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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)

10.3.2 [サーバ]タブ

VM種別

作成するL-ServerのVM種別を選択します。
イメージの配付を伴う場合、イメージが持つVM種別を使用するため、指定する必要はありません。

CPU数

L-Serverに割り当てるサーバのCPU数を入力します。1~8の整数を入力します。

【Oracle VM】
VMゲストのOS種別によって入力できる範囲が異なります。

  • Windows

    1~8の整数

  • Linux

    1~32の整数

【Hyper-V】
1~4の整数を入力します。

【KVM】
CPU数の上限値は64です。

CPU性能

L-Serverに割り当てるサーバのCPU性能を入力します。ギガヘルツを単位として、小数第一位までの数値を入力します。0.1~8の範囲で指定できます。

入力した値は、VMホストの物理CPUのクロックに対して、L-Serverに割り当てるCPUの比率を決めるために使用します。VMプール内に物理CPUの種類が異なるVMホストが登録されている場合、割り当てられるVMホストによって、実際の処理性能が異なる場合があります。

【VMware】
VMwareのVMゲストへは、制限値にCPU性能を設定し、予約値に0を設定します。

参考

CPUの制限値と予約値については、ヴイエムウェア社の「vSphere リソース管理ガイド」の記述を参照してください。

以下のURLから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

URL: http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pubs.html (2012年2月時点)

【Hyper-V】
CPU性能は、VMゲストとVMホストのリソース設定により実現されています。
SCVMMの管理コンソールやHyper-Vマネージャーを用いてVMゲストやVMホストのリソース予約を変更した場合、VMゲストの作成や起動に失敗することや、期待する性能が出ない可能性があります。
L-Serverを作成した状態でのVMゲストやVMホストのリソース予約は、変更しないでください。

【KVM】
CPU Capping機能をサポートしています。

【Oracle VM】
0.3~VMホストのハードウェアのリソース量の範囲で指定してください。

メモリサイズ

L-Serverに割り当てるサーバのメモリ容量を入力します。ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値を入力します。0.1~255の範囲で指定できます。

【VMware】
VMwareのVMゲストには、制限値と予約値にメモリサイズを設定します。

参考

メモリの制限値と予約値については、ヴイエムウェア社の「vSphere リソース管理ガイド」の記述を参照してください。

以下のURLから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。

URL: http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pubs.html (2012年2月時点)

【Hyper-V】
動的メモリの設定が無効のVMゲストには、バーチャルマシンメモリにメモリサイズを設定します。
動的メモリの設定が有効のVMゲストには、最大メモリにメモリサイズを設定します。
なお、VM固有情報定義ファイルに設定されている値に応じて、動的メモリの有効/無効が決まります。VM固有情報定義ファイルについては、「導入ガイド CE」の「E.1.1 定義ファイル」および「付録I 定義ファイル」を参照してください。

【KVM】
メモリ最大設定可能容量まで指定できます。

【Oracle VM】
VMホストのハードウェアのリソース量まで指定できます。

OS種別

L-Serverに割り当てるOS種別を指定します。イメージの配付を伴う場合、イメージが持つOS種別を使用するため、指定する必要はありません。なお、OS種別はOSのインストール後に変更できます。

【Hyper-V】
サポート外のOS種別を指定した場合、インストールやVMのゲストOSが正常に動作しないことがあります。
また、誤ったOS種別を指定するとイメージ採取およびイメージを指定してのL-Server作成処理で、処理が失敗する場合や、ゲストOSが一時的に起動して入力待ちになり処理が長時間終わらない場合があります。これはパーソナライズ処理で、Microsoft社のSysprepが正常に処理を行えないために発生します。

一覧に表示されるOS種別は、SCVMMの管理コンソール上で指定できるゲストOS一覧が表示されます。
本製品ではユーザーの選択に制限を与えないためにすべてのゲストOS一覧がリストとして提示されますが、すべてがSCVMMでサポートされているわけではありません。

Hyper-VではOS種別によってはサポートされないCPU数などのサーバタイプ設定があります。間違ったOS種別とサーバタイプを選択した場合の動作は保証されません。
またOS種別一覧にサービスパックが表示されていない場合でも、サービスパック適用が必要なときがあります。
OS種別としてHyper-VがサポートしているゲストOSを指定した場合、統合ネットワークアダプターがVMに追加されます。
それ以外のOS種別が選択されたときは、エミュレートされたネットワークアダプターが追加されます。

SCVMMがサポートするゲストOSは、SCVMMのヘルプを参照してください。
Hyper-VがサポートするゲストOSは、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。

Microsoft社のWebサイト

URL: http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/technologies/hyperv-guest-os.mspx (2012年2月時点)

