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Systemwalker Live Help V13.6.1 ユーザーズガイド
Systemwalker

2.2.3 セキュリティ機能

Live Helpは、様々なセキュリティ機能を提供します。そのいくつかは組み込み済みであり、その他は用途に合わせて設定されます。

組み込み済みの機能(設定不要な機能)

用途に合わせて設定可能な機能

エキスパートやクライアントのためのセキュリティ設定があります。


以降では、ぞれぞれのセキュリティ機能について説明します。


2.2.3.1 暗号化

インターネットやイントラネット上のLive Helpセッションでは転送データが暗号化されます。この機能により、Live Helpセッションで転送されるデータを保護することができます。Live Helpはこの機能を実現するために、Windows(R)の暗号化機能を利用します。
暗号化の方式はRC4、強度は40bitです。ただし、Live Helpの通信方式が[モデム]の場合は、転送されるデータは暗号化されません。


2.2.3.2 サポートセンター

ネットワーク環境で使う場合、セキュリティ機能の1つにサポートセンターがあります。Live Helpのデフォルトのインストールでは、1つのサポートセンターが作成されます。特定のサポートデスク要員からサポートを受けるユーザのグループを作りたい場合、それらのユーザだけが利用できる特別のサポートセンターを作成できます。例えば、会社の重役への支援要員として、経験の深い技術者を割り当て、ほかの技術者が重役のコンピュータに接続しないようにしたい場合もあるでしょう。サポートセンターの作成方法については、“Live Help CM”-“[Live Help CM]をカスタマイズする”-“サポートセンターの追加/設定変更/削除”-“サポートセンターを追加する”を参照してください。


2.2.3.3 接続制限

Live Helpは、セッションに参加しようとするコンピュータからの接続をIPアドレスまたはホスト名で制限することができます。例えば、この機能を使って、会社内またはローカルネットワーク上の人だけにアクセスを制限することができます。Live Help Expert上での接続制限リストの使用方法については“Live Help Expertの設定の変更”の“接続制限リストの編集”を参照してください。Live Help Client上での接続制限リストの使用方法については、“Live Help Clientガイド”の“設定の変更”を参照してください。


2.2.3.4 [Live Help Client]プログラムのセキュリティ機能

エキスパートはクライアントが[Live Help Client]プログラムを起動したときだけ、クライアントのコンピュータに接続できます。[Live Help Client]プログラムが起動されていない場合は、エキスパートが接続を行うことはできません。

クライアントは、セキュリティに関する設定のいくつかを変更するために、[Live Help Client]プログラムを起動した後、[設定の変更]ボタンをクリックするか、スタートメニューから[Live Help]-[Live Help Clientセットアップ]を選択することができます。

Live Helpを使って、エキスパートの支援を受けているとき、クライアントはいつでも接続を断ち、セッションを終了することができます。通常、問題が解決された時点でエキスパートがセッションを終了させますので、クライアントはこの操作を必要としません。しかし、クライアントが何らかの理由でセッションを中止したい場合などに、この機能を利用できます。クライアントは[Live Help Client]アイコンをダブルクリック、または、タスクバー上の[Live Help Client]ボタンをクリックし、[Live Help Clientの終了]ボタンをクリックして、セッションを終了できます。


2.2.3.5 [Live Help Expert]プログラムのセキュリティ機能

[Live Help Client]プログラムと同様に、[Live Help Expert]プログラムは、エキスパート自身がそれを起動したときだけ動作し、エキスパートは自らセッションを開いたり、参加したりしなければなりません。

エキスパートがほかのエキスパートとの打合せのために、セッションを開く場合、[セッションを開く]ダイアログボックスがいくつかのセキュリティの設定機能を提供します。

このほかのセキュリティ機能の設定は、[オプション]-[セキュリティ]コマンドで表示される[セキュリティの設定]ダイアログボックスにあります。詳細は、“Live Help Expertの設定の変更”-“セキュリティの設定”を参照してください。