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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 運用ガイド

6.5.3 仮想サーバのホスト名設定

本製品では、配備する仮想サーバのホスト名(コンピュータ名)に、以下のように自動生成した名前を設定しています。

VXXXXXXXXXNNNN
XXXXXXXXX: 任意の9桁の英数字(L-Platform IDの一部)
NNNN: 0001から始まる4桁の連番

上記のホスト名を、実際のサーバとの対応付けをわかりやすくするために設定方法の変更が可能です。

選択できる設定方法は以下のとおりです。

設定方式番号

設定方法

説明

1

自動生成

従来機能になります。

2

サーバ名

RORコンソールで利用者が「サーバ名」に指定した文字列をホスト名に設定します。

3

特定文字+連番

特定の文字を指定し、末尾に連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

4

テナント名+連番

利用者のテナント名の末尾に連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

6.5.3.1 設定方法

以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。

  1. 定義ファイルをエディタで開きます。

    定義ファイルは、以下に格納されています。

    【Windows】

    <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

    【Linux】

    /etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml
  2. 以下のキーと値を追加してください。

    キー名

    設定範囲

    内容

    hostname-method

    1~4

    ホスト名の設定方式を指定します。

    省略した場合は、「1」となります。

    注)番号は設定方法の表の設定方式番号に対応しています。

    hostname-header

    1~8文字の任意の文字列
    (注)

    ホスト名に設定する特定文字列を指定します。

    hostname-methodに「3」を指定した場合だけ有効です。

    省略した場合は、「VM-」となります。

    hostname-digits

    1~7

    ホスト名に設定する連番の桁数を指定します。

    hostname-methodに「3」または「4」を指定した場合だけ有効です。

    省略した場合は、「7」となります。

    hostname-check

    yes/no

    ホスト名の重複チェックを実施するかどうかを指定します。

    hostname-methodに「2」を指定した場合だけ有効です。

    yes:配備されているサーバに同じホスト名が存在している場合、配備エラーにする。

    no:同じホスト名が存在していてもエラーにしない。

    省略した場合は、「yes」となります。

    注) 設定可能文字は、英数字またはハイフン("-")です。ただし数字だけは不可です。


    設定例は以下のとおりです。

    <properties version="1.0">
        :
      <entry key="hostname-method">3</entry>
      <entry key="hostname-header">HOST-</entry>
      <entry key="hostname-digits">4</entry>
  3. ファイルを保存します。

  4. マネージャーを再起動します。

    マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.3.2 設定方式

自動生成

以下のホスト名が自動生成されます。

VXXXXXXXXXNNNN
XXXXXXXXX: 任意の9桁の英数字(システムIDの一部)
NNNN: 0001から始まる4桁の連番

本動作は、従来通りの動作となります。


サーバ名

利用者が「サーバ名」に設定した文字列が、そのままホスト名に設定されます。

サーバ名に指定可能な文字は以下に制限されます。

最大文字列長

15文字

設定可能文字

英数字またはハイフン("-")

ただし、数字だけは不可

上記以外の文字列を指定した場合、配備はエラーになります。

「hostname-check」に「yes」を指定した場合、配備済みのサーバと重複したサーバ名を指定すると配備エラーとなります。(他のテナントのサーバと重複している場合でもエラーとなります。)

注意

ホスト名を設定することができるのは、「新規のL-Platform利用申請時」だけです。

「配備後の構成変更」でサーバ名を変更しても、ホスト名は変更されません。


特定文字+連番

定義ファイルの「hostname-header」に指定した文字列の末尾に、「hostname-digits」に指定した桁数の連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

連番は左0詰めで、1から開始されます。

次に配備するサーバに設定される連番は、「ホスト名設定の連番の一覧表示コマンド(cfmg_listhostnamecounter)」で確認することができます。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.1 cfmg_listhostnamecounter(ホスト名設定の連番の一覧表示)」を参照してください。

「hostname-header」に「VM-」、「hostname-digits」に「7」を指定した場合

VM-0000001

連番がオーバーフローした場合、配備はエラーとなります。

連番は管理サーバ全体で一意となりますが、「hostname-header」に指定した文字列単位に管理されます。

オーバーフローした場合は、「ホスト名設定の連番のリセットコマンド(cfmg_resethostnamecounter)」で連番をリセットするか、「hostname-header」を変更することにより、再度配備することが可能となります。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.2 cfmg_resethostnamecounter(ホスト名設定の連番のリセット)」を参照してください。


テナント名+連番

配備依頼を行ったユーザーのテナント名の末尾に、「hostname-digits」に指定した桁数の連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

連番は左0詰めで、1から開始されます。

次に配備するサーバに設定される連番は、「ホスト名設定の連番の一覧表示コマンド(cfmg_listhostnamecounter)」で確認することができます。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.1 cfmg_listhostnamecounter(ホスト名設定の連番の一覧表示)」を参照してください。

テナント名が「DIV」、「hostname-digits」に「7」を指定した場合

DIV0000001

連番がオーバーフローした場合、配備はエラーとなります。

連番はテナント名単位に管理されます。

オーバーフローした場合は、「ホスト名設定の連番のリセットコマンド(cfmg_resethostnamecounter)」で連番をリセットすることにより、再度配備することが可能となります。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.2 cfmg_resethostnamecounter(ホスト名設定の連番のリセット)」を参照してください。