AdvancedCopy Managerエージェント(AIX版)をインストールする手順は、以下のとおりです。
作業を行うサーバに、root(スーパーユーザー)でログインします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を装置のDVD-ROMドライブに挿入し、DVD-ROM媒体をマウントします。
以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/cd0」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# /usr/sbin/mount -o ro -v cdrfs /dev/cd0 <DVD-ROMマウントポイント> |
AdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。
以下のコマンドを実行すると、AdvancedCopy Managerエージェントの複数のパッケージを一括インストールします。
# cd <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/AIX # ./swsetup |
参考
swsetupコマンドの代わりにeasysetupコマンドを実行すると、インストール先ディレクトリの設定や/etc/servicesファイルでのポート番号の登録が不要になります。
コマンド実行例
# cd <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/AIX # ./easysetup [-o] |
または
# ./easysetup -p port-number [-o] |
オプション指定の有無による動作概要
オプション指定 | 動作概要 |
---|---|
なし | 管理対象サーバ(Storageサーバ)で使用するポート番号は、1226(デフォルト)となります。 |
-pオプション | 管理対象サーバで使用するポート番号を変更する場合に指定します。ポート番号は、1024~65535の範囲で指定する必要があります。 |
-oオプション | ポート番号とインストール先ディレクトリを、対話形式で設定する場合に指定します。 |
easysetupコマンドを使用する場合の注意事項
インストール先ディレクトリは、デフォルトが採用されます。インストール先ディレクトリのデフォルトは、手順4を参照してください。
ほかのソフトウェアによって、stgxfwsサービスのポート番号または-pオプションで指定したポート番号が登録されている場合、ポート番号は登録されません。「6.2.2 ポート番号の設定」を参照し、ポート番号を手動で登録してください。
以下のメッセージが表示されるので、インストール先のディレクトリを入力します。
# ./swsetup swsetup: Installer is preparing for installation... +-----------------------------------------------------------+ | ETERNUS SF AdvancedCopy Manager | | 15.2 | | Copyright FUJITSU LIMITED 2012 | +-----------------------------------------------------------+ Welcome to Setup. This program will install "AdvancedCopy Manager" on your system. Agent setup... Default installation settings for this setup are as follows: Program install directory : /opt Fixed configuration directory : /etc/opt Modifying configuration directory : /var/opt Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q] |
上記メッセージにおけるディレクトリ名の意味は、以下のとおりです。
ディレクトリ名 | 説明 |
---|---|
Program install directory | パッケージのインストール先ディレクトリです。 |
Fixed configuration directory | 環境設定用ファイルのインストール先ディレクトリです。 |
Modifying configuration directory | 変更されるファイル(ログファイル、一時ファイルなど)のインストール先ディレクトリです。 |
インストール先ディレクトリを変更する場合は、“y”を入力して手順5へ進みます。
変更しない場合は、“n”を入力する、または<Return>キーを押して、手順6へ進みます。
インストール先ディレクトリを指定します。
以下のメッセージに対して、インストール先ディレクトリを入力してください。
Please specify install directory: (default: /opt) [?,q] /acm/opt Please specify fixed configuration directory: (default: /etc/opt) [?,q] /acm/etc/opt Please specify variable configuration directory: (default: /var/opt) [?,q] /acm/var/opt
入力を終えると、以下のような確認メッセージが出力されます。
了解する場合には“n”を入力する、または<Return>キーを押してください。
再度変更したい場合は、“y”を入力して、再入力してください。
Installation settings for this setup are as follows: Program install directory : /acm/opt Fixed configuration directory : /acm/etc/opt Modifying configuration directory : /acm/var/opt Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q] |
インストール先ディレクトリを入力すると、以下のようなメッセージが表示されます。インストールを継続する場合は“y”を、中断する場合は“n”を入力します。
Do you want to continue with the installation of this package[y,n,?] |
手順6で“y”を入力した場合は、インストールが開始されます。
インストールに成功すると、以下のメッセージが表示されます。
swsetup: AdvancedCopy Manager was installed successfully. |
ポイント
手順3でeasysetupコマンドを実行していない場合は、/etc/rc.shutdownファイルに、以下の行を定義してください。
/opt/FJSVswstf/daemon/stop_smgr0 |
この作業を行わないと、AdvancedCopy Managerが正常に停止しない場合があります。また、OS再起動時などにAdvancedCopy Managerが正常に起動せず、運用に支障が生じることがあります。なお、OSを再起動する場合は、rebootコマンドを使用せず、shutdownコマンドを使用してください。
以下のコマンドを実行した後、インストールに使用したDVD-ROM媒体を装置から取り出します。
# cd / # /usr/sbin/umount <DVD-ROMマウントポイント> |
以上で、AdvancedCopy Managerエージェント(AIX版)のインストールは終了です。
「6.2 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」を参照して、AdvancedCopy Managerエージェントをセットアップしてください。