「オプション定義ファイル」とは、利用状況分析機能において、以下の分析を行うための環境定義を記述したファイルです。
サブネット単位の分析
特定サブネットを除外した分析
特定URLへのアクセスを除外した分析
オプション定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、メモ帳などのテキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\OptionConfig |
【UNIX版】
/etc/opt/FJSVssqc/OptionConfig |
インストール時には、オプション定義ファイルのサンプルを用意しているので、サンプルを編集すると便利です。オプション定義ファイルのサンプルは、以下に格納されています。
【Windows版】
<インストールディレクトリ>\sample\OptionConfig |
【UNIX版】
/opt/FJSVssqc/sample/OptionConfig |
文字コードは、以下のとおりです。
【Windows版】
シフトJIS |
【UNIX版】
日本語EUC |
オプション定義ファイルは、以下の定義ブロックで構成されます。
サブネット単位分析定義ブロック(1個)
特定サブネット分析除外定義ブロック(1個)
特定URL分析除外定義ブロック(1個)
ファイル内の全体像は、以下のとおりです。
サブネット単位分析定義ブロック 特定サブネット分析除外定義ブロック 特定URL分析除外定義ブロック |
オプション定義ファイル内には、以下の形式で記述します。
行の記述形式 | 意味 |
---|---|
[xxxxxxxxxx] | 定義ブロックの開始を意味します。 また、前の定義ブロックの終了を意味します。 |
xxxx = xxxxxxxxxx | 定義ブロック内の各種パラメーターの定義を意味します。 |
| 空行は、コメントとして扱われます。 |
# xxxxxxxxxx | '#'で始まる行は、コメントとして扱われます。 |
サブネット単位分析定義ブロックは、利用状況分析機能において、IPアドレスをグループ化したサブネット単位に観点をおいた分析を行いたい場合に、分析対象となるサブネットに名前を定義します。
サブネット単位分析定義ブロックは、以下の形式で記述します。
■形式
[SubnetName]
subnet-region=subnet-name
■説明
[SubnetName]
サブネット単位分析定義ブロックの開始を表します。
subnet-region
サブネット名を定義する対象となるサブネット範囲を指定します。
サブネット範囲は、以下の形式で指定します。
<形式> | <意味> |
---|---|
i.i.i.i-j.j.j.j | i.i.i.iからj.j.j.jまでの範囲 |
i.i.i.i | i.i.i.iからi.i.i.255までの範囲 |
i.i.i.* | i.i.i.0からi.i.i.255までの範囲 |
i.i.* | i.i.0.0からi.i.255.255までの範囲 |
i.* | i.0.0.0からi.255.255.255までの範囲 |
* | 0.0.0.0から255.255.255.255までの範囲 |
上記において、i, jはそれぞれ0以上255以下の整数、*(アスタリスク)はワイルドカード指定を意味します。
ひとつの定義文内で、ワイルドカード(*)を複数指定することはできません。
subnet-name
サブネット範囲に対応するサブネット名を指定します。
サブネット名は、以下の形式で指定します。
長さは200バイト以内で指定します。
サブネット名に使用できる文字種は以下です。
半角英数字[1バイト文字]
アンダスコア(_)[1バイト文字]
日本語[2バイト文字]
注意
サブネット単位分析定義ブロックを定義する際の注意事項を以下に示します。
同じサブネットに対し、定義が重複している場合、後から定義した内容が有効となります。
英字は、大文字と小文字は区別して扱われます。
異なるサブネット範囲に対して、同じサブネット名を指定することができます。
■例
定義例は、以下のとおりです。
定義例1(定義が重複しない場合)
[SubnetName] 10.20.125.0-10.20.125.127=サブネット例 192.168.*=Subnet_Example |
“10.20.125.0~10.20.125.127”は、“サブネット例”として定義されます。
“192.168.0.0~192.168.255.255”は、“Subnet_Example”として定義されます。
