実行ログは、ポータルの運用状態の履歴です。また、システム資源、プログラム資源へのアクセス履歴も記録されます。セキュリティに影響を与える利用者の操作をセットアップ管理者が追跡できる情報が記録されます。
実行ログには、以下の種類のメッセージがあります。
経過メッセージ
サービスの起動、終了などの経過メッセージです。
警告メッセージ
サービスの再起動などが必要ないレベルのエラーメッセージです。
エラーメッセージ
サービスの再起動などが必要なレベルのエラーメッセージです。
実行ログは、イベントログまたはsyslogとして出力されます。また、出力されるメッセージの範囲を設定することができます。
注意
実行ログ出力によるディスク消費量に注意して運用してください。
実行ログのメッセージ言語は、オペレーティングシステムの言語に従って決まります。
メッセージの対処方法については、「B.1 実行ログ」を参照してください。
実行ログファイル名と出力先
イベントログとして出力されます。
syslogとして出力されます。
ファイル名:messages
出力先:syslogの設定ファイル内で設定します。初期値は、/var/logです。
syslogの設定方法については、Linuxのマニュアルを参照してください。
syslogとして出力されます。
ファイル名:messages
出力先:syslogの設定ファイル内で設定します。初期値は、/var/admです。
syslogの設定方法については、Solarisのマニュアルを参照してください。
実行ログ出力形式(イベントログ)
実行ログの出力形式および項目の内容を、以下に示します。
経過メッセージ
[テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
[UserID] [SessionID] [接続元IPアドレス] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
警告メッセージ
[テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
[UserID] [SessionID] [接続元IPアドレス] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
エラーメッセージ
[テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] [エラー情報] |
[UserID] [SessionID] [接続元IPアドレス] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] [エラー情報] |
項目 | 説明 |
---|---|
テナントID | メッセージを出力したコンポーネントが動作するテナントID |
種別 | 実行ログを出力したコンポーネントを表す文字列 Portal:ポータル |
機能カテゴリ名 | Interaction Managerの内部機能を表す機能カテゴリ名 |
内容 | メッセージ内容 |
UserID | ユーザーID |
SessionID | セションID |
接続元IPアドレス | 接続元のIPアドレス |
エラー情報 | Exceptionなどのエラー情報 |
注) ポータルのサブコンポーネントです。
実行ログ出力形式(syslog)
実行ログの出力形式および項目の内容を、以下に示します。
経過メッセージ
[日時] [サーバ名] [製品名] [メッセージ種別(INFO)] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
[日時] [サーバ名] [製品名] [メッセージ種別(INFO)] [UserID] [SessionID] [接続元IPアドレス] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
警告メッセージ
[日時] [サーバ名] [製品名] [メッセージ種別(WARN)] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
[日時] [サーバ名] [製品名] [メッセージ種別(WARN)] [UserID] [SessionID] [接続元IPアドレス] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] |
エラーメッセージ
[日時] [サーバ名] [製品名] [メッセージ種別(ERROR)] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] [エラー情報] |
[日時] [サーバ名] [製品名] [メッセージ種別(ERROR)] [UserID] [SessionID] [接続元IPアドレス] [テナントID] [種別] [機能カテゴリ名] [内容] [エラー情報] |
項目 | 説明 |
---|---|
日時 | ログの出力日時 |
サーバ名 | サーバの名前 |
製品名 | InteractionManager: |
メッセージ種別 | メッセージの種類 INFO : 経過メッセージ |
テナントID | メッセージを出力したコンポーネントが動作するテナントID |
種別 | 実行ログを出力したコンポーネントを表す文字列 Portal:ポータル |
UserID | ユーザーID |
SessionID | セションID |
接続元IPアドレス | 接続元のIPアドレス |
機能カテゴリ名 | Interaction Managerの内部機能を表す機能カテゴリ名 |
内容 | メッセージ内容 |
エラー情報 | Exceptionなどのエラー情報 |
注) ポータルのサブコンポーネントです。
出力例
実行ログの出力例を、以下に示します。
実行ログ(イベントログ)の表示例
実行ログ(syslog)の出力例
Jun 21 15:53:00 xx.fujitsu.xxx InteractionManager: INFO t0001 Portal auth AUTI001 ログインに失敗しました。[user001] |
実行ログの設定
セットアップ管理者は、実行ログの出力レベルを管理コンソールで設定することができます。詳細は「2.4.3 ログ」を参照してください。
ポイント
実行ログ(syslog)は、出力レベルごとに出力先を指定することができます。出力先の定義は、syslogの定義ファイルで行います。syslogの設定方法については、LinuxまたはSolarisのマニュアルを参照してください。
実行ログを出力するには、syslogの設定が必要です。詳細は、「導入ガイド」の「5.4 セットアップ後の作業」を参照してください。