WSMGR for WebではInternet Explorerの通知バーの選択により2種類のクライアントのインストールモードを提供します。
■概要
WSMGR for Webは、クライアントにアドオンをインストールすることでActiveXモードのホスト端末エミュレーション機能、および管理ツールの機能を使用することが可能となります。アドオンのインストール方法には、ユーザモードとシステムモードがあります。インストールモードは運用にあった方法を選択してください。
クライアントのインストールモードについて説明します。
ユーザモード
インストールを行ったWindowsのユーザアカウントで利用できます。インストール時に管理者権限は必要ありません。
システムモード
管理者権限によりインストールを行い、Windowsのすべてのユーザアカウントで利用できます。
■動作環境
ユーザモード利用時に必要なソフトウェア
OS(以下のうちいずれか)
Windows Vista SP2以降
Windows 7
Windows 8
ブラウザ(以下のうちいずれか)
Internet Explorer 8
Internet Explorer 9
デスクトップ版 Internet Explorer 10
システムモード利用時に必要なソフトウェア
OS、ブラウザはWSMGR for Webのクライアント側の動作環境と同じになります。
(→「1.3 動作環境」参照)
■クライアントのインストールモードの特徴
ユーザモード
アドオンのインストール/削除、コンポーネントのダウンロードに管理者権限が不要です。(標準ユーザでアドオンをインストールできます)
WSMGR for Webを使用するWindowsのユーザアカウントごとにアドオンのインストール、コンポーネントのダウンロードが必要になります。
クライアントのシステムに登録されているフォント(WSMGR for Webで提供しているフォント)や変換テーブルを更新することなく、サーバよりダウンロードしたフォントや変換テーブルを使用できます。
システムモード
アドオンのインストール/削除、コンポーネントのダウンロードに管理者権限が必要になります。
アドオンを一度インストールすることでWindowsのすべてのユーザアカウントでWSMGR for Webを使用できます。
インストールモードの特徴を以下に示します。
項目 | ユーザモード | システムモード |
---|---|---|
導入時の権限 | ユーザ権限 | 管理者権限 |
ダウンロード | Windowsのユーザアカウントごと | コンピュータで一度 |
フォント/変換テーブルの利用範囲 | WSMGR for Webのみ | システム全体 |
参考
リモートフォント方式の動作はユーザモード、システムモードで違いはありません。
(→「2.5 リモートフォントサービス」参照)
■留意事項
1台のコンピュータにおいてユーザモードとシステムモードを混在して使用することはできません。
クライアントのインストールモードを変更する場合は、事前にインストールされているアドオンを削除してから、サーバに接続し、アドオンのインストールを行ってください。ユーザモードでアドオンをインストールしている場合はアドオンをインストールしているすべてのWindowsユーザでアドオンを削除する必要があります。
WSMGR for Web V7.1 L10以前の製品よりバージョンアップ、レベルアップを行う場合は、古いアドオンを削除してから、サーバに接続し、アドオンのインストールを行ってください。
(→「3.2.4 クライアントの構成ファイルを削除する方法」参照)
アドオンのインストールにおいて、Internet Explorerよりファイルのコピーに失敗した内容のエラーメッセージが表示された場合は以下の対処を行ってください。
すでにクライアントにアドオンがインストールされている場合は、アドオンを削除してからインストールを行ってください。
ユーザアカウント制御(UAC)が無効に設定されているクライアントにシステムモードでインストールする場合は、管理者アカウントで行ってください。
ユーザモードでローカルフォント方式を指定した場合は、異なるJEFリソースを利用する前にWebブラウザ、およびフレームウィンドウを終了してください。
ユーザモード時、または、システムモードでリモートフォント設定時に、日本語入力にJapanistを使用してJEFモードで入力を行う場合は、あらかじめクライアントにJEF拡張漢字サポート V4.1/V7.2をインストールしておく必要があります。JapanistのサポートOSはソフトウェア説明書を参照してください。