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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.1 運用ガイド テープサーバオプション編
ETERNUS

第6章 ファイル単位バックアップエージェントのインストール

本章では、ファイル単位バックアップエージェントのインストール手順を説明します。

ファイル単位バックアップには、バックアップ対象データが存在する管理対象サーバ(Storageサーバ)に、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする必要があります。

バックアップ対象データがテープサーバに存在する場合、ファイル単位バックアップエージェントは、テープサーバに自動的にインストールされるため、ファイル単位バックアップエージェントのインストールは必要ありません。

ファイル単位バックアップエージェントのインストールに必要なパッケージ、およびインストール手順については、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする各プラットフォーム(Windows版/Solaris版/Linux版/HP-UX版/AIX版)の手順に従ってインストールを行ってください。

ファイル単位バックアップエージェントをインストールする管理対象サーバには、以下の条件が必要です。

Windows版

Windowsサーバへ、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする場合に必要なパッケージを以下に示します。

表6.1 ファイル単位バックアップエージェントのインストールに必要なパッケージ(Windows版)

インストールの
順序

パッケージ名

備考

1

TSM Backup-archive Client - 32
(32bitシステム用)

TSMバックアップ/アーカイブクライアントパッケージです。

システム種(32bit or 64bit)に応じて、左記パッケージから選択します。

TSM Backup-archive Client - 64
(64bitシステム用)

2

TSM 言語パック - 32
(32bitシステム用)

TSMクライアント言語パッケージです。

システム種(32bit or 64bit)に応じて、左記パッケージから選択します。

TSM 言語パック - 64
(64bitシステム用)

以下にファイル単位バックアップエージェントのインストール手順を示します。

  1. Windowsサーバにログインします。

    Windowsサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログインします。

  2. DVD-ROMをマウントします。

    Windowsサーバに、テープサーバオプションプログラムのDVD-ROMをセットします。

  3. TSMバックアップ/アーカイブクライアントパッケージ、およびTSMクライアント言語パッケージの解凍用に、フォルダを作成します。

    ファイル単位バックアップエージェントをインストールするサーバの環境ごとに、以下の空き容量がある解凍用のフォルダを作成してください。

    【システム環境が、Windows Server 2003 (32bitシステム)の場合】

    パッケージ名

    必要量
    (単位:MB)

    TSM Backup-archive Client - 32 (32bitシステム用)

    150

    TSM 言語パック - 32 (32bitシステム用)

    20

    【システム環境が、Windows Server 2003 (64bitシステム)の場合】

    パッケージ名

    必要量
    (単位:MB)

    TSM Backup-archive Client - 64 (64bitシステム用)

    200

    TSM 言語パック - 64 (64bitシステム用)

    20

  4. 以下のフォルダに格納されている、TSMバックアップ/アーカイブクライアントパッケージ、およびTSMクライアント言語パッケージの、実行形式ファイルを実行します。

    【システム環境が、Windows Server 2003 (32bitシステム)の場合】

    • TSMバックアップ/アーカイブクライアントパッケージの場合

      <DVD-ROMドライブ>\tape-file-agt\Windows2003x86\5.5.3.0-TIV-TSMBAC-WinX32.exe
    • TSMクライアント言語パッケージの場合

      <DVD-ROMドライブ>\tape-file-agt\Windows2003x86\5.5.3.0-TIV-TSMBAC_JPN-WinX32.exe

    【システム環境が、Windows Server 2003 (64bitシステム)の場合】

    • TSMバックアップ/アーカイブクライアントパッケージの場合

      <DVD-ROMドライブ>\tape-file-agt\Windows2003x64\5.5.3.0-TIV-TSMBAC-WinX64.exe
    • TSMクライアント言語パッケージの場合

      <DVD-ROMドライブ>\tape-file-agt\Windows2003x64\5.5.3.0-TIV-TSMBAC_JPN-WinX64.exe
  5. TSMクライアント・インストール・ウィザードで、インストール用のファイルを解凍するフォルダを指定します。

    解凍先には、手順3で作成したフォルダを指定してください。

  6. 表示されるTSMクライアント・インストール・ウィザードの説明に従って、TSMバックアップ/アーカイブクライアントパッケージ、およびTSMクライアント言語パッケージをインストールします。

    なお、TSMバックアップ/アーカイブクライアントをインストールする場合、カスタムインストールを選択し、すべてのTSMクライアントプログラムをインストールしてください。

  7. インストールが完了すると、以下のメッセージが出力されます。

  8. 手順3で作成したフォルダを、手動で削除します。


Solaris版

Solarisサーバへ、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする場合に必要なパッケージを以下に示します。

