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ETERNUS SF Express 15.2/ Storage Cruiser 15.2/ AdvancedCopy Manager 15.2 導入ガイド
ETERNUS

5.2.5 AdvancedCopy Managerエージェント(HP-UX版)のインストール手順

AdvancedCopy Managerエージェント(HP-UX版)をインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. 作業を行うサーバに、root(スーパーユーザー)でログインします。

  2. 以下のコマンドを実行して、作業に必要なデーモンを起動します。この作業は、v11.23以降のOSでは不要です。

    # /usr/sbin/pfs_mountd &
    # /usr/sbin/pfsd &
  3. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を装置のDVD-ROMドライブに挿入し、DVD-ROM媒体をマウントします。

    以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c1t2d0」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。

    • v11.23より前のOSの場合

      # /usr/sbin/pfs_mount -t rrip -x unix /dev/dsk/c1t2d0 <DVD-ROMマウントポイント>
    • v11.23以降のOSの場合

      # mount -F cdfs /dev/dsk/c1t2d0 <DVD-ROMマウントポイント>

    注意

    DVD-ROM媒体のマウントにおいて、以下の注意事項があります。

    • pfs_mountコマンドを実行するユーザー(通常はroot)が9個以上のグループに属していると、以下のエラーが発生します。

      pfs_mount /dev/dsk/デバイス名 not owner.
      pfs_mount giving up on cdrom.

      /etc/groupファイルにおいて、pfs_mountコマンドの実行ユーザーが9個以上のグループに所属している場合は、所属するグループが8個以下となるように修正してください。

    • pfs_mountコマンドを実行した際、以下のエラーが出力される場合があります。

      /usr/sbin/pfs_mount:/etc/pfs_fstab:No such file or directory

      この場合は、/etcディレクトリ配下に/etc/pfs_fstabファイルを作成してください。

      # touch /etc/pfs_fstab
      # chown root:root /etc/pfs_fstab
      # chmod 644 /etc/pfs_fstab
    • /etc/resolv.confファイルが存在すると、pfs_mountコマンドを実行した際に、エラーが発生する場合があります。以下の方法で/etc/resolv.confファイルを一時的に退避してから、pfs_mountコマンドを実行してください。

      1. ファイルを一時的に退避させた後、pfs_mountコマンドを実行します。

        # mv resolv.conf resolv.conf.org
      2. AdvancedCopy Managerエージェントのインストール後、環境を復元します。

        # mv resolv.conf.org resolv.conf
  4. AdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。

    以下のコマンドを実行すると、AdvancedCopy Managerエージェントの複数のパッケージを一括インストールします。

    # cd <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/HP-UX
    # ./swsetup

    参考

    swsetupコマンドの代わりにeasysetupコマンドを実行すると、インストール先ディレクトリの設定や/etc/servicesファイルでのポート番号の登録が不要になります。

    • コマンド実行例

      # cd /cdrom/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/HP-UX
      # ./easysetup [-o]

      または

      # ./easysetup -p port-number [-o]
    • オプション指定の有無による動作概要

      オプション指定

      動作概要

      なし

      管理対象サーバ(Storageサーバ)で使用するポート番号は、1226(デフォルト)となります。
      stgxfwsサービスのポート番号が/etc/servicesファイルに登録済みの場合、登録済みのポート番号を使用してインストールするため、ポート番号の登録は省略されます。

      -pオプション

      管理対象サーバで使用するポート番号を変更する場合に指定します。ポート番号は、1024~65535の範囲で指定する必要があります。
      stgxfwsサービスのポート番号が/etc/servicesファイルに登録済みの場合、登録済みのポート番号を使用してインストールするため、ポート番号の登録は省略されます。

      -oオプション

      ポート番号とインストール先ディレクトリを、対話形式で設定する場合に指定します。
      stgxfwsサービスのポート番号が/etc/servicesファイルに登録済みの場合、または-pオプションと同時に指定した場合、登録済みのポート番号を使用してインストールするため、ポート番号の問合せが行われません。

    • easysetupコマンドを使用する場合の注意事項

      • インストール先ディレクトリは、デフォルトが採用されます。インストール先ディレクトリのデフォルトは、手順6を参照してください。

      • ほかのソフトウェアによって、stgxfwsサービスのポート番号または-pオプションで指定したポート番号が登録されている場合、ポート番号は登録されません。「6.2.2 ポート番号の設定」を参照し、ポート番号を手動で登録してください。

  5. 排他ソフトウェアのうち、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerがインストールされている場合は、以下のようなメッセージを出力し、インストール処理を中止します。

    # swsetup: ERROR: AdvancedCopy Manager is already installed.
  6. 以下のメッセージが表示されるので、インストール先のディレクトリを入力します。

    # ./swsetup
    swsetup: Installer is preparing for installation...
    
    +-----------------------------------------------------------+
    |             ETERNUS SF AdvancedCopy Manager               |
    |                          15.2                             |
    |                  Copyright FUJITSU LIMITED 2012           |
    +-----------------------------------------------------------+
    
    Welcome to Setup.
    This program will install "AdvancedCopy Manager" on your system.
    
    Agent setup...
    Default installation settings for this setup are as follows:
            Program install directory          : /opt
            Fixed configuration directory      : /etc/opt
            Modifying configuration directory  : /var/opt
            
    Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q]

    上記メッセージにおけるディレクトリ名の意味は、以下のとおりです。

    ディレクトリ名

    説明

    Program install directory

    パッケージのインストール先ディレクトリです。
    デフォルトは、/optです。

    Fixed configuration directory

    環境設定用ファイルのインストール先ディレクトリです。
    デフォルトは、/etc/optです。

    Modifying configuration directory

    変更されるファイル(ログファイル、一時ファイルなど)のインストール先ディレクトリです。
    デフォルトは、/var/optです。

    インストール先ディレクトリを変更する場合は、“y”を入力して手順7へ進みます。
    変更しない場合は、“n”を入力する、または<Return>キーを押して、手順8へ進みます。

  7. インストール先ディレクトリを指定します。

    以下のメッセージに対して、インストール先ディレクトリを入力してください。

    Please specify install directory: (default: /opt) [?,q] /acm/opt
    
    Please specify fixed configuration directory: (default: /etc/opt) [?,q]  /acm/etc/opt
    
    Please specify variable configuration directory: (default: /var/opt) [?,q] /acm/var/opt

    入力を終えると、以下のような確認メッセージが出力されます。
    了解する場合には“n”を入力する、または<Return>キーを押してください。
    再度変更したい場合は、“y”を入力して、再入力してください。

    Installation settings for this setup are as follows:
            Program install directory         : /acm/opt
            Fixed configuration directory     : /acm/etc/opt
            Modifying configuration directory : /acm/var/opt
            
    Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q]
  8. インストール先ディレクトリを入力すると、以下のようなメッセージが表示されます。インストールを継続する場合は“y”を、中断する場合は“n”を入力します。

    Do you want to continue with the installation of this package? [y,n,?]
  9. 手順8で“y”を入力した場合は、インストールが開始されます。

    インストールに成功すると、以下のメッセージが表示されます。

    swsetup: AdvancedCopy Manager was installed successfully.
  10. 以下のコマンドを実行した後、インストールに使用したDVD-ROM媒体を装置から取り出します。

    # cd /
    # umount <DVD-ROMマウントポイント>

以上で、AdvancedCopy Managerエージェント(HP-UX版)のインストールは終了です。

6.2 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」を参照して、AdvancedCopy Managerエージェントをセットアップしてください。