定義例2(定義が重複する場合:狭い範囲を後から定義)
[SubnetName] 10.*=SQC 10.20.30.*=SQC_Agent 10.20.30.0-10.20.30.127=SQC_Manager |
“0.0.0.0~9.255.255.255”は、サブネットとして定義されていません。
“10.0.0.0~10.20.29.255”は、“SQC”として定義されます。
“10.20.30.0~10.20.30.127”は、“SQC_Manager”として定義されます。
“10.20.30.128~10.20.30.255”は、“SQC_Agent”として定義されます。
“10.20.31.0~10.255.255.255”は、“SQC”として定義されます。
“11.0.0.0~255.255.255.255”は、サブネットとして定義されていません。
定義例3(定義が重複する場合:広い範囲を後から定義)
[SubnetName] 10.20.30.*=SQC_Manager 10.20.30.128-10.20.30.255=SQC_Agent 10.*=SQC |
“0.0.0.0~9.255.255.255”は、サブネットとして定義されていません。
“10.0.0.0~10.255.255.255”は、“SQC”として定義されます。
“11.0.0.0~255.255.255.255”は、サブネットとして定義されていません
特定サブネット分析除外定義ブロックは、利用状況分析機能において、Webサイトの管理部門のネットワークなどIPアドレスをグループ化したサブネット単位に分析対象から除外したい場合に、分析の除外対象となるサブネットを定義します。
特定サブネット分析除外定義ブロックは、以下の形式で記述します。
■形式
[SubnetExcepted]
subnet-region
■説明
subnet-region
分析対象から除外するサブネット範囲を指定します。
サブネット範囲は、以下の形式で指定します。
<形式> | <意味> |
---|---|
i.i.i.i-j.j.j.j | i.i.i.iからj.j.j.jまでの範囲 |
i.i.i.i | i.i.i.iからi.i.i.255までの範囲 |
i.i.i.* | i.i.i.0からi.i.i.255までの範囲 |
i.i.* | i.i.0.0からi.i.255.255までの範囲 |
i.* | i.0.0.0からi.255.255.255までの範囲 |
* | 0.0.0.0から255.255.255.255までの範囲 |
上記において、i, jはそれぞれ0以上255以下の整数、*(アスタリスク)はワイルドカード指定を意味します。
注意
特定サブネット分析除外定義ブロックを定義する際の注意事項を以下に示します。
ひとつの定義文内で、ワイルドカード(*)を複数指定することはできません。
■例
定義例は、以下のとおりです。
[SubnetExcepted] 10.25.125.1-10.25.125.127 192.168.* |
特定URL分析除外定義ブロックは、利用状況分析機能において、Webサイトの管理用コンテンツなど特定のURLを分析対象から除外したい場合に、分析の除外対象となるURLを定義します。
特定URL分析除外定義ブロックは、以下の形式で記述します。
■形式
[URLExcepted]
url-name
■説明
url-name
分析対象から除外するWebコンテンツのサーバ名部分を除いたパス名を指定します。
パス名は、以下の形式で指定します。
長さは1023文字以内で指定します。
パス名に以下の文字は指定できません。
^ | [ ] { } < > ( ) & $ # " ' * , ? |
注意
特定URL分析除外定義ブロックを定義する際の注意事項を以下に示します。
末尾がスラッシュ(‘/’)の場合は、Webサーバのログでパスの末尾がスラッシュのレコードが除外対象となります。
■例
定義例は、以下のとおりです。
以下のURLを除外したい場合
http://www.fujitsu.com/SSQC
http;//www.fujitsu.com/SQC/viewer.html
http://www.fujitsu.com/SQC/html/swwm03/swwm0168.html
http://www.fujitsu.com/cgi-bin/program.cgi
[URLExcepted] /SSQC /SQC/viewer.html /SQC/html/swwm03/swwm0168.html /cgi-bin/program.cgi |