ここでは、サーバロードバランサーの状態を確認する手順について説明します。
以下の手順で、サーバロードバランサーの状態を確認します。
オーケストレーションツリーのL-Platform配下のサーバロードバランサーのネットワークデバイスを選択します。
[リソース詳細]タブを選択し、[ネットワークデバイス基本情報]の[ネットワークデバイス]の[使用リソース]のリンクをクリックします。
ネットワークデバイスの[リソース詳細]タブの情報が表示されます。
表示された詳細情報を確認します。
対象のネットワークデバイスが冗長構成の場合、現用状態および待機状態の双方の装置について確認します。
[ハードウェア詳細]に[ネットワークデバイス Web UI起動]のリンクが存在する場合
リンクをクリックし、サーバロードバランサーの管理画面を起動します。
起動した管理画面からイベントログや状態(インターフェースの状態、装置の稼動状態、使用機能の動作状況など)など、サーバロードバランサーが検出している異常を確認します。
[ハードウェア詳細]に[ネットワークデバイス Web UI起動]のリンクが存在しない場合
メインパネルに表示される以下の情報を確認します。
サーバロードバランサーの状態が表示されています。
インフラ管理者が意図しない"normal"以外の状態の場合、何らかの異常が発生している可能性があります。
サーバロードバランサーのポートの状態が表示されています。
インフラ管理者が意図しない"up"以外の状態の場合、ポートに異常が発生している可能性があります。
また、サーバロードバランサーに直接ログインし、状態(装置の稼動状態、使用機能の動作状況など)など、サーバロードバランサーが検出している異常を確認します。
サーバロードバランサーの状態を確認します。
サーバロードバランサーのイベントログなどから期待する負荷分散が行われていないことが判明した場合
インフラ管理者は自動設定機能で利用する以下に間違いがないか確認してください。
設定用スクリプト
パラメーターファイル
インターフェース設定ファイル
また、分散対象先としているサーバの異常によって問題が発生している可能性もあるため、サーバが正常に稼働しているのかも併せて確認してください。
サーバロードバランサーの装置状態が"unknown"、インフラ管理者が意図しない場合のリンク状態が"down"といった、ハードウェアの故障が疑われるような場合
インフラ管理者はネットワーク機器の管理者にサーバロードバランサーのハードウェア故障が発生していないかなどの状態確認を依頼してください。ネットワーク機器の管理者は、ハードウェアの故障であった場合、ハードウェアの保守担当者に対処を依頼します。
スクリプトやファイルの確認結果を元に対処を行います。
手順4.で確認したスクリプトやファイルに誤りがない場合
テナント管理者またはテナント利用者に、L-Platformの更新時に受け渡したパラメーターに誤りがないかの確認を依頼してください。
手順4.で確認したスクリプトやファイルに誤りがあった場合
インフラ管理者はサーバロードバランサーに直接ログインし、問題(分散ルール誤りなど)になる設定を削除し、誤りのあったスクリプトやファイルを修正します。
パラメーターの確認結果を元に対処を行います。
L-Platformの更新時に受け渡したパラメーターに誤りがない場合
想定していない定義変更などが発生している可能性があるため、ネットワーク機器の管理者にサーバロードバランサーの設定変更などを行っていないか確認してください。
L-Platformの更新時に受け渡したパラメーターに誤りがあった場合
インフラ管理者はサーバロードバランサーに直接ログインし、問題(分散ルール誤りなど)になる設定を削除します。
定義変更などが行われていないかの確認結果を元に、対処を行います。
ネットワーク機器の管理者が設定変更していない場合
サーバロードバランサーの定義を取り出して内容を確認し、不適切な設定が行われていた場合、直接サーバロードバランサーにログインし、定義を修正してください。
ネットワーク機器の管理者が設定変更を行っていた場合
必要な設定変更なのかを確認します。
必要ない設定変更の場合
インフラ管理者はサーバロードバランサーに直接ログインし、問題(分散ルール誤りなど)になる設定を削除または変更してください。
システムの運用ポリシーに従った必要な設定変更であった場合
スクリプト、パラメーターファイルおよびインターフェース設定ファイルの内容が運用ポリシーに従っているか見直しを行ってください。
以下の手順で、サーバロードバランサーの状態を確認します。
ネットワークデバイスツリーの異常が発生しているサーバロードバランサーのネットワークデバイスを選択します。
[リソース詳細]タブを選択します。
サーバロードバランサーの状態を確認します。
利用しているL-Platformを特定します。
rcxadm netdevice showコマンドの表示結果の項目(AllocatedResources[SLB])で、自動設定で割り当てられているサーバロードバランサー名を確認します。
rcxadm slb showコマンドの表示結果の項目(L-Platform Name)で、サーバロードバランサーが利用されているL-Platform名を確認します。なお、nameオプションに指定するサーバロードバランサー名は、手順a.で確認したサーバロードバランサー名を指定します。
これ以降の確認手順については、「11.4.3.1 サーバロードバランサーを利用しているL-Platformが特定されている場合」の手順3.以降を参照してください。
参照
サーバロードバランサーの操作(ログイン、状態確認、定義取り出し、定義変更など)については、サーバロードバランサーのマニュアルを参照してください。
rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。
rcxadm slbコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.12 rcxadm slb」を参照してください。