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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

8.1.4 バックアップ

8.1.4.1 データベースのバックアップ

Exchangeデータベースのバックアップは、Exchangeサーバ上で「12.5.4 swsrpvssbackup_exchange(Exchange VSSバックアップ実行コマンド)」を実行して行います。本コマンドは、ストレージグループ単位でバックアップします。

注意

バックアップ実行時、ストレージグループのすべてのデータベース(ストア)はマウントされている必要があります。マウントされていない場合は、バックアップ処理が異常終了します。

[実行例]

C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssbackup_exchange -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
swsrpvssbackup_exchange successfully completed
C:\>

本コマンドを実行すると以下の処理が行われます。

  1. ストレージグループを構成するすべてのファイル(*.edb、*.stm、*.log、*.chk)のシャドウコピーが、指定したコピーセットグループのバックアップボリュームに作成されます。シャドウコピー後のバックアップボリュームは読取り専用(read-only)ボリュームとなります。

    • スナップショット型バックアップの場合は、OPC/ QuickOPCを起動してシャドウコピーを作成します。

    • 同期型バックアップの場合は、等価性維持状態のEC/RECをサスペンドしてシャドウコピーを作成します。

  2. シャドウコピー作成後、ESEUTILを使用してバックアップデータの検証が行われます(-skipchkオプションによりバックアップデータの検証を回避することは可能)。バックアップの終了後、不要ログの削除(切捨て)がExchangeによって行われます。

  3. ライタメタデータドキュメント(Writer Metadata Document)およびバックアップコンポーネントドキュメント(Backup Components Document)がバックアップサーバの以下の場所に保存されます。これらのファイルはリストア時に使用されます。

    ファイル

    出力先

    ライタメタデータ

    ドキュメント

    • コピーセットグループ名が“BkupGroup”(デフォルト)の場合

      <環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\exchange\<Exchangeサーバのストレージサーバ名>\metadoc\<ストレージグループ名>.wmd.xml

    • コピーセットグループ名が“BkupGroup”(デフォルト)以外の場合

      <環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\exchange\<Exchangeサーバのストレージサーバ名>\metadoc\<ストレージグループ名>.<コピーセットグループ名>.wmd.xml

    バックアップコンポーネント

    ドキュメント

    • コピーセットグループ名が“BkupGroup”(デフォルト)の場合

      <環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\exchange\<Exchangeサーバのストレージサーバ名>\metadoc\<ストレージグループ名>.bcd.xml

    • コピーセットグループ名が“BkupGroup”(デフォルト)以外の場合

      <環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\exchange\<Exchangeサーバのストレージサーバ名>\metadoc\<ストレージグループ名>.<コピーセットグループ名>.bcd.xml

注意

バックアップ時の注意事項

VSSの仕様上、並列に(パラレルに)複数のバックアップ処理を実行できません。複数のストレージグループが存在する場合、複数のバックアップ処理を並列に実行するのではなく、逐次的に(シーケンシャルに)実行する必要があります。並列に複数のバックアップ処理を実行した場合、先行処理のシャドウコピー作成が終わるまで後続処理は待ち状態となります。

作成したシャドウコピーの情報やアドバンスト・コピーの進捗状況は、Exchangeサーバ上で「12.5.6 swsrpshadowadm_exchange(Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド)」を実行して確認できます。

[スナップショット型バックアップの例]

C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange status -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
[Shadow Copy Status]
Original-Volume                    Replica-Volume                       Latest-Creation-Time Snapshot-ID SnapshotSet-ID 
g1d1p1@EXCHG-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) g1d11p1@BKUP-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
g1d2p1@EXCHG-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) g1d12p1@BKUP-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
[AdvancedCopy Status]
Type Group-Name Original-Disk  Replica-Disk   Status Execute Trk Update
QOPC BK1        g1d1@EXCHG-SVR g1d11@BKUP-SVR snap   ----    on  3%
QOPC BK1        g1d2@EXCHG-SVR g1d12@BKUP-SVR snap   83%     on  ----
C:\>

[同期型バックアップの例]

C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange status -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
[Shadow Copy Status]
Original-Volume                    Replica-Volume                       Latest-Creation-Time Snapshot-ID SnapshotSet-ID 
g1d1p1@EXCHG-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) g1d11p1@BKUP-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
g1d2p1@EXCHG-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) g1d12p1@BKUP-SVR(\\?\Volume{XXXX}\) 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
[AdvancedCopy Status]
Type Group-Name Original-Disk  Replica-Disk   Status Execute Trk Update
EC   BK1        g1d1@EXCHG-SVR g1d11@BKUP-SVR suspend ----    ---- ----
EC   BK1        g1d2@EXCHG-SVR g1d12@BKUP-SVR suspend ----    ---- ----
C:\>

8.1.4.2 テープへのバックアップ

バックアップを実行すると、リストア時に必要となるメタデータデータドキュメント(ライタメタデータドキュメントおよびバックアップコンポーネントドキュメント)がバックアップサーバに出力されます。

テープバックアップを行う際は、バックアップボリューム上のデータだけでなく、これら2つのファイルもバックアップする必要があります。テープバックアップまで含めたバックアップの流れは以下となります。

図8.21 スナップショット型バックアップの場合

図8.22 同期型バックアップの場合

AdvancedCopy Managerテープバックアップ機能を使用したテープバックアップ手順は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』を参照してください。

8.1.4.3 バックアップディスクの状態

バックアップディスク(LUN)にボリューム(パーティション)が存在している場合、同期処理の開始前(同期型バックアップの場合)またはバックアップ処理前(スナップショット型バックアップの場合)にマウントポイントを解除し、ボリュームを削除します。このため、バックアップ時にはバックアップボリュームを使用しているプロセスが存在していてはいけません。

マウントポイントの解除およびボリューム削除は、リクエスタがボリュームをロックした状態で行います。ボリュームのロックに失敗した場合、ロック処理をリトライします。標準のリトライ動作は以下のとおりです。

リトライの回数と間隔は、「VSS複写先ディスクロック動作指定ファイル」で変更できます。

このファイルでは、複写先ボリュームの前処理に対して、以下の動作も指示できます。

VSS複写先ディスクロック動作指定ファイルは、バックアップサーバ上に、以下の名前で作成してください。

<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\VSSDSTLOCK.INI

本ファイルの設定はセクション名が「gXdYpZ」でなく「gXdY」となる以外は、「C.2.5 複写先ボリュームロック動作指定ファイル」の形式と同じです。

バックアップディスクは下図の状態A~Cのどれかの状態となります。バックアップ実行時、バックアップディスクが状態B、状態Cにある場合は実際のバックアップ処理の前に状態Aに戻す処理が実施されます。

図8.23 バックアップディスクの状態遷移

初回のバックアップ以外には状態Cになることはないため、バックアップディスクはバックアップ運用中、状態Aと状態Bの間を遷移します。

図8.24 スナップショット型バックアップの場合

図8.25 同期型バックアップの場合