本書の目的
本書は、ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition(以降、本製品)の導入時に必要な操作や設定について説明しています。
本書の読者
本書は、本製品を利用してプライベートクラウドやデータセンターでインフラを運用する管理者を対象にしています。
また、システムを構築するにあたり、導入するサーバ、ストレージ、ネットワーク機器、サーバ仮想化ソフトウェア、Active DirectoryやLDAPなどディレクトリサービスの一般的な知識があることを前提としています。
本書の構成
本書は、以下の構成になっています。
本製品利用時の導入作業の全体の流れについて説明します。
本製品のインストールについて説明します。
SSL通信に必要な環境設定について説明します。
RORコンソールの起動と終了について説明します。
本製品を使用するときに必要なライセンスの設定と確認方法について説明します。
テスト用のサイト証明書を使用する場合に必要なブラウザへの証明書のインポートについて説明します。
インストール後のセットアップについて説明します。
本製品を利用し、ネットワーク機器を管理(監視や自動設定など)するために必要な定義ファイルの作成について説明します。
本製品で使用するリソースの登録、変更、削除について説明します。
HBA address rename設定サービスの設定について説明します。
VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録について説明します。
リソースのリソースプールへの登録について説明します。
L-Serverテンプレートの作成について説明します。
インフラ管理者用L-Serverの作成について説明します。
システム全体で共通に利用できるクローニングイメージを採取し、登録する方法について説明します。
L-Platformテンプレートの作成について説明します。
テナント、テナント管理者、テナント利用者の作成について説明します。
導入後の環境設定について説明します。
設定環境の保存について説明します。
本製品のアンインストールについて説明します。
本製品とSystemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SF Storage Cruiserを共存させる場合の注意事項について説明します。
物理L-Serverを作成する場合の設定について説明します。
仮想L-Serverを作成する場合の設定について説明します。
物理L-ServerにVMホストを導入する方法について説明します。
ダッシュボードのカスタマイズ方法について説明します。
旧バージョンからのアップグレードについて説明します。
旧バージョンからの互換について説明します。
本製品と他製品の連携について説明します。
本製品とServerView Deployment Managerを同一ネットワークで使用する手順について説明します。
ネットワークデバイスとしてイーサネット・ファブリックを利用する場合の設定について説明します。
本書の表記について
本書中の表記方法は以下のとおりです。
本製品のエディションに応じて異なる記事がある場合、以下のように区別して記述します。
【エディション共通】 | 全エディション対応記事 |
【Cloud Edition】 | Cloud Edition対応記事 |
【Express】 | Express対応記事 |
【Virtual Edition】 | Virtual Edition対応記事 |
本製品を使用する際、必要になる基本ソフトウェアに応じて異なる機能がある場合、以下のように区別して記述します。
【Windowsマネージャー】 | Windowsマネージャー対応記事 |
【Linuxマネージャー】 | Linuxマネージャー対応記事 |
【Windows】 | Windows対応記事 |
【Linux】 | Linux対応記事 |
【Solaris】 | Solaris対応記事 |
【VMware】 | VMware対応記事 |
【Hyper-V】 | Hyper-V対応記事 |
【Xen】 | RHEL5-Xen対応記事 |
【KVM】 | RHEL-KVM対応記事 |
【Solarisゾーン】 | Solarisゾーン対応記事 |
【OVM for x86 2.2】 | Oracle VM Server for x86 2.2対応記事 |
【OVM for x86 3.2】 | Oracle VM Server for x86 3.2対応記事 |
【OVM for SPARC】 | Oracle VM Server for SPARC対応記事 |
【Citrix Xen】 | Citrix XenServer対応記事 |
【物理サーバ】 | 物理サーバ対応記事 |
特に説明がない場合、本文中の"ブレードサーバ"はPRIMERGY BXシリーズを指します。
Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。
Oracle Solarisゾーンは、Solaris ContainersまたはSolaris Containerと記載することがあります。
Oracle VM Server for x86は、Oracle VMと記載することがあります。
本製品では、以下のサーバをSPARC Enterpriseと記載します。
SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000
SPARC Enterprise T5120/T5140/T5220/T5240/T5440
本製品では、以下のサーバをSPARC M10と記載します。
SPARC M10-1/M10-4/M10-4S
参照先は「 」でくくります。
画面名、ダイアログ名、メニュー名およびタブ名は[ ]でくくります。
ボタン名は< >または[ ]でくくります。
メニューの選択順を[ ]-[ ]の形式で示します。
ユーザーが入力する文字は太字で示します。
可変部分は斜体で示します。
特に強調が必要な文字列、数値をダブルクォーテーション( " )でくくります。
メニュー名には、設定、操作画面の起動を示す"..."は表記しません。
使用例は、プロンプトをWindowsの">"で表記しています。Linuxの場合は"#"に読み替えてください。
Windows 8およびWindows Server 2012で本製品を使用する場合は以下のように読み替えてください。
