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Interstage Interaction Manager V10 ポータル 運用ガイド
Interstage

2.4.4 環境設定

[環境設定]メニューを利用して、ポータルの運用時の環境設定を行います。

環境設定では、以下の項目を設定することができます。

認証サーバ

[認証サーバ]タブを利用して、ポータルのセットアップで設定した認証サーバの設定を変更します。

注意

  • 運用中に認証サーバの設定を変更した場合は、tenantコマンドを利用してポータル機能を再起動する必要があります。
    ポータル機能の再起動については、「5.5 ポータル機能の起動と停止」の「ポータル、管理コンソールをまとめて起動/停止する」を参照してください。

  • Interaction Manager認証を利用している場合は、認証サーバの設定は変更できません。

認証サーバの設定を変更するには、以下のように操作します。

  1. 管理コンソールのグローバルメニューの[システム]を選択します。

  2. サブメニューの[環境設定]を選択します。
    [環境設定]画面が表示されます。

  3. [環境設定]画面の[認証サーバ]タブを選択します。
    [認証サーバ]タブには、セットアップで設定した認証サーバの情報が表示されます。

  4. 認証サーバの情報を指定します。

    • 認証サーバがLDAPの場合

      項目

      説明

      サーバアドレス

      マシンアドレスを指定します。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      ポート番号

      LDAPアクセス用のポート番号を指定します。

      • 値:1~65535

      必ず指定してください。

      管理者DN

      LDAPサーバの管理者用DN(Distinguished Name)を指定します。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      例) uid=pwuser,o=富士通,c=jp

      管理者パスワード

      ポータルがLDAPサーバにアクセスする際のパスワードを指定します。
      必ず指定してください。

      ユーザーのペースDN

      ポータルの利用者が登録されているLDAPサーバ上のツリーのベースDNを指定します。
      複数指定する場合、セミコロン(;)で区切って指定します。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      ユーザーのユニークキー

      ポータルの利用者を識別するためのキーを指定します。ユーザーのユニークキーには、通常、uidを使用します。この値は、ポータルの利用者ログイン画面のユーザーIDとなるため、ベースDN内で一意である必要があります。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      注意

      LDAPサーバを認証サーバに利用する場合、RDNにバックスラッシュ(\)またはダブルクォーテーション(")が使用されているユーザーはログインできません。

      • 例1) RDNを「uid」にしているLDAPサーバの場合、以下のようなDNをもつユーザーはログインできません。
        uid=abc\\123, ou=ou001, o=fujitsu, c=jp
        uid=abc\"123, ou=ou001, o=fujitsu, c=jp

      • 例2) RDNを「cn」にしているLDAPサーバの場合、以下のようなDNをもつユーザーはログインできません。
        cn=abc\\123, ou=ou001, o=fujitsu, c=jp
        cn=abc\"123, ou=ou001, o=fujitsu, c=jp

      各ユーザーのRDNに上記の文字が含まれているかどうかは、LDAPサーバの管理者に確認してください。

    • 認証サーバがActive Directory LDAPの場合

      項目

      説明

      サーバアドレス

      利用するActive Directory LDAPサーバのマシンアドレスを指定します。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      ポート番号

      利用するActive Directory LDAPサーバで設定しているポート番号を指定します。

      • 値:1~65535

      必ず指定してください。

      管理者DN

      利用するActive Directory LDAPサーバの管理者用DN(Distinguished Name)を指定します。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      例) uid=pwuser,o=富士通,c=jp

      管理者パスワード

      ポータル利用するActive Directory LDAPサーバにアクセスする際のパスワードを指定します。
      必ず指定してください。

      ユーザーのペースDN

      ポータルの利用者が登録されているActive Directory LDAPサーバ上のツリーのベースDNを指定します。
      複数指定する場合、セミコロン(;)で区切って指定します。
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。
      必ず指定してください。

      注意

      Active Directory認証の場合、以下の属性値にマルチバイト文字を含むことを推奨していません。

      • オブジェクトの一般名(cn)

      • アカウント名(SAMAccountName)

      Active Directoryの仕様により、これらの属性値では、半角/全角、カタカナ/ひらがな、濁音/半濁音/促音/拗音/長音を区別することができません。これらの属性値にマルチバイトコードを使用すると、Interstage Interaction Managerでの利用者情報の操作が正しく実行されない可能性があります。