【KVM】
Linux、Windows、Linux(SELinux)が選択できます。
ゲストOSパーソナライズは、Linuxだけが選択できます。

ゲストVMを新しく作成するときの情報が表示されます。バックアップ・リストアなどの処理でゲストVMの新規作成時の情報が失われた場合、表示が"unknown"になることがあります。

【Oracle VM】
OS種別を変更できません。

使用するVMホスト(省略可)

L-Serverに割り当てるリソースを個別に指定します。

<選択>ボタンをクリックすると[VMホストの選択]ダイアログが表示されます。
VMホストまたはVMプールを指定します。指定しない場合、L-Serverを作成できるVMホストをVMプールから自動的に探します。VMプールが複数ある場合、VMプールに設定された優先度が高いものから、順にVMホストを探します。

電源切断時のサーバ解放

L-Serverの電源OFF時に、L-Serverに割り当てられたVMゲストのCPUとメモリを、VMプールの使用量として加算するかを指定します。

"自動"チェックボックスにチェックを入れると、L-Serverに割り当てられたVMゲストのCPUとメモリが、VMプールの使用量として加算されません。

運用位置

L-Serverに割り当てるサーバの物理的な位置を変更するか選択します。

  • 固定

    前回動作していたVMホストと同じVMホスト上で起動します。別のVMホストで起動したい場合、サーバ間の移動を行います。

  • 起動毎に変更

    起動時に、最適なVMホストを自動的に選択します。"使用するVMホスト"を指定している場合、その範囲の中からVMホストを選択します。

注意

VM種別がRHEL-Xenの場合、"固定"を選択してください。

サーバ冗長化

L-Serverに割り当てるサーバの冗長性を指定します。冗長性を有効にする場合、"HA"チェックボックスにチェックを入れてください。

【VMware】【Oracle VM】

  • "HA"チェックボックスにチェックを入れた場合

    HA機能が有効なVMホストに配置されます。

    HA機能が有効なVMホストが存在しない場合、構成定義だけ作成済みのL-Serverは起動できません。

  • "HA"チェックボックスにチェックを入れない場合

    HA機能によって無効なVMホストへ優先的に配置されます。

    ただし、以下のような場合はHA機能が有効なVMホストにVMゲストが配置されます。

    • HA機能が無効なVMホストが存在しない

    • CPUやメモリの空きがない

参考

HA機能が有効なVMホストに配置された場合、サーバ仮想化ソフトウェアによるHA機能が有効になります。

VMホストが動作する物理サーバに故障が発生すると、正常なVMホスト上で仮想マシンが再起動され、復旧できます。

【Hyper-V】
Hyper-V環境では、この設定は無視され、常にクラスタ化されたVMホストにVMゲストが配置されます。

【KVM】
RHEL-KVM環境では、Hypervisorに冗長化の機能がないため、この設定は無視され"none"として扱われます。

注意

VM種別がKVMまたはRHEL-Xenの場合、冗長性を有効にできないため、"HA"チェックボックスにチェックを入れないでください。

生存監視

生存監視の有効/無効を設定します。
"サーバ冗長化"チェックボックスにチェックを入れると、選択可能になります。

【Xen】【KVM】【Oracle VM】
生存監視の設定は表示されません

排他運用

仮想マシンを、ほかの仮想マシンと同じVMホスト上で動作させない場合に入力します。

例えば、複数の仮想マシンを用いてロードバランス型の業務を動作させる場合、排他運用を設定することで、物理サーバが1台故障したときでも1つの仮想マシンしか停止しないため、縮退状態で業務を継続できます。操作権限をもつL-Server名、またはリソースフォルダー名を指定します。
指定されたL-Serverの仮想マシンとは、異なる物理サーバ上に割り当てられます。

リソースフォルダー名を指定する場合、リソースフォルダー内に自分自身のL-Serverが含まれていても問題ありません。なお、以下の場合、排他運用の指定にかかわらず、同じ物理サーバ上に割り当てられることがあります。

  • VMプール内にL-Serverを配置できる空き容量を持ったVMホストが存在しない場合など、排他運用の条件に合うVMホストがほかに見つからない場合

  • VM製品のHA機能や自動再配置機能(例:VMware HAやVMware DRS)を有効にした場合

注意

排他運用に設定したリソースが、ユーザーのアクセス範囲外になるような操作を行った場合、仕様変更および定義変更時の画面でリソース名だけ表示されます。

電源起動優先度

L-Serverに対して、リソースフォルダー内またはテナントフォルダー内で一括して電源操作する場合の優先順位を設定します。

1~256の範囲で設定します。値が小さいほど優先順位が高くなります。省略した場合は128が設定されます。

電源操作を一括して行わない場合、"一括電源操作の対象外とする"チェックボックスにチェックを入れます。