運用に合わせてシナリオを編集します。
シナリオエディタのメインメニューより、「ファイル」 > 「プロジェクトを開く」を選択し、編集するシナリオプロジェクトファイルを選択します。
ツールバーの操作によりプロジェクトを開くことも可能です。
<プロジェクト名>はシナリオプロジェクトの作成で指定する「プロジェクト名」です。詳細は「15.4.2 シナリオプロジェクトの作成」を参照してください。
画面プロパティは、シナリオの画面単位の動作条件をプロパティ情報として保持することができます。
プロパティを設定したい画面アイコンをシナリオペインで選択します。選択した画面のプロパティがプロパティペインに表示されます。詳細は「15.2.2 シナリオペイン」、「15.2.5 プロパティペイン」の説明を参照してください。
画面一致条件の設定では、シナリオ内の画面単位に一致条件を設定することができます。画面一致条件を設定することで、シナリオ内で目的とする画面を判定し、その画面に対して特定の画面アクションを実行させることができます。例えば、画面プロパティで[次の画面1~n]にそれぞれ画面を指定した場合は、[次の画面1]から順に画面の比較を行い、画面一致条件にあてはまる画面のアクションを実行します。
画面アクションについての詳細は「15.4.9.5 画面アクションの設定」を参照してください。
画面一致条件を設定したい画面のアイコンをシナリオペインで選択します。シナリオエディタのメインメニューより、「ツール」 > 「画面一致条件設定」を選択すると、「画面一致条件設定」ダイアログが表示されます。
表示された「画面一致条件設定」ダイアログで画面一致条件を設定してください。チェックされている項目が一致条件として有効です。
条件は複数設定が可能です。画面一致条件を絞り込みたい場合は、複数の条件を設定してください。
ホスト画面上のフィールドアトリビュート数を設定します。ホスト画面上の数と設定数で過不足がある場合は条件に合致しません。シナリオ記録時に自動的に値が設定されています。
ホスト画面上の入力フィールド数を設定します。ホスト画面上の数と設定数で過不足がある場合は条件に合致しません。シナリオ記録時に自動的に値が設定されています。
ホスト画面上のカーソル位置を行、桁で設定します。
ホスト画面を特定するための文字列が存在する範囲と、存在する文字列を指定します。文字列をエディットフィールドに指定してください。
文字列が存在する範囲をエミュレータ画面上でマウスで選択し、クリックすると[開始]、[終了]に選択した範囲の行桁が入力されます。
文字列が存在する範囲を、画面上の開始位置の行桁と、終了位置の行桁で指定してください。
シナリオ変数の設定では、シナリオが動作する際に使用する変数を追加、削除および編集することができます。
変数の設定は変数ペイン上で直接行います。シナリオエディタのメインメニューより、「ツール」 > 「追加」 > 「変数」を選択、または[変数の追加]ボタンをクリックして表示された変数を設定してください。
変数ペインの操作の詳細については「15.2.6 変数ペイン」を参照してください。
変数の設定からデバッグによる値の確認までの手順を、table型の変数を例に以下に説明します。
変数ペインで[変数の追加]ボタンをクリックします。
追加された変数がペインに表示されます。
変数名は自動で付加されますので任意の変数名に編集してください。ここでは属性の型に[table]を選択します。(table型の入出力属性は、[出力]のみが設定可能なため自動的に設定されます)
シナリオペインで変数に値を設定する画面を選択し、エミュレータ画面上でtable型の変数に設定したい値の範囲をマウスで選択します。
アクションペインでアクションの追加を行い、表示されたアクション設定ダイアログで[変数操作]を選択します。設定したい[変数名]をリストから選択し、[エミュレータの選択範囲を入力]ボタンをクリックします。
アクションペインに以下のようなアクションが設定されます。
シナリオを上書き保存し、シナリオをデバッグ実行すると変数ペインに以下のように表示されます。
手順5のリストで値の欄をマウスでダブルクリックすると、table型の変数の内容が以下のようなダイアログで表示されます。
画面アクションの設定では、シナリオ内の画面実行時に行うアクションを、画面単位に追加および編集することができます。アクションは「アクションペイン」のリストに表示され、シナリオ実行時はリストの上から順番に実行されます。
