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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能インストールガイド

3.4 アプリケーションサーバの追加

ここでは、既存サイトに新たにアプリケーションサーバを追加する場合の説明をします。

まず、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをサーバにインストールします。詳細については、"3.2 サーバソフトウェアのインストール"を参照してください。サーバソフトウェアのインストールが正常に完了したら、[to config]コマンドを使用してTeamWARE Officeサーバのセットアップを開始します。

なお、アプリケーションサーバを追加する場合には、同一サイト内のディレクトリサーバを起動しておく必要があります。

[to config]コマンドの操作

[to config]コマンドを使用してサービスを追加します。[to config]コマンドの基本的な操作方法については、"3.3 ディレクトリサーバの作成"の"[to config]コマンドの基本操作"を参照してください。

[to config]コマンドの起動

[to config]コマンドは、管理者用のコマンドプロンプトから実行してください。管理者用のコマンドプロンプトを起動する方法は、[スタート]-[すべてのプログラム]-[TeamWARE Office Server]から、[TW Status]を選択します。管理者用コマンドプロンプトのウィンドウタイトルバーは、"管理者:TW STATUS"となっています。

注意

  • アプリケーションサーバを追加する場合は、Teamware Collaboration LEサーバライセンスの購入が必要です。

  • TeamWARE Officeサイトに複数のアプリケーションサーバを追加する場合は、アプリケーションサーバのインストールを同時に実行しないでください。複数のアプリケーションサーバのインストールを並行して行った場合、サーバ番号の重複が検出されず、システムが正常に動作しなくなることがあります。
    たとえば、アプリケーションサーバA、アプリケーションサーバBを追加する場合、アプリケーションサーバAのインストールが完了したあと、アプリケーションサーバBのインストールを開始してください。

  • アプリケーションサーバの追加を行った場合、サイト内のすべてのサーバを再起動する必要があります。(アプリケーションサーバを複数追加する場合には、アプリケーションサーバを追加するごとに再起動を実施してください。)

  • ユーザ名"ADMIN_サイト名"を削除した場合、[to config] コマンドが正常に起動されません。ユーザ名"ADMIN_サイト名"を削除してしまった場合は、再度ユーザ名として"ADMIN_サイト名"を登録してください。"ADMIN_サイト名"を登録する場合、全権限を持ったログイン名"ADMIN"で登録してください。

セットアップモードの選択

[to config]コマンドには、クイックモードとエキスパートモードという2つのモードがあります。クイックモードを使用すると、最小限の質問に答えるだけでセットアップを行うことができます。エキスパートモードを使用すると、セットアップパラメータのすべてを設定することができます。各モードで、どのセットアップパラメータを入力すべきかについては、"付録B セットアップパラメータ"を参照してください。

ポイント

本マニュアルでは、エキスパートモードで実行した例を掲載しています。なお、クイックモードで設定可能な項目については、表中に印("○"と"※")が付いています。"○"は設定/変更可能、"※"は設定のみ可能を示します。

説明

操作方法

1

エキスパートモードにしますか?[yes    ]

[説明]

  1. クイックモードを選択する場合は、何も入力せず[ENTER]キーを押します。エキスパートモードを選択する場合は、"yes"と入力します。

環境パラメータの定義

アラートメッセージを出すディスク容量限界値、および、一時停止するディスク容量限界値を設定します。

説明

操作方法

1



2

3
4

環境パラメータを変更しますか?[yes    ]
=======================================================

環境セットアップパラメータ (全般)
アラートメッセージを出すディスク容量限界値をメガバイト単位で入力してください.
[100    ]
一時停止するディスク容量限界値をメガバイト単位で入力してください.[20    ]
これらの値でよろしいですか?[yes    ]

[説明]

  1. 環境パラメータを変更する場合、"yes"を入力します。

  2. 利用可能なディスク容量の限界警告値を指定します。これを、ディスク容量警告レベルと呼びます。ディスクの空き容量がこれより少なくなると、TeamWARE Officeはシステム管理者宛てに警告を発信して、サーバの空きディスク容量を増やすよう指示します。標準設定では、100(MB)です。

  3. ディスクの空き容量がなくなる前に、TeamWARE Officeを一時停止する限界値を指定します。これを、ディスク容量一時停止レベルと呼びます。ディスクの空き容量が一時停止レベルに達すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を一時停止します。標準設定では、20(MB)です。

  4. 設定した値が正しければ、[ENTER]キーを押します。"no"を入力すると、再び定義処理を実行できます。

注意

システム管理者がディスクの空き容量を増やす作業を実施し、ディスク空き容量がディスク容量警告レベルより増加すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を再開します。

アプリケーションサーバのセットアップ開始

アプリケーションサーバのセットアップを開始します。

説明

操作方法



1
2

3

サーバはまだセットアップされていません. アプリケーションサーバ、またはディレクトリサ
ーバとしてセットアップできます.
ディレクトリサーバとしてセットアップしますか(新しいサイトを作成します)? [no    ]
アプリケーションサーバとしてセットアップしますか(既存のサイトに追加します)? [yes    ]
アプリケーションサーバを追加するには「TeamWARE Office サーバ追加ライセンス」の購入が
必要です. 購入していますか? [yes    ]

[説明]

