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Systemwalker IT Change Manager V14g カスタマイズガイド
Systemwalker

3.2.3 外部から伝票を起票する

プロセス起案コマンドを使用すると、Systemwalker IT Change ManagerのWebコンソールを使用せず、Systemwalker IT Change Managerを利用して運用管理業務を行う外部のアプリケーションから伝票を起票することができます。
外部アプリケーションから伝票を起票するには、あらかじめひな型となる運用フローを登録しておき、そのひな型の運用フローを呼び出すメイン運用フローの回覧ルートを定義、登録および実行します。


設定方法

外部アプリケーションから伝票を起票する場合の手順について、説明します。

伝票登録

回覧ルート定義の編集

ひな型の伝票XMLを作成

伝票を起票


伝票登録

運用フロー定義を使用し、ひな型作成用の伝票を登録します。
登録の詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"運用フロー定義機能"を参照してください。


回覧ルート定義の編集

外部アプリケーションから起票する伝票は、申請以外の回覧ルートが固定である必要があるため、事前に回覧ルート定義を編集します。
詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"回覧ルート定義管理"を参照してください。

  1. Systemwalker IT Change Managerにログインし、管理者機能から[回覧ルート定義管理]を選択します。

    ⇒[回覧ルート定義管理]の[検索]画面が表示されます。

  2. [検索]ボタンをクリックして一覧を表示し、"伝票登録"で登録した回覧ルート定義の回覧ルート定義IDをクリックします。
    ⇒回覧ルート定義管理の[編集]画面が表示されます。

  3. アクティビティ定義の編集画面で、[起案]以外のアクティビティに対して、以下の項目を設定し、[登録]ボタンをクリックします。

    • 機能ID

    • 指定ユーザーID、または指定グループID

    注意

    指定ユーザーIDまたは指定グループIDに指定したユーザーまたは承認グループは、機能IDで指定した機能IDを割り当てられた権限IDを持つ必要があります。

  4. プロセス定義の編集画面に戻るので、[登録]ボタンをクリックします。
    ⇒回覧ルート定義の編集が終了します。


ひな型の伝票XMLを作成

以下の手順で、起案時のひな型となるXML形式の伝票情報を作成します。

  1. Webブラウザから、編集した回覧ルート定義を利用し、ひな型用の伝票を起票します。

    伝票の起票については、"Systemwalker IT Change Manager 利用者ガイド"の"伝票の申請機能"を参照してください。

    ポイント

    伝票を起票する際、確定処理まで完了する必要はありません。

  2. プロセス管理サーバのBPM 運用管理機能のプロセス一覧画面を表示し、手順1で作成されたプロセスインスタンスのプロセスIDを確認します。

    確認方法については、"Systemwalker IT Change Manager管理者ガイド"の"伝票の処理状況確認"を参照してください。

  3. swpm_createformxmlコマンドを実行して伝票情報を抽出し、ひな型の伝票XMLドキュメントを作成します。

    実行例:

    【Windows】

    swpm_createformxml -pid 5602 -fxml C:\work\formxmlfile.xml

    【Solaris/Linux】

    swpm_createformxml -pid 5602 -fxml /var/myslip/formxmlfile.xml

    以下のオプションに対して、値を指定します。

    • -pidオプション

      手順2で確認したプロセスID

    • -fxmlオプション

      出力ファイル名(ひな型となる伝票XMLドキュメント)

    swpm_createformxmlコマンドの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"コマンドリファレンス"を参照してください。

  4. 伝票XMLドキュメントを編集します。

    手順3で出力した伝票xmlドキュメントをテキストエディタで開き、タグ内に埋め込まれている文字列をクリアします。


伝票を起票

以下の手順で、外部アプリケーションから伝票を起票します。

  1. コマンド実行時に必要な、ひな型用伝票の伝票種別コードを確認します。

    Systemwalker IT Change Managerにログインし、管理者機能から[伝票定義管理]を選択します。
    ⇒[伝票定義管理]の[検索]画面が表示されます

  2. [検索]ボタンをクリックして一覧を表示し、"ひな型の伝票XMLを作成"で起票した伝票の伝票種別コードを確認します。

  3. 以下の形式でswpm_createslipコマンドを実行し、伝票を起票します。

    実行例:

    【Windows】

    swpm_createslip -fxml C:\work\formxmlfile.xml -id 0001 -slipid 30o0ii570001 -createonly

    【Solaris/Linux】

    swpm_createslip -fxml /var/myslip/formxmlfile.xml -id 0001 -slipid 30o0ii570001 -createonly

    以下のオプションに対して、値を指定します。

    • -fxmlオプション

      "ひな型の伝票XMLを作成"で作成した伝票XMLドキュメント

    • -idオプション

      起案者のID

    • -slipidオプション

      伝票種別コード

    • -createonlyオプション

    swpm_createslipコマンドの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager管理者ガイド"の"コマンドリファレンス"を参照してください。

    ポイント

    起案者のIDは、外部のアプリケーションから呼び出す際のIDを使用します。
    あらかじめ、起案者のIDをSystemwalker IT Change Managerのユーザーとして登録しておくことをおすすめします。