正センタマスタノードから正センタミラーノードに対して全件複写が必要な場合は、利用者業務が停止可能な状態になってから、センタ切り替えを行い、保守運用の状態にしてから正センタミラーノードへの全件複写を行います。
以下に、正センタマスタノードから正センタミラーノードへの全件複写の手順を記載します。
操作の手順
注1) 正センタマスタノードと副センタマスタノードで同期しながらセンタ切り替えを実施します。
正センタマスタノードの操作
順序番号の確認を行います。
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドにより、順序番号を生成することにより順序番号を確認します。
“通常運用時のセンタ切り替え”の手順を副センタマスタノードでのセンタ切り替え手順と同期して実施します。
ただし、以下の手順は実施しないでください。
Active DB GuardのRLPのオンライン(複写先システム)
Active DB GuardのRLPのコネクション状態の開始確認
抽出・反映処理の開始
dxsvstopコマンドを実行します。これにより、DBミラーリングシステムは、正センタマスタノードのDBミラーリングサービスと正センタミラーノードのDBミラーリングサービスを連動して通常停止します。
$ dxsvstop
データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPが属するロググループ配下のDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドを実行して、全件複写対象の表のDSIの退避データを取得します。
該当DSIに対して最適化情報の登録やバックアップなどを実行します。
Symfoware Serverのrdbudsiコマンドによる正センタマスタノードと正センタミラーノードの格納件数を比較するなどの方法で、整合性を確認します。
dxsvstartコマンドのcオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -c
rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。
$ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect
正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'
rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。
コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。
保守運用時の抽出・反映処理を開始します。
“5.6 センタ切り替え”の副センタマスタノードの手順を実施します。副センタマスタノードでのセンタ切り替え手順と同期して実施します。
正センタ アプリケーションサーバの操作
センタ切り替えを行う前に、利用者業務を停止します。
センタ切り替えの手順の中で、利用者業務を再開します。
正センタミラーノードの操作
順序定義の再作成を行います。
Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを実行して、順序定義を再作成(削除と定義)します。
データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPが属するロググループ配下のDSIについて、Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを実行して、正センタマスタノードで取得した表のDSIの退避データを反映します。
該当DSIに対して最適化情報の登録やバックアップなどを実行します。
dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -r
副センタマスタノードの操作
“5.6 センタ切り替え”の手順を正センタマスタノードでのセンタ切り替え手順と同期して実施します。
“5.6 センタ切り替え”の正センタマスタノードの手順を実施します。正センタマスタノードでのセンタ切り替え手順と同期して実施します。
副センタ アプリケーションサーバの操作
“5.6 センタ切り替え”の手順の中で利用者業務を再開します。
センタ切り替えを行うために、利用者業務を停止します。