本書では、OSの操作を説明する際、Windows 7およびWindows Server 2008 以前のOSを例にしています。Windows 8およびWindows Server 2012で本製品を使用する場合、[スタート]メニューに関する記述を、[アプリ]画面に読み替えてください。
[アプリ]画面は、[スタート]画面を右クリックして表示される、[すべてのアプリ]を右クリックすることで表示できます。
RORコンソールのメニューについて
RORコンソールでの操作は、メニューまたはポップアップメニューから行います。
本書では、メニューおよびポップアップメニューのどちらでも実行できる操作については、ポップアップメニューによる手順を記載しています。
インストールフォルダーのパスについて
インストールフォルダーのパスとしてC:\Fujitsu\RORと記載されている場合があります。
以下のように読み替えてください。
Windows 64bit(x64)の場合
C:\Program Files (x86)\Resource Orchestrator
Windows 32bit(x86)の場合
C:\Program Files\Resource Orchestrator
コマンド使用例について
コマンドの使用例ではパスを省略しています。実際の使用時は「名前」の欄にあるパスで実行してください。
参照先URLについて
本文中に記載されている参照先URLは、2013年8月時点の情報です。
予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。
ServerView Resource Orchestrator Webサイト
ServerView Resource Orchestrator Webサイトでは、最新のマニュアルや技術情報を公開しています。
本製品を利用する前に、ServerView Resource Orchestrator Webサイトを参照することをお勧めします。
URL: http://software.fujitsu.com/jp/ror/ |
略称
本書中の略称は以下のとおりです。
略称 | 製品 |
---|---|
Windows | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition |
Windows Server 2003 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition |
Windows 2003 x64 Edition | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition |
Windows Server 2008 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard |
Windows 2008 x86 Edition | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86) |
Windows 2008 x64 Edition | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64) |
Windows Server 2012 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard |
Windows PE | Microsoft(R) Windows(R) Preinstallation Environment |
Windows XP | Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system |
Windows Vista | Windows Vista(R) Business |
Windows 7 | Windows(R) 7 Professional |
Windows 8 | Windows(R) 8 Pro |
Linux | Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) |
Red Hat Enterprise Linux | Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) |
Red Hat Enterprise Linux 5 | Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) |
Red Hat Enterprise Linux 6 | Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86) |
RHEL5-Xen | Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Linux 仮想マシン機能 |
RHEL-KVM | Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86) 仮想化機能 |
DOS | Microsoft(R) MS-DOS(R) operating system, DR DOS(R) |
OVM for x86 2.2 | Oracle(R) VM Server for x86 2.2 |
OVM for x86 3.2 | Oracle(R) VM Server for x86 3.2 |
OVM for SPARC | Oracle(R) VM Server for SPARC |
Oracle VM Manager | Oracle(R) VM Manager |
Citrix XenServer | Citrix XenServer(R) 6.0 |
ESC | ETERNUS SF Storage Cruiser |
GLS | PRIMECLUSTER GLS |
Navisphere | EMC Navisphere Manager |
Solutions Enabler | EMC Solutions Enabler |
MSFC | Microsoft Failover Cluster |
Solaris | Oracle Solaris10 05/09(Update7) メディアパック |
SCVMM | System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 |
VMware | VMware vSphere(R) 4 |
