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Systemwalker Centric Manager Lite Edition 監視スタートガイド
Systemwalker

B.2.1 Interstageの機能を他製品と共存して使用する場合

Systemwalker Centric Managerは、当社製品のInterstageのCORBAサービス(本書では“ObjectDirector”と記述しています)の機能を使用しています。

同一コンピュータ上にObjectDirectorを使用する他製品と、Systemwalker Centric Managerを共存してインストールした場合の注意事項、手順について説明します。

ネーミングサービスの配置に関する注意事項

Systemwalker Centric Managerと他製品が共存する場合、Interstageのネーミングサービスは他製品を含めシステム上に1つ配置するように環境作成する必要があります。

したがって、他製品と共存する場合は、運用時に使用するネーミングサービスがどのコンピュータに配置されているかが環境作成で重要になります。


以下に、共存パターンごとでのネーミングサービスの使用状態を説明します。

Interstageの用語

説明に出てくるInterstageの用語の意味は以下のとおりです。

  • ネーミングサービス

    各サーバアプリケーションのオブジェクト名とオブジェクトをネットワークで一意に識別するオブジェクトリファレンスを管理するためのInterstageのサービスです。

  • 他製品サーバ

    Interstageのネーミングサービスを構築配置し、Interstageのサーバとして動作する他製品のアプリケーションです。

  • 他製品クライアント

    リモートコンピュータ上に配置させられたInterstageのネーミングサービスを使用するように環境構築し、Interstageのクライアントとして動作する他製品のアプリケーションです。


他製品がすでに動作中のサーバにSystemwalker Centric Managerをインストールする場合

他製品がローカルコンピュータにネーミングサービスを構築している場合は、他製品が構築したネーミングサービスを使用します。

他製品がリモートコンピュータのネーミングサービスを使用するように構築している場合は、Systemwalker Centric Managerと共存することができません。


Systemwalker Centric Managerがすでに動作しているコンピュータに他製品をインストールする場合

Systemwalker Centric Managerがすでに動作しているコンピュータに他製品をインストールする場合、共存する他製品がサーバかクライアントかにより、ネーミングサービスを以下のように使用します。

他製品サーバと共存する場合

他製品サーバ環境では、Systemwalker Centric Managerが構築したローカルコンピュータのネーミングサービスを使用します。

リモートコンピュータにネーミングサービスを配置することはできません。

他製品クライアントと共存する場合

他製品クライアント環境では、Systemwalker Centric Managerが構築したコンピュータ上のネーミングサービスを使用します。


Systemwalker Centric Managerの環境構築後にInterstageをインストールする手順について

環境構築済みのSystemwalker Centric ManagerにInterstageをインストールする場合の作業手順を説明します。

注意

  • InterstageとSystemwalker Centric Managerで、ネーミングサービスの使用方法を合わせる必要があります。ローカルコンピュータにネーミングサービスを配置するように設定してください。

Systemwalker Operation Managerのコマンドの使用方法については、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。

Interstage各コマンドの使用方法については、Interstageのマニュアルを参照してください。

  1. Systemwalker Centric Managerのすべての機能を停止します。

  2. コマンドプロンプトよりpcentricmgrコマンドを実行します。
    pcentricmgrコマンドについては、“pcentricmgr(サービスの停止コマンド)”を参照してください。
    Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerが共存する環境の場合は、Systemwalker Operation Managerも停止します。
    コマンドプロンプトよりpoperationmgrコマンドを実行します。

  3. Systemwalker Centric Managerのバックアップを実行します。
    バックアップについては、“バックアップ”を参照してください。

  4. Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。
    環境の削除については、“Systemwalker Centric Managerの運用環境を削除する”を参照してください。

  5. Systemwalker Centric ManagerでインストールされたObjectDirectorをアンインストールします。
    [コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]/[プログラムの追加と削除]/[プログラムと機能]でObjectDirectorをアンインストールします。

  6. システムを再起動します。

  7. Interstageをインストールします。

  8. システムを再起動します。

  9. isstopコマンド、またはInterstage管理コンソールを使用してInterstageを全強制停止モードで停止します。

  10. Systemwalker Centric Managerの環境を復元します。
    [運用環境保守ウィザード]で[運用環境の復元]を選択し、環境を復元してください。

  11. Systemwalker Centric Managerを起動します。
    コマンドプロンプトよりscentricmgrコマンドを実行します。

  12. isstartコマンド、またはInterstage管理コンソールを使用してInterstageを起動します。


その他の注意事項

強制停止時の注意事項

Interstageと運用管理サーバが同一コンピュータに共存する環境でInterstageを強制停止(isstop -f)させる必要が生じた場合は、以下の順番で停止させてください。

  1. Systemwalker Centric Managerを停止

  2. Interstageの強制停止