Autopilotエディタを利用して、Autopilotメタファイルに、Webシステムで毎回行う操作などのブラウザ操作を記録します。また、記録するブラウザ操作にパラメーターが必要な場合は、このパラメーターを変数化します。
以下に、Autopilotエディタの概要を説明します。
図4.2 Autopilotエディタ
Autopilotエディタは、以下のビューから構成されています。
レコーディングビュー:ブラウザ操作を記録します。
リクエスト編集ビュー:記録したリクエスト情報を編集します。変数化するパラメーターを選択する際にも利用します。
オブジェクト選択ビュー:Autopilot機能で使用するパラメーターを変数化します。
プロパティビュー:リクエスト編集ビューおよびオブジェクト選択ビューで選択されたパラメーターの変数化を設定します。
エラーログビュー:記録したリクエストのチェック結果を表示します。詳細は、「4.2.4 記録したブラウザ操作のチェック」を参照してください。
注意
オブジェクト選択ビューおよびエラーログビューは、デフォルトでは表示されません。
ブラウザ操作の記録
レコーディングビューを利用して、ブラウザ操作を記録します。ブラウザ操作はリクエストとして記録されます。
以下の操作を行ったとき、それぞれ、発生したリクエストが記録されます。
レコーディングビューのアドレスバーに記録するコンテンツのURLを入力し、コンテンツの画面を表示
表示された画面で、記録する操作を実行
注意
Autopilotエディタの設定で除外されたリクエストや、実施した操作がクライアント側で処理されることでリクエストが発生しない操作については、リクエストは記録されません。
レコーディングビューに表示されるコンテンツ内のリンク文字列が、以下の例のように表示される場合があります。ブラウザに表示されるリンク文字列とは異なりますが、画面遷移には影響ありません。
例) http://localhost:8088/http:www.example.com/index.html
パラメーターの確認
リクエスト編集ビューを利用して、記録されたリクエストと、リクエストに含まれるパラメーターを確認できます。
リクエストやパラメーターを確認するには、以下のように操作します。
リクエスト編集ビューで、対象のリクエストノードを開きます。
そのリクエストに含まれるパラメーターを確認できます。
表示アイコン | 説明 |
---|---|
startノード、endノード | |
URLノード | |
リクエストノード | |
headerノード | |
bodyノード | |
リクエストによって得られたレスポンス | |
定数設定リクエストパラメーター | |
変数設定リクエストパラメーター | |
その他の情報 |
記録されたブラウザ操作の削除
リクエスト編集ビューを利用して、誤ったブラウザ操作の記録や、記録後不要となった操作を削除できます。
リクエスト編集ビューで、削除するURLノードを右クリックして[削除]メニューを選択します。
選択したURLノードが削除されます。
リクエスト編集ビューの設定
リクエスト編集ビューのプルダウンメニューを利用して、以下の操作を行うことができます。
メニュー | 説明 |
---|---|
保存 | 記録したブラウザ操作を現在開いているAutopilotメタファイルに保存します。 |
名前を付けて保存 | 記録したブラウザ操作をAutopilotメタファイルとして、ユーザーが指定した任意の場所に保存します。 |
読込 | Autopilotメタファイルを開きます。 |
Autopilotファイル変換 | AutopilotメタファイルをJSP形式に変換し、保存します。 |
レコーディングビューを新しいタブで開く | 新しくレコーディングビューを開きます。 |
コンテンツフィルタを有効化 | コンテンツフィルタを有効化します。 |
詳細な通信を表示しない | 詳細な通信を表示しないようにします。 |
すべての通信ログを削除 | 記録を新しくやり直す場合、チェックすることですべての通信ログを削除します。 |
すべてのセションを削除 | 記録を新しくやり直す場合、チェックすることですべてのセションを削除します。 |
GUI操作によるパラメーターの変数設定
オブジェクト選択ビューを利用して、ブラウザ操作で入力されたパラメーターを変数化できます。
ポイント
オブジェクト選択ビューでは、ブラウザ操作の記録時にユーザーが直接操作したパラメーターを直感的に変数化することができます。
ブラウザ操作では見えないパラメーターについては、リクエスト編集ビューで選択し、プロパティビューで変数化してください。
パラメーターを変数化するには、以下のように操作します。
リクエスト編集ビューで、変数化するパラメーターのあるリクエストのbodyノードを選択します。
