運用中に副センタマスタノードにおいて、Symfoware Serverに異常が発生した場合の運用手順を説明します。
運用中に副センタマスタノードにおいて、Symfoware/RDBの資源に異常が発生した場合のリカバリ方法を説明します。
通常運用時のSymfoware Serverの資源ごとのリカバリ方法に対応するActive DB Guard、およびDBミラーリングシステムのリカバリの必要性とリカバリ方法の関係を以下に示します。
Symfoware Serverの資源 | Symfoware Serverの状態 | バックアップセンタ運用の資源のリカバリ | DBミラーリングシステムのリカバリ | データベースのリカバリ | 参照先 |
---|---|---|---|---|---|
RDBディクショナリおよび | 運用中 | - | - | - | |
停止中 | - | - | - | ||
監査ログデータベース | 運用中 | - | - | - | |
停止中 | - | - | - | ||
ロググループ管理ファイル | 運用中 | - | - | - | |
停止中 | - | - | - | ||
ログ管理ファイル | 運用中 | - | - | - | |
停止中 | ○ | ○ | - | ||
テンポラリログファイル | 運用中 | - | - | - | |
正常停止した場合 | △ | △ | - | ||
強制停止した場合 | ○(DCUの再構築、およびActive DB GuardのRLPの復旧) | ||||
アーカイブログファイル | 運用中 | - | - | - | |
停止中 | △ | - | - |
○: 必要
△: 条件付き必要
-: 不要
複数のSymfoware Serverの資源が破壊された場合のリカバリ手順については、正センタマスタノードの通常運用時の複数のデータベース資源が破壊された場合のリカバリ手順と同じです。
参照
リカバリ手順については、正センタマスタノードの“7.1.3.4.2 複数のデータベース資源が破壊された場合のリカバリ手順”を参照してください。
Symfoware Serverの停止中にログ管理ファイルが破壊された場合のリカバリ手順については、正センタマスタノードのSymfoware Serverの停止中にログ管理ファイルが破壊された場合のリカバリ手順と同じです。
参照
正センタマスタノードのSymfoware Serverの停止中にログ管理ファイルが破壊された場合のリカバリ手順については、“7.1.3.4.7 ログ管理ファイルのリカバリ(ノードの切替えを行った場合)”を参照してください。なお、正センタマスタノードを副センタマスタノードに、副センタマスタノードを正センタマスタノードにそれぞれ置き換えてリカバリを行ってください。ただし、「ノード切替え」と「ノード組込み」の手順は不要です。リカバリを行う前に、「サービスのリカバリ停止」と「Symfoware Serverの停止」を行ってください。また、「退避処理の再開」の手順は「抽出・反映処理の再開」に置き換えてください。
副センタマスタノードのテンポラリログファイルに入出力障害が発生した場合のバックアップセンタ運用の資源、およびDBミラーリングシステムの資源のリカバリ方法について説明します。
テンポラリログファイルとバックアップセンタ運用の資源、およびDBミラーリングシステムのリカバリの関係
テンポラリログファイルのリカバリ方法によっては、バックアップセンタ運用の資源、およびDBミラーリングシステムのリカバリが必要です。以下に、テンポラリログファイルのリカバリ方法とバックアップセンタ運用の資源、DBミラーリングシステムのリカバリとの関係を示します。
テンポラリログファイルのリカバリ方法 | DBミラーリングシステムのリカバリ | バックアップセンタ運用の資源のリカバリ | ||
---|---|---|---|---|
正センタマスタノード | 正センタミラーノード | 正センタマスタノード | 副センタマスタノード | |
Symfoware/RDB運用中のリカバリ | - | - | - | - |
Symfoware/RDBを正常停止した場合のリカバリ | データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPの再登録(注) | - | Active DB GuardのRLPの再登録(注) | - |
Symfoware/RDBを強制停止した場合のリカバリ | DCUの再構築 | Active DB GuardのRLPの復旧(RLP環境の初期化、またはRLPの再作成) |
注) ログ管理ファイルをリカバリ対象のボリュームに配置している場合
