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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

12.8.2 swstsdv(Snap Data Volumeの操作/参照コマンド)

名前

swstsdv - Snap Data Volumeの操作と参照


形式

Snap Data Volumeの初期化
プログラムディレクトリ\swstsdv init Volume-Name
プログラムディレクトリ\swstsdv init -G Access-Volume-Name LU-Number
Snap Data Volumeの状態表示
プログラムディレクトリ\bin\swstsdv stat Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swstsdv stat -G Access-Volume-Name LU-Number
Snap Data Poolの状態表示
プログラムディレクトリ\swstsdv poolstat -G Volume-Name

機能説明

Snap Data Volumeの初期化、Snap Data Volumeの状態表示、またはSnap Data Poolの状態表示を実施します。
操作したい内容に応じて、以下のサブコマンドを指定して実行してください。

Snap Data Volumeの初期化

サブコマンドに"init"を指定し、Snap Data Volumeを初期化します。
Snap Data Volumeの初期化は、SnapOPC/SnapOPC+の停止中に行ってください。

Snap Data Volume内のすべてのデータは破棄されるため、次の手順で実施することを推奨します。
(論理ボリュームマネージャーによる運用時は、事前にアクセスボリュームの準備と、LU-Numberの収集が必要です。)

  1. Snap Data Volume内に必要なデータがある場合は、OSコマンドなどを利用して事前にデータを退避します。

  2. ディスクの管理情報を初期化します。
    論理ボリュームマネージャーによる運用時は、対象のSnap Data Volume(物理ディスク)を論理ボリュームマネージャーの管理外に設定します。

  3. 本コマンドで、Snap Data Volumeを初期化します。
    論理ボリュームマネージャーによる運用時は、アクセスボリュームを利用して初期化します。

Snap Data Volumeの状態表示

サブコマンドに"stat"を指定し、Snap Data Volumeの論理容量、物理容量、使用領域の容量、未使用領域の容量を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

BoxID

Box IDを表示します。

LUN

ETERNUS ディスクアレイ上の論理ユニット番号を表示します。
表示は「<10進数>(<16進数>)」の形式で表示されます。

Rate

Snap Data Volumeの使用率をパーセンテージで表示します。

Logical

Snap Data Volumeの論理容量を表示します。表示単位はセクタです。

Physical

Snap Data Volumeの物理容量を表示します。表示単位はセクタです。

Used

Snap Data Volumeの使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。
Copy使用量(注)とHost使用量(注)を合わせた容量を表示します。

Copy

Snap Data Volumeの使用している容量のうちCopy使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

Host

Snap Data Volumeの使用している容量のうちHost使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

Pool

Snap Data Volumeに割り当てられたSnap Data Poolの使用量を表示します。表示単位はセクタです。

注)
Copy使用量:SnapOPC/SnapOPC+の起動中に行われた更新の使用量です。
Host使用量:SnapOPC/SnapOPC+が起動していない状態でSnap Data Volumeに行った更新の使用量です。

Snap Data Poolの状態表示

サブコマンドに"poolstat"を指定し、Snap Data Poolの総容量、使用領域の容量、未使用領域の容量を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

BoxID

Box ID を表示します。

Pool-Type

Snap Data Poolの種類を表示します。

Normal:通常(非暗号化)
Encrypted:暗号化

Rate

Snap Data Poolの使用率(%)を表示します。

Total

Snap Data Poolの総容量を表示します。表示単位はセクタです。

Used

Snap Data Poolの使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。
Copy使用量(注)とHost使用量(注)を合わせた容量を表示します。

Copy

Snap Data Poolが使用されている容量のうちCopy使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

Host

Snap Data Poolが使用されている容量のうちHost使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

Free

Snap Data Poolの未使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。

注)
Copy使用量:SnapOPC/SnapOPC+の起動中に行われた更新の使用量です。
Host使用量:SnapOPC/SnapOPC+が起動していない状態でSnap Data Volumeに行った更新の使用量です。


オプション

Snap Data Volumeの初期化(init指定)に指定できるオプション
-G Access-Volume-Name

アクセスボリューム(Access-Volume-Name)を指定します。
アクセスボリュームは、「アクセスボリュームの作成」を参照してください。

Snap Data Volumeの状態表示(stat指定)に指定できるオプション
-G Access-Volume-Name

アクセスボリューム(Access-Volume-Name)を指定します。
アクセスボリュームは、「アクセスボリュームの作成」を参照してください。

Snap Data Poolの状態表示(poolstat指定)に指定できるオプション
-G Volume-Name

ETERNUS ディスクアレイのボリューム(Volume-Name)を指定します。
容量不足が発生しているSnap Data Volumeなどを指定すると、コマンドが異常となります。このような場合は、容量不足が発生していないアクセスボリュームなどを指定してください。
アクセスボリュームは、「アクセスボリュームの作成」を参照してください。


オペランド

Snap Data Volumeの初期化(init指定)に指定できるオペランド
Volume-Name

初期化するSnap Data Volumeのボリューム名(AdvancedCopy Managerデバイス名)を指定します。
パーティション(スライス)を指定した場合は、パーティション(スライス)が存在するLogical Unit(ディスク)が初期化されます。

LU-Number

ETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号を、10進数で指定します。

Snap Data Volumeの状態表示(stat指定)に指定できるオプション
Volume-Name

Snap Data Volumeのボリューム名(AdvancedCopy Managerデバイス名)を指定します。
パーティション(スライス)を指定した場合は、パーティション(スライス)が存在するLogical Unit(ディスク)の情報が表示されます。

LU-Number

ETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号を、10進数で指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

Snap Data Volumeが容量不足になった場合、アクセスボリュームとETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号(LU-Number)を使用して操作が可能です。
しかし、Snap Data Volumeが容量不足となった状態では、サブコマンドに"stat"を指定し、容量不足となったSnap Data VolumeのLU-Numberを確認しようとしても、容量不足となったSnap Data Volumeに対するアクセスがエラーとなるため、コマンドが異常となり、LU-Numberを確認できません。
このため、LU-Numberを使用する場合は、事前に、Snap Data VolumeのLU-Numberを確認し、覚えておく必要があります。