイスの状態を確認します。
イベントログにネットワークデバイスのポート状態の変化を表すログが出力されていないか
ネットワークデバイスツリーに登録済みのネットワークデバイスのポートの状態について変化を検出すると、22784メッセージが出力されています。
ポートの状態が"down"または"unknown"に変化していることが検出され、この変化がインフラ管理者が意図していない場合、該当ネットワークデバイスで問題が発生している可能性があります。
ネットワークデバイスツリー配下のリソースの状態アイコンが正常以外に変化していないか
状態に変化が発生しているネットワークデバイスが存在した場合、連絡のあったL-Platformで利用されているネットワークデバイスかを確認します。
なお、連絡のあったL-Platformで利用されていないネットワークデバイスで状態に変化が発生していた場合、「11.4.1.2 RORコンソールで状況確認時に状態の変化を検出した場合」を参照してください。
状態に変化が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの場合
オーケストレーションツリーで、ほかの管理者や利用者などから異常発生の連絡があったサービスを提供しているL-Platformを選択します。
メインパネルの[リソース一覧]タブを選択します。
[ファイアーウォール一覧]の[使用リソース(状態)]を確認します。
状態が"(normal)"以外の使用リソースが存在し、その使用リソースの名前が手順1.で状態変化の発生を確認したネットワークデバイスの名前と一致した場合、ネットワークデバイス(ファイアーウォール)で異常が発生していることを特定できます。
続けて、特定されたファイアーウォールの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。
[サーバロードバランサー一覧]の[使用リソース(状態)]を確認します。
状態が"(normal)"以外の使用リソースが存在し、その使用リソースの名前が手順1.で状態変化の発生を確認したネットワークデバイスの名前と一致した場合、ネットワークデバイス(サーバロードバランサー)で異常が発生していることを特定できます。
続けて、特定されたサーバロードバランサーの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.3 サーバロードバランサーの状態確認」を参照してください。
状態に変化が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールおよびサーバロードバランサー以外の場合
ネットワークリソース名を確認します。
ネットワークリソース名は、rcxadm netdevice showコマンドの表示結果の項目(AllocatedResources[Network])で確認できます。なお、nameオプションに指定するネットワークデバイス名は、手順1.で確認したネットワークデバイス名を指定します。
オーケストレーションツリーのL-Platformを選択します。
L-Platform配下のL-Serverを選択します。
メインパネルの[リソース詳細]タブを選択します。
[ネットワーク情報]の[ネットワークリソース名]を確認します。手順a.で確認したネットワークリソース名と一致した場合、手順a.の確認時に指定したネットワークデバイス(L2スイッチまたはイーサネット・ファブリック)で異常が発生していることを特定できます。
続けて、特定されたL2スイッチまたはイーサネット・ファブリックの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.4 L2スイッチの状態確認」または「11.4.5 その他のネットワーク機器の状態確認」を参照してください。
状態に変化が発生しているネットワークデバイスが存在しなかった場合、以下のどちらかの異常が発生している可能性がありあます。
ファイアーウォールに誤ったアクセス制御ルールが適用され、通信パケットの通過が拒否されている
以下の手順でファイアーウォールの状態を確認します。
申告のあったL-Platformで利用されているファイアーウォールを特定します。
特定方法については、「状態に変化が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの場合」を参照してください。
ファイアーウォールの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。
本製品の管理対象外のネットワーク機器で異常が発生している
ネットワーク機器の管理者に対して、以下の観点で調査を依頼します。
L-Platformで利用しているネットワーク機器と接続しているネットワーク機器で異常が発生していないか
L-Platformまでの通信経路上のネットワーク機器で異常が発生していないか
ネットワーク機器の管理者は、以下の手順でネットワーク機器の状態を確認します。
L-Platform外のネットワーク機器に直接ログインします。
ネットワーク機器の状態を確認します。
参照
rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。
ネットワーク機器での操作(状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。
RORコンソールで状況確認時に状態の変化を検出した場合、状態が変化しているリソース名のネットワークデバイス(ファイアーウォール、サーバロードバランサー、L2スイッチまたはイーサネット・ファブリック)で異常が発生している可能性があります。
状態が変化しているネットワークデバイスがファイアーウォールの場合
ファイアーウォールの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。
状態が変化しているネットワークデバイスがサーバロードバランサーの場合
サーバロードバランサーの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.3 サーバロードバランサーの状態確認」を参照してください。
状態が変化しているネットワークデバイスがL2スイッチの場合
L2スイッチの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.4 L2スイッチの状態確認」を参照してください。
状態が変化しているネットワークデバイスがイーサネット・ファブリックの場合
イーサネット・ファブリックの状態を確認します。
確認方法については、「11.4.5 その他のネットワーク機器の状態確認」を参照してください。
参照
ネットワーク機器での操作(状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。