選択したリクエストの実行結果の画面がオブジェクト選択ビューに表示されます。
注意
お使いのEclipseまたはInterstage Studioワークベンチを再起動した場合、GUI操作によるパラメーターの変数設定ができなくなります。GUI操作でパラメーターの変数設定を行う場合、必ずワークベンチを終了するまでに実施してください。
以下の場合は、オブジェクト選択ビューは利用できません。
選択したリクエストのブラウザ画面にフォーム画面が存在しない場合
入力フォームをJavaScriptで生成している画面の場合
これらの場合は、リクエスト編集ビューでパラメーターを選択し、プロパティビューで変数化してください。
変数化するオブジェクトをクリックします。
選択したオブジェクトのパラメーター情報がプロパティビューに表示され、クリックするたびに変数化と定数化が切り替わり、オブジェクト選択ビュー上のオブジェクトの囲み線の色が変更されます。
定数設定状態
変数設定状態
注意
ブラウザ操作の記録時にユーザーが入力した入力フォームの部品のうち、画面に表示されているものがオブジェクトとして認識されます。
チェックボックスについては、記録時にチェックされたものだけがオブジェクトとして認識されます。
オブジェクトの囲み線の表示位置がずれた場合、囲み線をクリックして、画面を更新してください。
パラメーターの設定
プロパティビューを利用して、パラメーターの変数化/定数化を設定します。
パラメーターの変数化/定数化を設定するには、以下のように操作します。
リクエスト編集ビューで、変数化/定数化を設定するパラメーターを選択します。または、オブジェクト選択ビューで、変数化/定数化を設定するオブジェクトを選択します。
該当するパラメーターの情報がプロパティビューに表示されます。
プロパティビューで、変数にするか定数にするかを指定します。
項目 | 説明 |
---|---|
定数 | リクエストパラメーターを定数にする場合にチェックします。 |
値 | 定数値を指定します。 |
変数 | リクエストパラメーターを変数にする場合にチェックします。 |
変数名 | 変数名を指定します。 |
入力パラメーター | 変数化したリクエストパラメーターを運用時に入力できるようにします。 |
ローカル変数 | 変数化したリクエストパラメーターをAutopilotファイル内で利用できるようにします。この場合、運用時に入力することはできません。 |
ポイント
入力パラメーターとして設定した変数は、管理コンソールの[ガジェットコンテンツ定義]画面でパラメーターとして定義することができます。詳細は「2.6.1 ガジェットコンテンツ定義」を参照してください。
入力パラメーターの表示順序の変更
プロパティビューを利用して、変数化したパラメーターの一覧を確認し、Autopilot機能の実行時の表示順序を変更します。
入力パラメーターの表示順序を変更するには、以下のように操作します。
リクエスト編集ビューで、startノードを選択します。
入力パラメーター一覧がプロパティビューに表示されます。
上下ボタンをクリックして、表示順序を変更します。
注意
入力パラメーター一覧には、変数化設定されたパラメーターが表示されます。
入力パラメーター一覧に表示されているパラメーターを変更する場合は、パラメーターの変数化/定数化を設定してください。パラメーターの変数化/定数化については、「パラメーターの設定」を参照してください。
最後に表示される画面のリクエストの確認
記録された最後のリクエストのURLと、レコーディングビューまたはユーザーの利用しているブラウザで表示されているURLとが異なる場合、Autopilot実行時に画面が正しく表示されないことがあります。
Autopilotメタファイルの記録が終了したとき、リクエスト編集ビューに記録されている最後のリクエストのURLと、レコーディングビューまたはユーザーの利用しているブラウザで表示されているURLを比較してください。この2つのURLが異なる場合は、リクエスト編集ビューに記録されているリクエストを最後から順に削除し、同一のURLとなるようにしてください。
注意
レコーディングビューを利用する場合、Autopilotエディタでは、リクエストを記録するためにレコーディングビューのURLを自動的に変換します。
最後に表示される画面のリクエストを確認する場合、レコーディングビューのURLを読み替えて、元のURLと比較してください。
例) httpリクエストを記録、Autopilotレコーディングサーバの設定がデフォルト値の場合
レコーディングビューのURL
http://localhost:8088/http:www.example.com/
元のURL
http://www.example.com/