  1. ディレクトリサーバのセットアップではないので、"no"を入力します。

  2. アプリケーションサーバをセットアップすることを指定するため、"yes"を入力します。

  3. アプリケーションサーバを追加するためには、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスが必要です。セットアップを行うアプリケーションサーバに対して、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスを購入している場合は、"yes"を入力してセットアップを続行します。TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスを購入していない場合は、"no"を入力してセットアップを終了します。

アプリケーションサーバのトランスポート定義

ディレクトリサーバと接続するため、アプリケーションサーバのトランスポートを定義します。

説明

操作方法


1







2

3





4



5
6

新トランスポートドライバー番号 1をセットアップしています.
トランスポートドライバー名を入力してください:[tcpip]
コネクションタイムアウト時間を入力します.
コネクションタイムアウト時間には通常 1 を入力してください.
TeamWARE Officeサーバが複数台で構成されており、サーバ間に電話回線や公衆回線網
などの低速回線を利用している場合は240を入力してください.
TeamWARE Officeサーバが1台のみ、もしくは、複数サーバ構成でサーバ間にLANなどの
高速回線を利用している場合は、クライアントに電話回線や公衆回線網などの低速回線
を含む場合であっても 1 を入力してください.
コネクションタイムアウト時間を秒単位で指定してください:[1        ]
インタフェースアダプター番号を指定してください (0はシステムの標準設定を使用):
[0        ]
サーバのホスト名、FQDN、またはIPv4のIPアドレスを入力します.
ここで入力する名前は、すべてのTeamWARE Officeサーバ、および
専用クライアントで名前解決できる必要があります.
ホスト名、FQDN、またはIPv4のIPアドレスを入力してください:
[apl1.teamware.fujitsu.co.jp                                               ]
=======================================================
このサーバはサイト内でアプリケーションサーバとしてセットアップ済です.
セットアップ作業を進めるにはシステム管理者としてログインする必要があります.
ディレクトリサーバのネットワークアドレスを入力してください:<dir.teamware.fuji  ]
システム管理者のパスワードを入力してください:[********                        ]
ディレクトリサーバに接続中です.お待ちください...
=======================================================

[説明]

  1. 標準ソフトウェアパッケージに入っているトランスポートプロトコルはTCP/IPです。変更する必要がないため、[ENTER]キーを押します。

  2. コネクションタイムアウト時間を指定できます。通常は、1のまま[ENTER]キーを押します。

  3. インタフェースアダプター番号を指定できます。通常は、特に変更の必要がないため、[ENTER]キーを押します。

  4. サーバのホスト名には、IPv4のIPアドレス、hostsファイルで定義したホスト名またはDNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定できます。専用クライアントを運用する場合は、IPv4で解決するホスト名、またはDNS完全修飾ドメイン名を指定します。
    複数個のIPアドレスを利用できる環境での運用は、設定に注意が必要です。詳細については、“グループウェア機能管理者ガイド”を参照してください。

  5. ディレクトリサーバのネットワークアドレスを指定します。
    ネットワークアドレスには、IPv4のIPアドレス、hostsファイルで定義したホスト名またはDNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定できます。

  6. TeamWARE Officeシステム管理者ID (ADMIN) のパスワードを入力します。この時点で、指定したディレクトリサーバと接続を行います。

アプリケーションサーバ情報の定義

アプリケーションサーバのサーバ情報を定義します。

説明

操作方法

クイック






1
2

サーバセットアップパラメータ (アプリケーションサーバ)
このサイトの名前を入力してください: Tokyo1
アプリケーションサーバのサーバ番号を入力します. サーバ番号はサイト内で重複しないようにして
ください.
注意: 同一番号のサーバが存在すると, 誤動作やデータ消失の原因となります!
サーバ番号を設定してください(2~255):[2    ]
サーバ名を入力してください:[Tokyo1 SERVER NO. 2                    ]






[説明]

  1. アプリケーションサーバの番号を、2~255までの数字で指定します。サーバ番号は、同一サイト内で重複しないように注意してください。標準設定では、使用されていない番号が表示されるので、 [ENTER]キーを押します。

  2. サーバ名は、サイト内で重複しないように注意してください。64文字以内の英数字で指定できます。

注意

同一サイト内で、同じサーバ番号を2つ以上作らないように注意してください。機能不全やデータ消失を引き起こす要因になります。

ビリングイベントログ、監査イベントログ保存先の定義

ビリングイベントログ、監査イベントログの保存先パス名を指定します。

説明

操作方法

1

2

3

ビリングイベントログファイルのパス名を入力してください.
[C:\teamware\server\billing            ]
監査イベントログファイルのパス名を入力してください.
[C:\teamware\server\audit            ]
これらの値でよろしいですか?[yes    ]

[説明]

  1. ビリングイベントログファイルのパス名を英数字で入力します。標準設定のままでよければ、[ENTER]キーを押します。標準設定では、以下のパス名になります。
    <インストール先ディレクトリ>\billing

  2. 監査イベントログファイルのパス名を英数字で入力します。標準設定のままでよければ、[ENTER]キーを押します。標準設定では、以下のパス名になります。
    <インストール先ディレクトリ>\audit

  3. 設定した値に間違いがなければ、[ENTER]キーを押します。

新規アプリケーションサーバの作成終了

ここまでで、新規アプリケーションサーバのセットアップが完了しました。続いてサービスのセットアップを行います。詳細については、"4.2 サービスの追加"の"追加するサービスの選択"以降を参照してください。