Hyper-V、 VMware(R) Infrastructure 3、およびVMware(R) vSphere 4を導入したVM環境を監視する場合、[Systemwalkerコンソール]上に[仮想マシンの監視マップ]を作成することにより、ゲストOSとホストOSの関係を確認することができます。
[仮想マシンの監視マップ]を作成すると、ホストOSとゲストOSの関係が確認できるため、ハード障害(ホストOSの障害)発生時の影響範囲を、[Systemwalkerコンソール]上で把握することができます。
仮想マシンの監視マップの作成方法について説明します。
Hyper-Vの場合
Hyper-Vの場合、以下の前提条件があります。
ホストOSにSystemwalker Centric Managerをインストールしていないこと
ゲストOSに、Hyper-Vの「統合サービス」がインストールされていること
Hyper-Vの「統合サービス」の各仮想マシンの設定で、「データ交換」のチェックがされていること
ホストOSに対して、インストールレス型エージェント監視によるインベントリ収集を実施できるように設定済みであること
インストールレス型エージェント監視によるインベントリ収集の設定で準備したアカウントに対して、ホストOSのWMIの名前空間“Root\CIMV2”および“Root\virtualization”へのアクセスを許可し、アクセス許可エントリの画面で以下を実施済みであること
適用先を[この名前空間と副名前空間]に選択している
[リモートの有効化]の[許可]チェックボックスを有効にしている
[これらのアクセス許可を、このコンテナの中にあるオブジェクトやコンテナにのみ適用する]チェックボックスを有効にしている
ホストOSで[承認マネージャ]画面を起動し、[承認マネージャ]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]に、インストールレス型エージェント監視によるインベントリ収集の設定で準備したアカウントを追加済みであること
ホストOSと関連付いているゲストOSが起動していること。
なお、ゲストOSが以下の場合は、[仮想マシンの監視マップ]上には表示されません。
SUSE Linux Enterprise Server 10
以下の手順で作成します。
必要なノード(ホストOS、ゲストOS)を検出します。
ホストOSに対して、インストールレス型エージェント監視の設定を行い、インベントリ収集を実施するためのポリシーを設定し、配付します。
手順についての詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“インストールレス型エージェント監視”を参照してください。
ホストOSに対して、スケジュール、またはオンデマンドでインベントリ収集を行います。
Systemwalkerコンソールを[編集]モードに切り替えます。
[ノード管理]を選択し、監視ツリーを作成します。
手順5で作成した監視ツリーを選択し、[ファイル]メニューの[仮想マシンの監視マップ作成]を選択します。
以下の画面が表示され、[仮想マシンの監視マップ作成]の結果が出力されます。
VMware(R) Infrastructure 3/VMware(R) vSphere 4の場合
VMware(R) Infrastructure 3、およびVMware(R) vSphere 4の場合、以下の前提条件があります。
ホストOSのノードプロパティのマシン種別に、“VMware”が登録されていること。
各ゲストOSにVMware Toolsがインストールされていること。
mpnmvminfo(仮想マシン情報登録コマンド)により仮想マシンの情報が事前に登録されていること。
運用管理サーバにApache Axis、VMware vSphere Web Services SDKがインストールされていること。
詳細については、“仮想マシンの監視マップ作成の事前設定について”を参照してください。
ホストOSが起動していること。
起動していない場合、仮想マシンの監視マップ作成に時間がかかります。
以下の手順で作成します。
[Systemwalkerコンソール[監視]]画面の[ノード一覧]ツリーで、VMwareホストOSとゲストOSが所属するサブネットフォルダに対して、ノード検出を行います。
以下のmpnmvminfo(仮想マシン情報登録コマンド)を実行し、仮想マシンごとの情報を登録します。
mpnmvminfo -m [add/del/dsp] -h HostName -u UserName -p Password |
mpnmvminfo(仮想マシン情報登録コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
Systemwalkerコンソールを[編集]モードに切り替えます。
ホストOSのノードプロパティのマシン種別に“VMware”が登録されていない場合、手動で“VMware”を登録します。
[ノード管理]を選択し、監視ツリーを作成します。
手順4で作成した監視ツリーを選択し、[ファイル]メニューの[仮想マシンの監視マップ作成]を選択します。
以下の画面が表示され、[仮想マシンの監視マップ作成]の結果が出力されます。
コマンドを使用して作成する
以下の、mpnmvmmap(仮想マシンの監視マップ作成コマンド)を実行して[仮想マシンの監視マップ]を作成することができます。
mpnmvmmap -t <ツリー名>
mpnmvmmapコマンドを実行すると、[ノード管理]ツリーに、Hyper-Vや VMware(R) Infrastructure 3/VMware(R) vSphere 4のノードをフォルダにまとめることができます。フォルダ名はホストOSのホスト名になります。
mpnmvmmap(仮想マシンの監視マップ作成コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。