各装置からの情報を集結し、サーバノードからアクセスできるパスまたは設定されている論理的なアクセスパスの状況を表示します。この機能で、複雑なSAN環境において論理関係を容易に把握でき、システム構成設定の妥当性検証や、リソースの問題発生時の影響認識などに有効に利用できます。
また、サーバノードが Solaris OS 環境でストレージがライブラリ、テープの場合にアクセスパス表示が可能な Tape 系ドライバは、以下のとおりです。
st、ftla、fsct、IBMtape、mt、lb、sg、sgen
注意
Solaris OS サーバノードでの WWPN バインディング情報確保は、/dev/rdsk/cXtX,/dev/rmt の特殊ファイルを利用しているため、WWPN バインディング認識をするにはこの特殊ファイル(デバイスファイル)が作成されていることが必要です。また、/dev/rdsk/,/dev/rmt 配下に使用されていない特殊ファイルが存在する場合は、アクセスパス誤表示の原因となります。したがって、本製品のアクセスパスの表示が実機と異なる場合は、以下の作業で定義されている特殊ファイルを明確にしてください。
Solaris OS でハードディスクドライバ(HDDV)を使用し、マルチパス制御(ETERNUS マルチパスドライバ、MPLB、MPHD)を使用していない環境の場合
# touch /reconfigure # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
サーバノード再起動後
# format (HDDVドライバのカーネルへのローディング処理) # disks -C
Solaris OS でハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(ETERNUS マルチパスドライバ、MPLB、MPHD)の両方を使用しているか、マルチパス制御だけを使用しているか、または、両方とも使用していない環境の場合
# touch /reconfigure # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
サーバノード再起動後
# disks -C
ファイバーチャネルで接続されたアクセスパスの状態は、[アクセスパス]画面の[状態]欄で確認できます。
アクセスパスの状態は、以下のアイコンで表示されます。各状態をクリックすると、障害内容を示すメッセージを表示できます。
なお、アクセスパスの状態を確認する場合は、必ずアクセスパスの状態の[更新]ボタンをクリックして、状態を最新にしてください。
アクセスパスの状態 | 意味 | 対処 |
---|---|---|
Normal | アクセスパスは正常な状態です。 | ありません。 ただし、以下のHBAの場合は、OSにLUNを認識させるための対処が必要です。
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Warning | 以下の可能性があります。
|
|
Error | 以下の可能性があります。
| [状態]をクリックして、障害内容メッセージを表示します。 なお、部品の故障が疑われる場合は、異常が発生していないか確認するため、アクセスパスに定義されている装置に対して[設定の再読み込み]を実行してください。 アクセスパスをオフラインに設定している場合は、必要に応じてオンラインに設定してください。 HBAを減設した場合は、[アクセスパス]画面でアクセスパスの削除操作を行ってください。操作方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アクセスパスの削除」を参照してください。 HBAを交換した場合は、[サーバ詳細]画面に表示されるHBAの状態に応じた対処が必要です。交換したHBAが搭載されている装置に対して[設定の再読み込み]を実行した後、以下を実施してください。
|
Unknown | 以下の可能性があります。
| アクセスパスの状態の[更新]ボタンをクリックして、状態を最新にしてください。 なお、以下の構成の場合は、アクセスパスの状態が取得できないため、Unknownが表示されます。
アクセスパスの状態を表示する場合は、サーバにStorage Cruiserエージェントをインストールし、運用管理サーバに、そのサーバを登録してください。 HBAを交換した場合は、[サーバ詳細]画面に表示されるHBAの状態に応じた対処が必要です。交換したHBAが搭載されている装置に対して[設定の再読み込み]を実行した後、以下を実施してください。
|
(-)ハイフン | インターフェースタイプがiSCSIのため、表示できません。 | ありません。 |
注意
アクセスパスの状態は、自動では更新されません。アクセスパスの状態を確認する場合は、アクセスパスの状態の「更新」ボタンをクリックし、状態を最新にしてください。
ファイバーチャネルスイッチが接続されていない環境では、アクセスパスの状態は正しく表示されません。
アクセスパスの状態の更新には、数分かかる場合があります。処理完了は操作履歴画面で確認してください。