プロセス起案コマンドを使用すると、Systemwalker IT Change ManagerのWebコンソールを使用せず、Systemwalker IT Change Managerを利用して運用管理業務を行う外部のアプリケーションから伝票を起票することができます。
外部アプリケーションから伝票を起票するには、あらかじめひな型となる運用フローを登録しておき、そのひな型の運用フローを呼び出すメイン運用フローの回覧ルートを定義、登録および実行します。
設定方法
伝票登録
運用フロー定義を使用し、ひな型作成用の伝票を登録します。
登録の詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"運用フロー定義機能"を参照してください。
回覧ルート定義の編集
外部アプリケーションから起票する伝票は、申請以外の回覧ルートが固定である必要があるため、事前に回覧ルート定義を編集します。
詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"回覧ルート定義管理"を参照してください。
Systemwalker IT Change Managerにログインし、管理者機能から[回覧ルート定義管理]を選択します。
⇒[回覧ルート定義管理]の[検索]画面が表示されます。
[検索]ボタンをクリックして一覧を表示し、"伝票登録"で登録した回覧ルート定義の回覧ルート定義IDをクリックします。
⇒回覧ルート定義管理の[編集]画面が表示されます。
アクティビティ定義の編集画面で、[起案]以外のアクティビティに対して、以下の項目を設定し、[登録]ボタンをクリックします。
機能ID
指定ユーザーID、または指定グループID
注意
指定ユーザーIDまたは指定グループIDに指定したユーザーまたは承認グループは、機能IDで指定した機能IDを割り当てられた権限IDを持つ必要があります。
プロセス定義の編集画面に戻るので、[登録]ボタンをクリックします。
⇒回覧ルート定義の編集が終了します。
ひな型の伝票XMLを作成
以下の手順で、起案時のひな型となるXML形式の伝票情報を作成します。
Webブラウザから、編集した回覧ルート定義を利用し、ひな型用の伝票を起票します。
伝票の起票については、"Systemwalker IT Change Manager 利用者ガイド"の"伝票の申請機能"を参照してください。
ポイント
伝票を起票する際、確定処理まで完了する必要はありません。
プロセス管理サーバのBPM 運用管理機能のプロセス一覧画面を表示し、手順1で作成されたプロセスインスタンスのプロセスIDを確認します。
確認方法については、"Systemwalker IT Change Manager管理者ガイド"の"伝票の処理状況確認"を参照してください。
swpm_createformxmlコマンドを実行して伝票情報を抽出し、ひな型の伝票XMLドキュメントを作成します。
実行例:
【Windows】
swpm_createformxml -pid 5602 -fxml C:\work\formxmlfile.xml |
【Solaris/Linux】
swpm_createformxml -pid 5602 -fxml /var/myslip/formxmlfile.xml |
以下のオプションに対して、値を指定します。
-pidオプション
手順2で確認したプロセスID
-fxmlオプション
出力ファイル名(ひな型となる伝票XMLドキュメント)
swpm_createformxmlコマンドの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"コマンドリファレンス"を参照してください。
伝票XMLドキュメントを編集します。
手順3で出力した伝票xmlドキュメントをテキストエディタで開き、タグ内に埋め込まれている文字列をクリアします。
伝票を起票
以下の手順で、外部アプリケーションから伝票を起票します。
コマンド実行時に必要な、ひな型用伝票の伝票種別コードを確認します。
Systemwalker IT Change Managerにログインし、管理者機能から[伝票定義管理]を選択します。
⇒[伝票定義管理]の[検索]画面が表示されます
[検索]ボタンをクリックして一覧を表示し、"ひな型の伝票XMLを作成"で起票した伝票の伝票種別コードを確認します。
以下の形式でswpm_createslipコマンドを実行し、伝票を起票します。
実行例:
【Windows】
swpm_createslip -fxml C:\work\formxmlfile.xml -id 0001 -slipid 30o0ii570001 -createonly |
【Solaris/Linux】
swpm_createslip -fxml /var/myslip/formxmlfile.xml -id 0001 -slipid 30o0ii570001 -createonly |
以下のオプションに対して、値を指定します。
-fxmlオプション
"ひな型の伝票XMLを作成"で作成した伝票XMLドキュメント
-idオプション
起案者のID
-slipidオプション
伝票種別コード
-createonlyオプション
swpm_createslipコマンドの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager管理者ガイド"の"コマンドリファレンス"を参照してください。
ポイント
起案者のIDは、外部のアプリケーションから呼び出す際のIDを使用します。
あらかじめ、起案者のIDをSystemwalker IT Change Managerのユーザーとして登録しておくことをおすすめします。