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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.1 運用ガイド テープサーバオプション編
ETERNUS

I.3.4 運用

ZFSのストレージプールをバックアップおよびリストアする際に必要となる、前処理および後処理の手順を説明します。

注意

システム領域のバックアップ/リストアはオフライン運用だけ可能です。

システム領域のバックアップ/リストア

バックアップ

システム領域(ルートプール)のバックアップをします。

バックアップ手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ対象のサーバを停止します。

    サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
    また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。

  2. AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをバックアップします。

    バックアップサーバからtbobackup(テープバックアップ実行コマンド)を実行して、バックアップします。

    システム領域のバックアップは、バックアップ対象としてシステム領域を含むディスク全体(c2t1d1s2)を指定してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbobackup -h SV-1 -b DAY /dev/dsk/c2t1d1s2
    /dev/dsk/c2t1d1s2 tbobackup completed
    #
  3. バックアップ対象サーバを起動します。


リストア

テープにバックアップしたシステム領域(ルートプール)を、バックアップボリュームにリストアします。

リストア手順は、以下のとおりです。

  1. リストア対象のサーバを停止します。

    サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
    また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。

  2. AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをリストアします。

    バックアップサーバからtborestore(テープリストア実行コマンド)を実行して、リストアします。

    システム領域のリストアは、リストア対象としてシステム領域を含むディスク全体(c2t1d1s2)を指定してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h SV-1 -t "2012/01/01 01:00:00" /dev/dsk/c2t1d1s2
    /dev/dsk/c2t1d1s2 tborestore completed
    #
  3. リストア対象サーバを起動します。


データ領域のバックアップ/リストア

バックアップ

データ領域のバックアップをします。

バックアップの手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount
    STP2/data1 /mnt/data1
    STP2/data2 /mnt/data2
    #
    # zfs umount /mnt/data1
    # zfs umount /mnt/data2
    #
  2. 対象のストレージプールをexportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをexportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool export STP2
    #
  3. AdvancedCopy Managerで対象のストレージプール配下のデバイスをバックアップします。

    業務サーバからacmbackup(バックアップ実行コマンド)を使用して、ストレージ配下のすべてのデバイスをテープにバックアップします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d2
    /dev/dsk/c2t1d2 acmbackup completed
    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d3
    /dev/dsk/c2t1d3 acmbackup completed
  4. 対象のストレージプールをimportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool import STP2
    #
  5. ここまでの手順でバックアップ対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
    ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount STP2/data1
    # zfs mount STP2/data2
    #

リストア

テープにバックアップしたデータ領域を、コピー元(業務サーバのストレージプール)にリストアします。

リストア手順は、以下のとおりです。

  1. リストア対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount
    STP2/data1 /mnt/data1
    STP2/data2 /mnt/data2
    #
    # zfs umount /mnt/data1
    # zfs umount /mnt/data2
    #
  2. 対象のストレージプールを削除します。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールを削除(destroy)します。ZFSストレージプールを削除する方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool destroy STP2
    #
  3. テープから対象ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

    業務サーバからacmrestore(リストア実行コマンド)を実行し、テープから業務サーバの対象ストレージプール配下デバイスにリストアします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d2
    /dev/dsk/c2t1d2 acmrestore completed
    # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d3
    /dev/dsk/c2t1d3 acmrestore completed
    #
  4. 対象ストレージプールをimportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool import STP2
    #
  5. ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
    ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount STP2/data1
    # zfs mount STP2/data2
    #