名前
swstsdv - Snap Data Volumeの操作と参照
形式
プログラムディレクトリ\swstsdv init Volume-Name
プログラムディレクトリ\swstsdv init -G Access-Volume-Name LU-Number
プログラムディレクトリ\bin\swstsdv stat Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swstsdv stat -G Access-Volume-Name LU-Number
プログラムディレクトリ\swstsdv poolstat -G Volume-Name
機能説明
Snap Data Volumeの初期化、Snap Data Volumeの状態表示、またはSnap Data Poolの状態表示を実施します。
操作したい内容に応じて、以下のサブコマンドを指定して実行してください。
サブコマンドに"init"を指定し、Snap Data Volumeを初期化します。
Snap Data Volumeの初期化は、SnapOPC/SnapOPC+の停止中に行ってください。
Snap Data Volume内のすべてのデータは破棄されるため、次の手順で実施することを推奨します。
(論理ボリュームマネージャーによる運用時は、事前にアクセスボリュームの準備と、LU-Numberの収集が必要です。)
Snap Data Volume内に必要なデータがある場合は、OSコマンドなどを利用して事前にデータを退避します。
ディスクの管理情報を初期化します。
論理ボリュームマネージャーによる運用時は、対象のSnap Data Volume(物理ディスク)を論理ボリュームマネージャーの管理外に設定します。
本コマンドで、Snap Data Volumeを初期化します。
論理ボリュームマネージャーによる運用時は、アクセスボリュームを利用して初期化します。
サブコマンドに"stat"を指定し、Snap Data Volumeの論理容量、物理容量、使用領域の容量、未使用領域の容量を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
BoxID | Box IDを表示します。 |
LUN | ETERNUS ディスクアレイ上の論理ユニット番号を表示します。 |
Rate | Snap Data Volumeの使用率をパーセンテージで表示します。 |
Logical | Snap Data Volumeの論理容量を表示します。表示単位はセクタです。 |
Physical | Snap Data Volumeの物理容量を表示します。表示単位はセクタです。 |
Used | Snap Data Volumeの使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。 |
Copy | Snap Data Volumeの使用している容量のうちCopy使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。 |
Host | Snap Data Volumeの使用している容量のうちHost使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。 |
Pool | Snap Data Volumeに割り当てられたSnap Data Poolの使用量を表示します。表示単位はセクタです。 |
注)
Copy使用量:SnapOPC/SnapOPC+の起動中に行われた更新の使用量です。
Host使用量:SnapOPC/SnapOPC+が起動していない状態でSnap Data Volumeに行った更新の使用量です。
サブコマンドに"poolstat"を指定し、Snap Data Poolの総容量、使用領域の容量、未使用領域の容量を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
BoxID | Box ID を表示します。 |
Pool-Type | Snap Data Poolの種類を表示します。 Normal:通常(非暗号化) |
Rate | Snap Data Poolの使用率(%)を表示します。 |
Total | Snap Data Poolの総容量を表示します。表示単位はセクタです。 |
Used | Snap Data Poolの使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。 |
Copy | Snap Data Poolが使用されている容量のうちCopy使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。 |
Host | Snap Data Poolが使用されている容量のうちHost使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。 |
Free | Snap Data Poolの未使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。 |
注)
Copy使用量:SnapOPC/SnapOPC+の起動中に行われた更新の使用量です。
Host使用量:SnapOPC/SnapOPC+が起動していない状態でSnap Data Volumeに行った更新の使用量です。
オプション
アクセスボリューム(Access-Volume-Name)を指定します。
アクセスボリュームは、「アクセスボリュームの作成」を参照してください。
アクセスボリューム(Access-Volume-Name)を指定します。
アクセスボリュームは、「アクセスボリュームの作成」を参照してください。
ETERNUS ディスクアレイのボリューム(Volume-Name)を指定します。
容量不足が発生しているSnap Data Volumeなどを指定すると、コマンドが異常となります。このような場合は、容量不足が発生していないアクセスボリュームなどを指定してください。
アクセスボリュームは、「アクセスボリュームの作成」を参照してください。
オペランド
初期化するSnap Data Volumeのボリューム名(AdvancedCopy Managerデバイス名)を指定します。
パーティション(スライス)を指定した場合は、パーティション(スライス)が存在するLogical Unit(ディスク)が初期化されます。
ETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号を、10進数で指定します。
Snap Data Volumeのボリューム名(AdvancedCopy Managerデバイス名)を指定します。
パーティション(スライス)を指定した場合は、パーティション(スライス)が存在するLogical Unit(ディスク)の情報が表示されます。
ETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号を、10進数で指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
Snap Data Volumeを初期化します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv init g3d110 swstsdv init completed C:\>
容量不足が発生した場合に、アクセスボリュームを利用してSnap Data Volumeを初期化します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv init -G g3d24 110 swstsdv init completed C:\>
Snap Data Volumeの状態を表示します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv stat g3d110 BoxID = 00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004## LUN = 110 (0x6E) Rate Logical(sector) Physical(sector) Used(sector) Copy(sector) Host(sector) Pool(sector) 0% 8388608 1048576 0 0 0 0 C:\>
アクセスボリュームを利用して、Snap Data Volumeの状態を表示します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv stat -G g3d24 110 BoxID = 00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004## LUN = 110 (0x6E) Rate Logical(sector) Physical(sector) Used(sector) Copy(sector) Host(sector) Pool(sector) 0% 8388608 1048576 0 0 0 0 C:\>
アクセスボリュームを指定して、Snap Data Poolの状態を表示します。
C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin>swstsdv poolstat -G g3d24 BoxID = 00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004## Pool-Type Rate Total(sector) Used(sector) Copy(sector) Host(sector) Free(sector) Normal 10% 20971520 2097152 0 2097152 18874368 Encrypted 0% 20971520 0 0 0 20971520 C:\>
注意事項
Snap Data Volumeが容量不足になった場合、アクセスボリュームとETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号(LU-Number)を使用して操作が可能です。
しかし、Snap Data Volumeが容量不足となった状態では、サブコマンドに"stat"を指定し、容量不足となったSnap Data VolumeのLU-Numberを確認しようとしても、容量不足となったSnap Data Volumeに対するアクセスがエラーとなるため、コマンドが異常となり、LU-Numberを確認できません。
このため、LU-Numberを使用する場合は、事前に、Snap Data VolumeのLU-Numberを確認し、覚えておく必要があります。