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Symfoware Active DB GuardV11.0.1 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド
Symfoware

5.6 センタ切り替え

センタ切り替えの流れを以下に示します。

操作の手順

注1) 利用者業務の停止が可能な時間に実施します。

注2) Active DB GuardのRLPのRLC単位に繰り返します。

注3) ロググループの数だけ繰り返します。

正センタマスタノードの操作

  1. Active DB GuardのRLPを指定してrdbbcswhコマンドを実行し、RLCファイルを強制交替します。

    $ rdbbcswh -p 'Active DB GuardのRLP名'
  2. Active DB GuardのRLPのRLCファイルが交替すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20150i:RLCを交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行します。

    複写元システムでのRLCファイルの交替状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  3. 交替したRLCファイルを退避します。rdbbcrlcコマンドのBオプションを実行してRLCファイルを退避します。
    このとき、RLC退避ファイル名には、複写先システムの抽出処理で指定するRLC退避ファイルを識別するために、出力ファイル名にRLC通番や日付などを付加してください。

    $ rdbbcrlc -B -p 'Active DB GuardのRLP名' -f '出力先ファイル名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLCファイルの退避状態を確認します。

    複写元システムでのRLCファイルの退避状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  4. 交替したRLCファイルの抽出が完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20152i:複写先システムでRLCの抽出が完了しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLCの抽出状態を確認します。

    複写元システムでのRLCファイルの抽出状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  5. セキュリティの運用ポリシーに応じて、Symfoware ServerのrdbclrfコマンドまたはOSの機能でRLC退避ファイルを削除します。

  6. rdbbcofflineコマンドのmオプションにswitchを指定して実行し、Active DB GuardのRLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m switch

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの切り替えオフライン状態を確認します。

    切り替えオフラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  7. rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写先システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  8. 正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  9. 抽出・反映処理を開始します。

正センタアプリケーションサーバの操作

  1. 利用者業務を停止してください。

    • アプリケーションサーバを利用してデータベースアクセスを行っている場合は、アプリケーションサーバのコネクションを切断します。Interstage Application Serverを利用している場合は、コネクションを停止するために、ワークユニットを一旦停止する必要があります。

    • 運休日などでデータベース運用を停止する場合は、正系ノードのDBミラーリングサービスの停止前にアプリケーションサーバを停止してください。

副センタマスタノードの操作

  1. RLCファイルが交替すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20151i:複写元システムでRLCが交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行します。

    複写先システムでのRLCファイルの交替状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  2. rdbbcextコマンドを実行して、RERUNログを抽出します。

    $ rdbbcext -p 'Active DB GuardのRLP名'

    RLC退避ファイルから抽出する場合は、抽出対象のRLC通番を確認後、該当のRLC通番のRLC退避ファイルからRERUNログを抽出します。

    $ rdbbcext -f 'RLC退避ファイル名' -p 'Active DB GuardのRLP名'
  3. RERUNログ抽出完了のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20033i:RERUNログの抽出が完了しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'
    rdb: INFO: qdg20210i:rdbbcextが正常終了しました 復帰コード 00

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLC退避ファイルからRERUNログが抽出された状態を確認します。

    複写先システムでのRLCファイルの抽出状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  4. rdbbcrefコマンドのaオプションを実行して、データベースへRERUNログを反映します。
    RERUNログを抽出したファイルをデータベースに反映します。

    $ rdbbcref -p 'Active DB GuardのRLP名' -a
  5. rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行してActive DB GuardのRLPの運用情報を表示し、未抽出・未反映のRLCファイルがあるかどうかを確認します。

    複写先システムでの未抽出・未反映のRLCファイルの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  6. 正センタマスタノードでRLPがオフラインになると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのディスコネクション状態を確認します。

    ディスコネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  7. rdbbcofflineコマンドのmオプションにswitchを指定して実行し、Active DB GuardのRLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m switch

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの切り替えオフライン状態を確認します。

    切り替えオフラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  8. rdbbconlineコマンドのmオプションにcaptureを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m capture

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写元システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

    【注】

    • 副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)する際には、正センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にしていない事を確認してください。正センタと副センタの間のリモートコピー環境に異常が発生している場合に、正センタマスタノードと副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)すると、Active DB GuardのRLPの復旧が必要となります。

    • 副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)する際には、副センタミラーノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始していない事を確認してください。正センタミラーノードで正系ノードのDBミラーリングサービスを開始した状態で、副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)すると、Active DB GuardのRLPの復旧か、データベース二重化/Mirroring ControllerのDCUの再構築が必要となります。

  9. 正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  10. 退避処理を開始します。

副センタアプリケーションサーバの操作

  1. 副センタアプリケーションサーバを利用して、データベースへのアクセスを行う場合、アプリケーションサーバは、副センタマスタノードのDBミラーリングサービス開始後、かつ、利用者業務開始前に起動してください。