ポイント
リソース名の設定方式を指定することにより、L-Platform利用申請で作成される仮想サーバの名前(L-Server名)を、以下のどれかと一致させることができます。本設定を行うことにより、サーバの特定が容易になります。
・サーバID
・ホスト名
・サーバ名
本製品では、配備するL-Platformに対するリソース名の設定方式を、複数の方式から選択することができます。
対象のリソースは以下となります。
フォルダー
L-Server
上記のリソースに対して、それぞれ以下の設定方式を選択することができます。
設定方式番号 | 設定文字列 |
---|---|
1 | L-Platform ID (デフォルト) |
2 | |
3 |
以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。
定義ファイルをエディタで開きます。
定義ファイルは、以下に格納されています。
【Windows】
<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml
【Linux】
/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml
以下のキーと値を追加してください。
キー名 | 設定範囲 | 内容 |
---|---|---|
folder-name-method | 1~3 | フォルダー名の設定方式を指定します。 省略した場合は、「1」となります。 注)番号は「フォルダーの名前」の表の設定方式番号に対応 |
lserver-name-method | 1~3 | L-Server名の設定方法を指定します。 省略した場合は、「1」となります。 注)番号は「L-Serverの名前」の表の設定方式番号に対応 |
設定例は以下のとおりです。
例
<properties version="1.0"> : <entry key="folder-name-method">2</entry> <entry key="lserver-name-method">2</entry>
ファイルを保存します。
マネージャーを再起動します。
マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
フォルダーの名前
RORコンソールで配備するL-Platformは、フォルダーと1対1に対応しています。
フォルダーの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したL-Platformまたはテナントと、フォルダーの対応を取りやすくすることができます。
配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、L-Platform IDを設定します。
L-Platform IDは、テナント名の先頭8文字に9桁のランダムな英数字を付加した文字列となります。
例
以下のような文字列となります。
sosiki1-WCJFRUH6L
本設定が本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取る必要がない場合には、本設定で利用することを推奨します。
配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、テナント名に4桁の連番を付加した文字列を設定します。
例
以下のような文字列となります。
sosiki1-0001
上記の文字列は、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取るには、フォルダーのコメント欄に設定されるL-Platform名などを参照する必要があります。
本設定は、運用上、テナント単位にフォルダーの対応が取れればよい場合に利用することを推奨します。
注意
1つのテナント内で、累計で10,000以上のL-Platformの配備が想定される環境では、利用しないでください。累計10,000以上のL-Platformの配備を実施した場合、配備は正常に実行されますが、フォルダーの名前には5桁以上の連番が付加されます。
テナント名が28文字以上の場合、テナント名の先頭27文字に連番が付加された文字列となります。
配備するL-Platformに対応するフォルダーの名前に、テナント名とL-Platform管理画面で指定したL-Platform名を連結した文字列を設定します。
例
以下のような文字列となります。
sosiki1-system1
上記のように、フォルダー名に利用者が指定したL-Platform名が含まれるため、「L-Platform ID」よりも、RORコンソールで該当のL-Platformを見つけることが容易になります。
ただし、本設定の場合、L-Platform名には、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される文字列を、テナント名とL-Platform名の合計文字数が31文字以内となるように指定する必要があります。
運用上、L-Platform名に日本語を指定する必要がない場合は、本設定で利用することを推奨します。
L-Serverの名前
本製品で配備するサーバは、L-Serverと対応しています。
L-Serverの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取りやすくすることができます。
配備するサーバに対応する、L-Serverの名前に、サーバIDを設定します。
サーバIDは、L-Platform IDに4桁の連番を付加した文字列となります。
例
以下のような文字列となります。
sosiki1-WCJFRUH6L-S-0001
サーバIDは、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したサーバとL-Serverの対応を取るには、IPアドレスなどを参照する必要があります。
本設定が、本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取る必要がない場合などは、本設定で利用することを推奨します。
配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、ホスト名(コンピュータ名)を設定します。
ホスト名は、VMwareなどの仮想化ソフトの操作画面やゲストOS上でも参照可能なため、本製品と仮想化ソフトの間でサーバの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。
配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、L-Platform管理画面で指定したサーバ名を設定します。
本製品で配備したサーバとL-Serverの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。
ただし、本設定の場合、サーバ名には、先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される64文字以内の文字列を指定する必要があります。