表6.2 ファイル単位バックアップエージェントのインストールに必要なパッケージ(Solaris版)

インストールの
順序

パッケージ名

備考

1

TIVsmCapi.pkg

TSM APIクライアントです。

2

TIVsmCba.pkg

TSM バックアップ/アーカイブ クライアントです。

3

TIVsmClJa.pkg

TSMクライアント日本語パッケージです。

以下にファイル単位バックアップエージェントのインストール手順を示します。

  1. Solarisサーバにログインします。

    Solarisサーバに、root権限を持つユーザーでログインします。

  2. DVD-ROMをマウントします。

    SolarisサーバにテープサーバオプションプログラムのDVD-ROMをセットし、DVD-ROMをマウントします。

  3. パッケージ格納先ディレクトリへ移動します。

    パッケージが格納されているDVD-ROM内のディレクトリへ移動します。

    # cd <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/solaris
  4. パッケージをインストールします。

    pkgaddコマンドを使用し、上記の表に記載されている順序どおりにインストールしてください。

    例) TSM APIクライアントパッケージ(TIVsmCapi.pkg)をインストールします。

    # pkgadd -d TIVsmCapi.pkg
  5. インストールが完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    <パッケージ名> のインストールに成功しました。

Linux版

Linuxサーバへ、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする場合に必要なパッケージを以下に示します。

表6.3 ファイル単位バックアップエージェントのインストールに必要なパッケージ(Linux版)

インストールの
順序

パッケージ名

備考

1

TIVsm-API.i386.rpm
(32bit/64bitシステム用)

TSM APIクライアントです。

システム種(32bit or 64bit)に応じて、左記パッケージから選択します。

TIVsm-API64.rpm
(64bitシステム用)

2

TIVsm-BA.i386.rpm
(32bit/64bitシステム用)

TSM バックアップ/アーカイブ クライアントです。

3

TIVsm-msg.ja_JP.i386.rpm
(32bit/64bitシステム用)

TSMクライアント日本語パッケージです。

以下にファイル単位バックアップエージェントのインストール手順を示します。

  1. Linuxサーバにログインします。

    Linuxサーバに、root権限を持つユーザーでログインします。

  2. DVD-ROMをマウントします。

    LinuxサーバにテープサーバオプションプログラムのDVD-ROMをセットし、DVD-ROMをマウントします。

  3. パッケージ格納先ディレクトリへ移動します。

    パッケージが格納されているDVD-ROM内のディレクトリへ移動します。

    # cd <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/Linux86
  4. パッケージをインストールします。

    rpmコマンドを使用し、以下の手順でインストールしてください。

    【システム環境が、Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86)Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86)、またはRed Hat Enterprise Linux 5 (for x86)の場合

    1. TSM APIクライアントパッケージのインストール

      # rpm -ihv TIVsm-API.i386.rpm
    2. TSM バックアップ/アーカイブ クライアントのインストール

      # rpm -ihv TIVsm-BA.i386.rpm
    3. TSM クライアント言語パッケージのインストール

      # rpm -ihv TIVsm-msg.ja_JP.i386.rpm

    【システム環境が、Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for EM64T)Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for EM64T)、またはRed Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)の場合

    1. TSM APIクライアントパッケージのインストール

      # rpm -ihv TIVsm-API.i386.rpm
    2. 64bitシステム用のパッケージが格納されているDVD-ROM内のディレクトリへ移動

      # cd <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/Linux64
    3. TSM APIクライアントパッケージ(64bitシステム用)のインストール

      # rpm -ihv TIVsm-API64.rpm
    4. TSM バックアップ/アーカイブ クライアントのインストール

      # rpm -ihv TIVsm-BA.i386.rpm
    5. TSM クライアント言語パッケージのインストール

      # rpm -ihv TIVsm-msg.ja_JP.i386.rpm
  5. インストールが完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    <パッケージの機能名> installation complete.

