ページの先頭行へ戻る
Symfoware Active DB GuardV11.0.1 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド
Symfoware

7.6.2 正センタマスタノードから副センタマスタノード、および副センタミラーノードへの全件複写によるリカバリ

正センタマスタノードから副センタマスタノード、および副センタミラーノードに対して全件複写が必要な場合は、強制ノード切替えを行い、正センタミラーノードで利用者業務を継続しながら、正センタマスタノードから副センタマスタノード、および副センタミラーノードへの全件複写を行います。

正センタマスタノードから副センタマスタノード、および副センタミラーノードへの全件複写は、Active DB GuardのRLP環境の初期化を行ってから行います。

以下に、正センタマスタノードから副センタマスタノード、および副センタミラーノードへの全件複写の手順を記載します。

操作の手順

注1) 正センタマスタノードと副センタマスタノードで同期しながら、RLP環境の初期化を実施します。

正センタマスタノードの操作

  1. dxrebuildコマンドを実行してノード組込みを行います。

    $ dxrebuild
  2. “Active DB Guard 運用ガイド”の“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”の複写元システムの手順を実施します。副センタマスタノードで“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”の複写先システムの手順を実施しますので、“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”の手順にしたがって2ノードで同期して実施します。ただし、”利用者業務の再開”は除きます。

  3. Active DB GuardのRLPが属するロググループ配下のDSIと、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPが属するロググループ配下のDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドを実行して、全件複写対象の表のDSIの退避データを取得します。

  4. 該当DSIに対して最適化情報の登録やバックアップなどを実行します。

  5. Symfoware Serverのrdbudsiコマンドによる正センタマスタノードと正センタミラーノードの格納件数を比較するなどの方法で、整合性を確認します。

  6. dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r
  7. dxsvstartコマンドのcオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c

正センタ アプリケーションサーバの操作

  1. サービスの通常停止によるノード切替えを行うために、利用者業務を停止します。

  2. 利用者業務を再開します。

正センタミラーノードの操作

  1. dxswitchコマンドを実行して、強制ノード切替えを行います。

    $ dxswitch
  2. dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを通常停止します。

    $ dxsvstop
  3. dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r

副センタマスタノードの操作

  1. “Active DB Guard 運用ガイド”の“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”の複写先システムの手順を実施します。正センタマスタノードで“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”の複写元システムの手順を実施しますので、“RLP環境の初期化によるRLPの復旧”の手順にしたがって2ノードで同期して実施します。
    ただし、以下の手順は実行しないでください。

    • RLPのオンライン

    • 抽出・反映処理の再開

  2. dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを通常停止します。

    $ dxsvstop
  3. 再作成対象のActive DB GuardのRLPが属するロググループ配下のDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドを実行して、全件複写対象の表のDSIの退避データを反映します。

  4. 該当DSIに対して最適化情報の登録やバックアップなどを実行します。

  5. dxsvstartコマンドのcオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c
  6. rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect
  7. 抽出・反映処理を再開します。

副センタミラーノードの操作

  1. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPが属するロググループ配下のDSIについて、Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを実行して、正センタマスタノードで取得した表のDSIの退避データを反映します。

  2. 該当DSIに対して最適化情報の登録やバックアップなどを実行します。

  3. dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r