Exchange Serverデータベースのバックアップ運用を停止する場合は、以下の手順で行います。
シャドウコピーの削除
実行中のコピー処理の停止
シャドウコピーの削除はExchangeサーバ上で「12.5.6 swsrpshadowadm_exchange(Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド)」を実行することにより行います。
[実行例]
Exchange Server 2007の場合
C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange delete -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup swsrpshadowadm_exchange successfully completed C:\> |
Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange delete -dbname Mailbox1 swsrpshadowadm_exchange successfully completed C:\> |
本コマンドを実行すると、以下の処理が行われます。
バックアップサーバに存在するシャドウコピーが削除されます。
バックアップサーバのライタメタデータドキュメントとバックアップコンポーネントドキュメントが削除されます。
注意
シャドウコピーを削除しても、OPC/QuickOPCの物理コピーおよびトラッキング処理は停止されません。
ディスク上のすべてのシャドウコピーを削除した場合、そのディスクはオフライン状態になることがあります。AdvancedCopy Managerではオフライン状態のディスクをコピーできないため、引き続きシャドウコピーを削除したディスクをバックアップディスクとして使用する場合は、ディスクをオンラインにしてください。Windows Server 2008以降のディスクのオンライン/オフラインは「1.7.4 ディスクのオンライン/オフラインに関する注意事項」を参照してください。
差分スナップショット型バックアップを行う場合は、あらかじめトラッキング処理を停止する必要があります。
トラッキング処理の停止はExchangeサーバ上で「12.5.6 swsrpshadowadm_exchange(Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド)」を実行することにより行います。
[実行例]
Exchange Server 2007の場合
C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup swsrpshadowadm_exchange successfully completed C:\> |
Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname Mailbox1 swsrpshadowadm_exchange successfully completed C:\> |
なお、トラッキング処理の停止はコピー停止コマンド(stxvcopy <source-disk> stop)を使って行うこともできます。
リストアコピー処理の停止はExchangeサーバ上で「12.4.2.4 swsrpcancel(複製解除コマンド)」により行います。
[実行例]
Exchange Server 2007の場合
C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel g1d11p1@BKUP-SVR g1d1p1@EXCHG-SVR FROM=g1d3p1@BKUP-SVR, TO=g1d1p1@EXCHG-SVR swsrpcancel completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel g1d12p1@BKUP-SVR g1d2p1@EXCHG-SVR FROM=g1d4p1@BKUP-SVR, TO=g1d2p1@EXCHG-SVR swsrpcancel completed C:\> |
Exchange Server 2010またはExchange Server 2013の場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel g1d11p1@BKUP-SVR g1d1p1@EXCHG-SVR FROM=g1d3p1@BKUP-SVR, TO=g1d1p1@EXCHG-SVR swsrpcancel completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel g1d12p1@BKUP-SVR g1d2p1@EXCHG-SVR FROM=g1d4p1@BKUP-SVR, TO=g1d2p1@EXCHG-SVR swsrpcancel completed C:\> |
本コマンドを実行すると、実行中のリストアコピー処理が停止されます。
リストアコピー処理の停止後、業務ボリュームを正常なファイルシステムとして使用することは一般にはできないため、業務ボリュームを再び使用するためには再フォーマットを行う必要があります。