VMware ESX | VMware(R) ESX(R) |
VMware ESX 4 | VMware(R) ESX(R) 4 |
VMware ESXi | VMware(R) ESXi(TM) |
VMware ESXi 5.0 | VMware(R) ESXi(TM) 5.0 |
VMware ESXi 5.1 | VMware(R) ESXi(TM) 5.1 |
VMware Tools | VMware(R) Tools |
VMware vSphere 4.0 | VMware vSphere(R) 4.0 |
VMware vSphere 4.1 | VMware vSphere(R) 4.1 |
VMware vSphere 5 | VMware vSphere(R) 5 |
VMware vSphere 5.1 | VMware vSphere(R) 5.1 |
VMware vSphere Client | VMware vSphere(R) Client |
VMware vCenter Server | VMware(R) vCenter(TM) Server |
VMware vClient | VMware(R) vClient(TM) |
VMware FT | VMware(R) Fault Tolerance |
VMware DRS | VMware(R) Distributed Resource Scheduler |
VMware DPM | VMware(R) Distributed Power Management |
VMware Storage VMotion | VMware(R) Storage VMotion |
VMware vDS | VMware(R) vNetwork Distributed Switch |
VIOM | ServerView Virtual-IO Manager |
BladeLogic | BMC BladeLogic Server Automation |
Internet Explorer | Windows(R) Internet Explorer(R) 8 |
RCVE | ServerView Resource Coordinator VE |
ROR | ServerView Resource Orchestrator |
ROR VE | ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition |
ROR CE | ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition |
リソースコーディネータ | Systemwalker Resource Coordinator |
輸出管理規制表記
当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがあります。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となります。
商標について
BMC、BMC Software、そしてBMCのロゴは、米国ならびにその他の国においての登録商標または商標です。
Citrix(R)、Citrix XenServer(R)、Citrix Essentials(TM)、Citrix StorageLink(TM)は、Citrix Systems, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
EMC、EMC2、CLARiX、SymmetrixおよびNavisphereは、EMC Corporationの登録商標または商標です。
HPは、Hewlett-Packard Companyの登録商標です。
Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Microsoft、Windows、MS-DOS、Windows Server、Windows Vista、Excel、Active DirectoryおよびInternet Explorerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
NetAppは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの登録商標です。また、Data ONTAP、Network Appliance、Snapshotは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionは、米国およびその他の地域におけるVMware, Inc.の登録商標または商標です。
ServerView、Systemwalkerは富士通株式会社の登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
お願い
本書を無断でほかに転載しないようお願いします。
本書は予告なしに変更されることがあります。
出版年月および版数
版数 | マニュアルコード |
---|---|
2011年11月 第1版 | J2X1-7610-01Z0(00) |
2011年12月 第1.1版 | J2X1-7610-01Z0(01) |
2012年1月 第1.2版 | J2X1-7610-01Z0(02) |
2012年2月 第1.3版 | J2X1-7610-01Z0(03) |
2012年3月 第1.4版 | J2X1-7610-01Z0(04) |
2012年4月 第1.5版 | J2X1-7610-01Z0(05) |
2012年7月 第2版 | J2X1-7610-02Z0(00) |
2012年10月 第3版 | J2X1-7610-03Z0(00) |
2012年12月 第4版 | J2X1-7610-04Z0(00) |
2013年1月 第5版 | J2X1-7610-05Z0(00) |
2013年1月 第5.1版 | J2X1-7610-05Z0(01) |
2013年1月 第5.2版 | J2X1-7610-05Z0(02) |
2013年3月 第5.3版 | J2X1-7610-05Z0(03) |
2013年6月 第5.4版 | J2X1-7610-05Z0(04) |
2013年8月 第5.5版 | J2X1-7610-05Z0(05) |
著作権表示
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