HP-UX版

HP-UXサーバへ、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする場合に必要なパッケージを以下に示します。

表6.4 ファイル単位バックアップエージェントのインストールに必要なパッケージ(HP-UX版)

インストールの
順序

パッケージ名

備考

1

TIVsmCapi
(32bitシステム用)

TSM APIクライアントです。

システム種(32bit or 64bit)に応じて、左記パッケージから選択します。

TIVsmCapi64
(64bitシステム用)

2

TIVsmC

TSM バックアップ/アーカイブ クライアントです。

3

TIVsmC.msg.ja_JP

TSMクライアント日本語パッケージです。

以下にファイル単位バックアップエージェントのインストール手順を示します。

  1. HP-UXサーバにログインします。

    HP-UXサーバに、root権限を持つユーザーでログインします。

  2. DVD-ROMをマウントします。

    HP-UXサーバにテープサーバオプションプログラムのDVD-ROMをセットし、DVD-ROMをマウントします。

  3. パッケージ格納先ディレクトリへ移動します。

    パッケージが格納されているDVD-ROM内のディレクトリへ移動します。

    【システム環境がHP-UX 11i v2(PA-RISC)の場合

    # cd <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/hp11

    【システム環境がHP-UX 11i v2(Itanium 2)/v3の場合

    # cd <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/hp11ia64
  4. パッケージをインストールします。

    swinstallコマンドを使用し、以下の手順でインストールしてください。

    【システム環境がHP-UX 11i v2(PA-RISC)の場合

    1. TSM バックアップ/アーカイブ クライアントのインストール

      # /usr/sbin/swinstall -x mount_all_filesystems=false -v -s <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/hp11/TIVsmC TIVsm
    2. TSM クライアント言語パッケージのインストール

      # /usr/sbin/swinstall -x mount_all_filesystems=false -v -s <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/hp11/TIVsmC.msg.ja_JP TIVsm

    【システム環境がHP-UX 11i v2(Itanium 2)/v3の場合

    1. TSM バックアップ/アーカイブ クライアントのインストール

      # /usr/sbin/swinstall -x mount_all_filesystems=false -v -s <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/hp11ia64/TIVsmC TIVsm64
    2. TSM クライアント言語パッケージのインストール

      # /usr/sbin/swinstall -x mount_all_filesystems=false -v -s <DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/hp11ia64/TIVsmC.msg.ja_JP TIVsm64.CLIENT_msg_ja_JP
  5. インストールが完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    【システム環境がHP-UX 11i v2(PA-RISC)の場合

    * Execution succeeded

    【システム環境がHP-UX 11i v2(Itanium 2)/v3の場合

    * Analysis and Execution succeeded.

AIX版

AIXサーバへ、ファイル単位バックアップエージェントをインストールする場合に必要なパッケージを以下に示します。

表6.5 ファイル単位バックアップエージェントのインストールに必要なパッケージ(AIX版)

インストールの
順序

インストール時に指定する
パッケージ名

インストール後の
パッケージ名

備考

1

tivoli.tsm.client.api.32bit

tivoli.tsm.client.api.32bit

TSM APIクライアントです。

2

tivoli.tsm.client.ba

tivoli.tsm.client.ba

TSM バックアップ/アーカイブ クライアントです。

3

tivoli.tsm.client.msg
+ 5.5.3.0 TSM Client Messages - Japanese

tivoli.tsm.client.msg.ja_JP

TSMクライアント日本語パッケージです。

以下にファイル単位バックアップエージェントのインストール手順を示します。

  1. AIXサーバにログインします。

    AIXサーバに、root権限を持つユーザーでログインします。

  2. DVD-ROMをマウントします。

    AIXサーバにテープサーバオプションプログラムのDVD-ROMをセットし、DVD-ROMをマウントします。

  3. パッケージをインストールします。

    smitty installコマンドを使用して、インストールします。

    # smitty install

    smitty installコマンド実行後、以下の手順でインストールを行ってください。

    1. [ソフトウェアのインストールと更新(Install and Update Software)]を選択します。

    2. [使用できるソフトウェアすべてのインストールと更新(Install and Update From ALL Available Software)]を選択します。

      [ソフトウェアの装置/ディレクトリーを入力してください(INPUT device/directory for software)]プロンプトでF4キーを押し、[<DVD-ROMマウントポイント>/tape-file-agt/AIX/usr/sys/inst.images]ディレクトリを選択します。

    3. [インストールするソフトウェア(SOFTWARE to install)]プロンプトでF4を押します。

    4. F7キーを押して、インストールするTivoli Storage Managerファイル・セットを選択し、Enterキーを押します。

      → もう一度Enterキーを押すと、インストールが開始されます。

  4. インストールが完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    Configuration tasks <パッケージの機能名> completed.

ポイント

"XL C/C++ Runtimeがインストールされていない"旨のメッセージが表示されファイル単位バックアップエージェントのインストールに失敗することがあります。

この場合は、DVDに格納されている"xlC.rte"、および"xlC.aix50"を先にインストールした後、ファイル単位バックアップエージェントのインストールを再実行してください。