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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1 導入ガイド
ServerView

第1章 本製品の導入作業の流れ

本章では、本製品利用時の導入作業の全体の流れについて説明します。

本製品利用時の導入作業は、以下の利用者で行います。

システム運用管理者

システム全体の運用を管理します。本製品のインストールや事前設定などを行います。

OSの管理者権限が必要です。通常は、インフラ管理者とシステム運用管理者を兼任します。

インフラ管理者

サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージなどのICTリソースを管理します。

ICTリソースをリソースプールで一元管理し、必要に応じてICTリソースの追加や構成変更、メンテナンスを行います。

本製品では、以下のロールがインフラ管理者に相当します。

  • infra_admin(インフラ管理者)

テナント管理者

テナント利用者の用途に応じて、L-Platformテンプレートを提供します。

本製品では、以下のロールがテナント管理者に相当します。

  • tenant_admin(テナント管理者)

テナント利用者

L-Platformを作成し、利用します。

本製品では、以下のロールがテナント利用者に相当します。

  • tenant_user(テナント利用者)

  • lplatform_user(L-Platform利用者)

兼任管理者

インフラ管理者とテナント管理者の両方の役割を兼任します。

本製品では、以下のロールが兼任管理者に相当します。

  • administrator(管理者)

ロールの詳細は、「設計ガイド CE」の「5.1 ロールによるアクセス制御」を参照してください。

本製品利用時の導入作業の概要は、以下のとおりです。


導入から業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

本製品の導入から業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れは、以下のとおりです。

図1.1 導入から業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

注1) ファイアーウォール(Firewall)、サーバロードバランサー(SLB)、またはL2スイッチを利用する場合に必要です。
注2) ファイアーウォール(Firewall)、またはサーバロードバランサー(SLB)を利用する場合に必要です。


導入の流れは、以下のとおりです。

表1.1 導入の流れ

作業者

作業概要

作業詳細

参照先

システム運用管理者

設計

- システム構成の設計
- ユーザーアカウントの決定
- テナントとリソースプールの決定
- 高可用性とDisaster Recoveryの決定
- サーバ環境の決定
- ネットワークの決定
- ストレージ環境の決定
- サーバ仮想化ソフトウェアの決定

1.1 システム運用管理者の導入作業の流れ」を参照してください。

事前設定

- サーバ環境の設定
- ネットワーク環境の設定
- ストレージ環境の設定
- サーバ仮想化ソフトウェアの設定
- シングルサインオンの導入と決定
- 電力監視環境の決定と設定

管理サーバの構築

- OSインストール
- 必須ソフトウェアインストール

マネージャーのインストールおよび設定

- マネージャーのインストール
- RORコンソールのSSL通信の環境設定 (注1)
- RORコンソールへのログイン
- ライセンスの設定
- ブラウザへの証明書のインポート(注2)
- インフラ管理者の登録
- 定義ファイルの作成

インフラ情報の通知

- インフラ情報の通知

インフラ管理者

インフラ情報の入手

- インフラ情報の入手

1.2 インフラ管理者の導入作業の流れ」を参照してください。

リソースの設定

- 本製品へのリソースの登録
- HBA address rename設定サービスの設定 (注4)
- VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録 (注5)
- リソースのグローバルプールへの登録
- L-Serverテンプレートの作成
- クローニングイメージの採取と登録

ネットワークデバイスの登録

- ネットワーク構成情報(XML定義)の作成
- ネットワークデバイスの自動設定のためのスクリプト作成
- ネットワークデバイスのリソース登録
- ネットワークデバイスのネットワークプール登録(注3)

グローバルテンプレートの設定

- グローバルテンプレートの作成・公開と課金情報の登録 (注6)

テナントの設定

- テナントの作成
- テナント管理者の作成
- リソースのテナント専用プールへの登録

テナント情報の通知

- テナント管理者のユーザーIDおよびパスワード
- テナント管理者が利用できるテナントやテナントに割り当てられたリソースの情報
- グローバルテンプレートの情報
- ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するための情報通知 (注3)

テナント管理者

テナント情報の入手

- 利用できるテナントおよびリソースの情報入手
- グローバルテンプレートの情報入手
- ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するための情報入手 (注3)

1.3 テナント管理者の導入作業の流れ」を参照してください。

テナント固有テンプレートの設定

- テナント固有テンプレートの参照作成、編集
- テナント固有テンプレートの公開・非公開

利用者の登録

- テナント利用者の登録

利用者情報の通知

- 利用者情報の通知

ネットワーク設定情報の通知

- セグメント設定情報通知
-ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに設定するための情報通知 (注3)

注1) デフォルトでセットアップされるテスト証明書から他の証明書に置き換える場合に必要です。詳細は「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」を参照してください。
注2) テスト用のサイト証明書を利用する場合に必要です。
注3) ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合に必要です。
注4) HBA address renameを利用する場合に必要です。
注5) サーバ仮想化ソフトウェアを利用する場合に必要です。
注6) 課金情報の登録は、課金を利用する場合に必要です。


業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れは以下のとおりです。

表1.2 業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

作業者

作業概要

作業詳細

参照先

テナント利用者

利用者情報の入手

- 利用者情報の入手

1.4 テナント利用者の運用作業の流れ」を参照してください。

L-Platformの配備

- L-Platformの利用申請
- L-Platformの利用申請状況確認

業務アプリケーションの構築

- 業務アプリケーションの構築

ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの設定 (注)

- ファイアーウォールの設定
- サーバロードバランサーの設定

業務アプリケーションを利用したサービスの提供

- 業務アプリケーションを利用したサービスの提供

注) ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合に必要です。