アクションを設定したい画面のアイコンを「シナリオペイン」で選択します。選択した画面のアクション設定が「アクションペイン」に表示されます。
画面にアクションを追加したい場合は、[アクションの追加]ボタンをクリックするか、メインメニューより、「ツール」 > 「追加」 > 「アクション」を選択することで、「アクション設定」ダイアログが表示されます。設定済みのアクションを編集する場合は、アクションをマウスでダブルクリックしてください。
「アクション設定」ダイアログで追加、または編集したいアクション項目を設定します。
アクションのタイプを[キー入力]、[スリープ]、[変数操作]、[ログ出力]のラジオボタンから1つ選択します。複数タイプを同時に選択することはできません。
文字列の送信を行う場合に選択します。
ホストへ送信する文字列を設定します。以下の書式を使うことができます。
書式 | 意味 |
---|---|
$(変数名)$ | シナリオ変数を$( )$で囲むとシナリオ変数の値を使用することができます。 |
[文字列] | [ ]で囲った文字列は、「エミュレーション・キー」または[ホスト漢字コード]として記述することができます。“[ENTER]”や“[41A1]”のように記述してください。 |
指定可能なエミュレーション・キーは以下のとおりです。
エミュレータキー | 記述形式 |
---|---|
→ | [RIGHT] |
← | [LEFT] |
↑ | [UP] |
↓ | [DOWN] |
TABキー | [TAB] |
BACK TABキー | [BACKTAB] |
改行キー | [RETURN] |
前行キー | [PREV] |
HOMEキー | [HOME] |
INSERT MODEキー | [INSERT] |
DELETEキー | [DELETE] |
ERASE INPUTキー | [ERASEINPUT] |
ERASE EOFキー | [ERASEEOF] |
+入力キー | [+ENTER] |
エミュレータキー | 記述形式 |
---|---|
CLEARキー | [CLEAR] |
ENTERキー | [ENTER] |
PF1キー~PF24キー | [PF1]~[PF24] |
PA1キー~PA3キー | [PA1]~[PA3] |
エミュレータキー | 記述形式 |
---|---|
RESETキー | [RESET] |
CURSOR SELECTキー | [CURSORSEL] |
DUPキー | [DUPLICATE] |
FIELD MARKキー | [FIELDMARK] |
SYSREQキー | [SYSREQ] |
ATTNキー | [ATTN] |
キー入力可能となるまでの待ち時間をミリ秒単位で設定します。設定可能な範囲は、0~65535000です。アクション追加時は初期値として10000ミリ秒が設定されています。
キー入力可能となった後の待ち時間をミリ秒単位で指定します。設定可能な範囲は、0~65535000です。アクション追加時は初期値として100ミリ秒が設定されています。
送信する文字列の画面上の入力位置を行、桁で指定します。設定可能な範囲は、行が1~24、桁が1~80です。
シナリオ実行を一時停止する時間をミリ秒単位で指定します。設定可能な範囲は、0~4294967295です。
変数に値を設定する場合に選択します。
値を設定する変数名を一覧より選択、または32文字以内で指定します。変数ペインで定義していない変数名を直接入力した場合は、string型のローカル変数として扱われます。
値を設定する変数名の型が表示されます。
変数に値を設定します。設定可能な文字数は半角換算1920文字以内です。
変数に設定する矩形範囲の開始位置と終了位置の行、桁を指定します。設定可能な範囲は行が1~24、桁が1~80です。直接、数値を入力するか、エミュレータ画面上で指定したい範囲をマウスで選択し、[エミュレータの選択範囲を入力]をクリックします。
サーバ環境で実行時に出力する文字列を指定します。ログはサーバ環境のログフォルダに出力されます。ログについての詳細は「第7部 トラブルシューティング」を参照してください。
チェックすると出力される文字列に改行を追加します。
チェックすると、ページング処理時の最終画面ページのアクションとして実行されます。
ポイント
キー入力アクションが1つもない画面は、ホストプログラムにより自動で次の画面に遷移する画面となります。このような画面ではシナリオ実行時に画面一致しない場合がありますので、アクション設定を行わないでください。