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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 運用ガイド

6.5.4 リソース名の設定方式の設定

ポイント

リソース名の設定方式を指定することにより、L-Platform利用申請で作成される仮想サーバの名前(L-Server名)を、以下のどれかと一致させることができます。本設定を行うことにより、サーバの特定が容易になります。

・サーバID

・ホスト名

・サーバ名

本製品では、配備するL-Platformに対するリソース名の設定方式を、複数の方式から選択することができます。

対象のリソースは以下となります。

上記のリソースに対して、それぞれ以下の設定方式を選択することができます。

フォルダーの名前

設定方式番号

設定文字列

1

L-Platform ID (デフォルト)

2

テナント名と連番

3

テナント名とL-Platform名

L-Serverの名前

設定方式番号

設定文字列

1

サーバID (デフォルト)

2

ホスト名

3

サーバ名

6.5.4.1 設定方法

以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。

  1. 定義ファイルをエディタで開きます。

    定義ファイルは、以下に格納されています。

    【Windows】

    <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

    【Linux】

    /etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml
  2. 以下のキーと値を追加してください。

    キー名

    設定範囲

    内容

    folder-name-method

    1~3

    フォルダー名の設定方式を指定します。

    省略した場合は、「1」となります。

    注)番号は「フォルダーの名前」の表の設定方式番号に対応

    lserver-name-method

    1~3

    L-Server名の設定方法を指定します。

    省略した場合は、「1」となります。

    注)番号は「L-Serverの名前」の表の設定方式番号に対応

    設定例は以下のとおりです。

    <properties version="1.0">
        :
      <entry key="folder-name-method">2</entry>
      <entry key="lserver-name-method">2</entry>
  3. ファイルを保存します。

  4. マネージャーを再起動します。

    マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.4.2 設定方式

フォルダの名前

RORコンソールで配備するL-Platformは、フォルダーと1対1に対応しています。

フォルダーの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したL-Platformまたはテナントと、フォルダーの対応を取りやすくすることができます。


L-Platform ID

配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、L-Platform IDを設定します。

L-Platform IDは、テナント名の先頭8文字に9桁のランダムな英数字を付加した文字列となります。

以下のような文字列となります。

sosiki1-WCJFRUH6L

本設定が本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取る必要がない場合には、本設定で利用することを推奨します。


テナント名と連番

配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、テナント名に4桁の連番を付加した文字列を設定します。

以下のような文字列となります。

sosiki1-0001

上記の文字列は、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取るには、フォルダーのコメント欄に設定されるL-Platform名などを参照する必要があります。

本設定は、運用上、テナント単位にフォルダーの対応が取れればよい場合に利用することを推奨します。

注意

  • 1つのテナント内で、累計で10,000以上のL-Platformの配備が想定される環境では、利用しないでください。累計10,000以上のL-Platformの配備を実施した場合、配備は正常に実行されますが、フォルダーの名前には5桁以上の連番が付加されます。

  • テナント名が28文字以上の場合、テナント名の先頭27文字に連番が付加された文字列となります。


テナント名とL-Platform名

配備するL-Platformに対応するフォルダーの名前に、テナント名とL-Platform管理画面で指定したL-Platform名を連結した文字列を設定します。

以下のような文字列となります。

sosiki1-system1

上記のように、フォルダー名に利用者が指定したL-Platform名が含まれるため、「L-Platform ID」よりも、RORコンソールで該当のL-Platformを見つけることが容易になります。

ただし、本設定の場合、L-Platform名には、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される文字列を、テナント名とL-Platform名の合計文字数が31文字以内となるように指定する必要があります。

運用上、L-Platform名に日本語を指定する必要がない場合は、本設定で利用することを推奨します。


L-Serverの名前

本製品で配備するサーバは、L-Serverと対応しています。

L-Serverの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取りやすくすることができます。


サーバID

配備するサーバに対応する、L-Serverの名前に、サーバIDを設定します。

サーバIDは、L-Platform IDに4桁の連番を付加した文字列となります。

以下のような文字列となります。

sosiki1-WCJFRUH6L-S-0001

サーバIDは、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したサーバとL-Serverの対応を取るには、IPアドレスなどを参照する必要があります。

本設定が、本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取る必要がない場合などは、本設定で利用することを推奨します。


ホスト名

配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、ホスト名(コンピュータ名)を設定します。

ホスト名は、VMwareなどの仮想化ソフトの操作画面やゲストOS上でも参照可能なため、本製品と仮想化ソフトの間でサーバの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。


サーバ名

配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、L-Platform管理画面で指定したサーバ名を設定します。

本製品で配備したサーバとL-Serverの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。

ただし、本設定の場合、サーバ名には、先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される64文字以内の文字列を指定する必要があります。