dbprtコマンド実行後に作成されるCSVファイルについて説明します。
dbprtコマンド実行後に作成されるCSV(Comma Separated Value)ファイルの形式を説明します。
CSVファイルは、テキストファイルです。テキストの文字コードは、各プラットフォームによって異なります。
【Windows版】
文字コード |
---|
シフトJIS |
【UNIX版】
文字コード |
---|
日本語EUC |
ファイル中にはデータがカンマ「,」で区切られて出力されています。 ファイル内は、以下の行で構成されています。
タイトル行 データ行 データ行 : : データ行 |
各行の説明を以下に記述します。
各行 | 説明 |
---|---|
タイトル行 | 1行目だけタイトル行として、各フィールドのフィールド名(項目名)が出力されます。各フィールドはカンマ(,)で区切られます。 |
データ行 | 2行目以降には、編集結果のデータ行が複数出力されます。1つのデータ行には、1時間単位に編集された1つのデータが出力されます。データの順番は、日付・時刻の昇順(古い順)です。 各フィールドはカンマ(,)で区切られ、先頭から日付フィールド、時刻フィールドと続き、以降はデータ種別に応じたフィールドが並びます。 日付フィールドの形式は、以下のとおりです。
|
■各データ種別ごとの形式
データ種別ごとのタイトル行やデータ行の詳細は、下表のとおりです。表中、1行目は文書の都合上2行にまたがって記述されている場合がありますが、実際の出力は1行になります。
データ種別 | ファイル出力形式 | |
---|---|---|
session (セッション情報) | タイトル行 (1行目) | date,hour,c-host,c-ip,authuser,r-host,r-ip,url,entry-request,exit-request,session,c-acsid |
データ行 (2行目以降) | yyyy/mm/dd,h,"c-host","c-ip","authuser","r-host","r-ip","url",entry-request,exit-request,session,"c-acsid" | |
request (リクエスト情報) | タイトル行 (1行目) | date,hour,c-host,c-ip,authuser,r-host,r-ip,url,s-traffic,e-traffic,e-request,c-hit,s-hit,r-hit,c-acsid |
データ行 (2行目以降) | yyyy/mm/dd,h,"c-host","c-ip","authuser","r-host","r-ip","url",s-traffic,e-traffic,e-request,c-hit,s-hit,r-hit,"c-acsid" 備考:総リクエスト回数は、e-request、c-hit、s-hit、r-hitの合計で求めます。 | |
error (エラー情報) | タイトル行 (1行目) | date,hour,c-host,c-ip,authuser,r-host,r-ip,url,s-error-code,r-error-code,e-request,c-acsid |
データ行 (2行目以降) | yyyy/mm/dd,h,"c-host","c-ip","authuser","r-host","r-ip","url","s-error-code","r-error-code",error-num,"c-acsid" | |
agent (エージェント情報) | タイトル行 (1行目) | date,hour,c-host,c-ip,url,agent,session |
データ行 (2行目以降) | yyyy/mm/dd,h,"c-host","c-ip","url","agent",session | |
link (リンク元情報) | タイトル行 (1行目) | date,hour,l-host,l-ip,l-url,r-host,r-ip,r-url,url,session |
データ行 (2行目以降) | yyyy/mm/dd,h,"l-host","l-ip","l-url","r-host","r-ip","r-url","url",session | |
response (レスポンス情報) | タイトル行 (1行目) | date,hour,c-host,c-ip,url,avr-response,max-response,min-response |
データ行 (2行目以降) | yyyy/mm/dd,h,"c-host","c-ip","url",avr-response,max-response,min-response |
各データ種別の2行目以降のフィールドの説明
フィールド | 意味 |
---|---|
yyyy/mm/dd | 日付フィールド |
h | 時刻フィールド |
"agent" | エージェント名 |
"authuser" | 認証ユーザ名。データがない場合には、"-"が出力されます。 |
"c-host" | クライアントホスト名。データがない場合には、"-"が出力されます。 |
"c-ip" | クライアントIPアドレス名。データがない場合には、"-"が出力されます。 |
"c-acsid" | Cookieに設定されたアクセスID |
"url" | WebページのURL名 |
"l-host" | リンク元のホスト名 |
"l-ip" | リンク元のIPアドレス名 |
"l-url" | リンク元のURL名 |
"r-host" | リモートホスト名 |
"r-ip" | リモートIPアドレス名 |
"r-url" | リモートURL名 |
"s-error-code" | サーバで発生したエラーコード。データがない場合には、"-"が出力されます。 |
"r-error-code" | リモートサーバで発生したエラーコード。データがない場合には、"-"が出力されます。 |
session | セッション回数 |
c-hit | クライアントでヒットした回数 |
s-hit | サーバでヒットした回数 |
r-hit | リモートサーバでヒットした回数 |
entry-request | 訪問開始時リクエスト回数 |
exit-request | 訪問終了時リクエスト回数 |
s-traffic | 成功リクエストのトラフィック量 |
e-request | 失敗リクエストの回数 |
e-traffic | 失敗リクエストのトラフィック量 |
error-num | エラー発生回数 |
avr-response | 平均レスポンス時間(単位は、ミリ秒) |
max-response | 最大レスポンス時間(単位は、ミリ秒) |
min-response | 最小レスポンス時間(単位は、ミリ秒) |
以下の条件の場合で容量概算例を示します。これを参考にCSV出力する各データ種別や期間などを当てはめて容量見積りを行ってください。
■条件
データ種別 | 訪問情報 |
---|---|
1行あたりのサイズ | 約150バイト (クライアント名やURL名の長さによって増減します。) |
アクセス回数 | 約1万件/日 |
■1日分の最大サイズ概算
約150バイト× 約1万件 = 約1.5メガバイト(/1日分)
実際には、同じ1時間内に同一訪問者(クライアント)が同一URLに複数回アクセスすることも多くあると考えられます。この場合、そのデータは1行にまとめられるので、総アクセス回数が同じであれば実際には上記サイズより小さくなります。