  5. [設定]ボタンをクリックします。
    認証サーバの設定が変更されます。

クライアント向けのURL

[クライアント向けのURL]タブを利用して、ガジェットを動作させる自サーバの設定を行います。
クライアントは、ガジェット実行時に本設定をもとに作成したURLにアクセスします。

注意

運用中にガジェットを動作させる自サーバの設定を変更した場合は、tenantコマンドを利用してポータル機能を再起動する必要があります。
ポータル機能の再起動については、「5.5 ポータル機能の起動と停止」の「ポータル、管理コンソールをまとめて起動/停止する」を参照してください。

ガジェットを動作させる自サーバの設定を変更するには、以下のように操作します。

  1. 管理コンソールのグローバルメニューの[システム]を選択します。

  2. サブメニューの[環境設定]を選択します。
    [環境設定]画面が表示されます。

  3. [環境設定]画面の[クライアント向けのURL]タブで、ガジェットを動作させる自サーバの情報を指定します。

    項目

    説明

    クライアント向けのプロトコル

    クライアントが利用するためのプロトコルを指定します。
    以下のどちらかを選択します。

    • HTTP固定:クライアントからの要求に関係なく、HTTPを使用してURLを作成します。

    • HTTPS固定:クライアントからの要求に関係なく、HTTPSを使用してURLを作成します。

    初期値は「HTTP固定」です。

    クライアント向けのサーバ名

    クライアントが利用するためのサーバ名を指定します。

    • 文字種:RFC2396で規定されている許可文字
      空白(半角空白、全角空白、タブコード)だけの文字列は指定できません。

    • 文字数:255文字以下

    必ず指定してください。
    初期値は、サーバのIPアドレスです。サーバのIPアドレスが取得できない場合は「localhost」です。

    クライアント向けのポート番号

    クライアントが利用するためのポート番号を指定します。

    • 値:1~65535

    必ず指定してください。
    初期値は、80です。

    注意

    クライアントとサーバの間に、ファイアーウォール、ロードバランサー、プロキシサーバなどを設置する場合は、設置した装置に合わせて、クライアント向けのサーバ名とクライアント向けのポート番号を設定する必要があります。

  4. [設定]ボタンをクリックします。
    ガジェットを動作させる自サーバの設定が変更されます。

アクセス制御

[アクセス制御]タブを利用して、ポータルへのアクセス制御の設定を変更します。

アクセス制御の設定を変更するには、以下のように操作します。

  1. 管理コンソールのグローバルメニューの[システム]を選択します。

  2. サブメニューの[環境設定]を選択します。
    [環境設定]画面が表示されます。

  3. [環境設定]画面の[アクセス制御]タブで、ポータルへのアクセス制御の情報を指定します。

    項目

    説明

    ログイン数

    ログイン可能な人数(セション数)を指定します。

    • 値:1~9999人

    無制限とする場合は、「*」を指定します。
    制限数を超えて、利用者がログインしようとすると、サーバが混み合っている旨のメッセージが表示されて、ログインできません。
    この設定は、ポータル運用中に変更が可能です。ただし、運用中に変更することで、セション数が制限数を超えた場合、ログイン中のセションは継続されます。
    必ず指定してください。
    初期値は、10です。

    無通信時間

    自動ログアウトするまでの無通信時間を指定します。

    • 値:1~1440分 (24時間)

    ログインしている利用者が、この指定値を超えてアクセスしなかった場合、自動的にログアウトされます。

    自動ログアウトするまでの時間の設定は、設定後にログインした利用者から有効になります。設定を変更した時点でログインしていた利用者については、変更前の値が有効です。
    必ず指定してください。
    初期値は、30です。

    2重ログイン制御

    利用者の2重ログインを制限するかどうかを指定します。
    以下のどれかを選択します。

    • する:2重ログインできないように制限します。
      利用者が2重ログインしようとすると、以下のメッセージが表示されて、ログインできません。
      「他の方が使用中です。あなたの指定したユーザーIDは、現在、他の方が使用中です。他の方がログアウトするまで待つか、別のユーザーIDをお使いください。」

    • しない:2重ログインを許可します。

    • 新規としてログインする:2重ログインが要求された場合、既存のセションを終了し、新しくログインします。
      既存のセションの終了時には、接続がすでに切断されている旨のメッセージが表示されます。

    この機能は、ポータル運用中に変更が可能です。ただし、「する」から「しない」または「新規としてログインする」への変更時に、2重ログインに該当しているセションは継続されます。

    初期値は「しない」です。

  4. [設定]ボタンをクリックします。
    ポータルへのアクセス制御の設定が変更されます。