Symfoware/RDB運用中のリカバリ
Symfoware Server運用中にリカバリを行った場合は、DBミラーリングシステムおよびバックアップセンタ運用資源のリカバリは不要です。Symfoware Serverのメディアリカバリ後、副センタマスタノードでの抽出・反映処理を再開してください。
なお、テンポラリログファイルの異常では、副センタマスタノードのデータベースの資源がロールバック不可閉塞となる場合があります。ロールバック不可閉塞となった場合は、Symfoware Serverのメディアリカバリを使用して、異常が発生した直前の状態へ復旧を行ってください。
参照
テンポラリログファイルのリカバリ手順については、“RDB運用ガイド”の“テンポラリログファイルのリカバリ”を参照してください。
Symfoware Serverを正常停止した場合のリカバリ
Symfoware Serverを正常停止した場合のリカバリ手順は、正センタマスタノードのSymfoware Serverを正常停止した場合のリカバリ手順と同じです。
参照
正センタマスタノードのSymfoware Serverを正常停止した場合のリカバリ手順については、“7.1.3.4.8 テンポラリログファイルのリカバリ”の“通常運用時のSymfoware Serverを正常停止してからノード切替えを行った場合のリカバリ”を参照してください。なお、正センタマスタノードを副センタマスタノードに、副センタマスタノードを正センタマスタノードにそれぞれ置き換えてリカバリを行ってください。ただし、「ノード切替え」と「ノード組込み」の手順は不要です。また、「退避処理の再開」の手順は「抽出・反映処理の再開」に置き換えてください。
テンポラリログファイルのリカバリ手順については、“RDB運用ガイド”の“テンポラリログファイルのリカバリ”を参照してください。
Symfoware Serverを強制停止した場合のリカバリ
Symfoware Serverを強制停止した場合のリカバリ手順は、正センタマスタノードのリカバリ手順と同じです。
参照
正センタマスタノードのリカバリ手順については、“7.1.3.4.8 テンポラリログファイルのリカバリ”の“通常運用時のSymfoware Serverを強制停止してからノード切替えを行った場合のリカバリ”を参照してください。なお、正センタを副センタに、副センタを正センタにそれぞれ置き換えて、リカバリを行ってください。ただし、「ノード切替え」の手順は不要です。
テンポラリログファイルのリカバリ手順については、“RDB運用ガイド”の“テンポラリログファイルのリカバリ”を参照してください。
副センタマスタノードで、アーカイブログファイルに異常が発生し、Symfoware Serverを停止した場合は、アーカイブログファイルのリカバリを行う前に、BCログ管理ファイルを再作成する必要があります。BCログ管理ファイルを再作成した後、アーカイブログファイルのリカバリを行い、Active DB GuardのRLP、およびDCUを構成するデータベース二重化/Mirroring Controllerの2つのRLPをログ管理ファイルに再登録します。
リカバリの手順は、正センタマスタノードのアーカイブログファイルのリカバリ(Symfoware Serverの停止中)の手順と同じです。
参照
正センタマスタノードのアーカイブログファイルのリカバリ(Symfoware Serverの停止中)の手順については、“7.1.3.4.9 アーカイブログファイルのリカバリ(Symfoware Serverの停止中)”を参照してください。なお、正センタマスタノードを副センタマスタノードに、副センタマスタノードを正センタマスタノードにそれぞれ置き換えてリカバリを行ってください。また、「退避処理の再開」の手順は「抽出・反映処理の再開」に置き換えてください。
副センタマスタノードにて、Symfoware Server起動時にログ管理ファイルに入出力障害が発生した場合は、Symfoware Serverの起動に失敗します。そのため、ログ管理ファイルのリカバリを行いますが、同一ディスクにBCログ管理ファイルを配置している場合は、BCログ管理ファイルを同時にリカバリする必要があります。
ログ管理ファイルのリカバリと、BCログ管理ファイルの再作成を行います。
リカバリ手順については、正センタマスタノードでログ管理ファイルの障害を検出した場合と同じ手順となります。
参照
正センタマスタノードでログ管理ファイルの障害を検出した場合のリカバリ手順については、“7.1.3.5 Symfoware Server起動時のログ管理ファイルの異常 ”を参照してください。なお、正センタマスタノードを副センタマスタノードに、副センタマスタノードを正センタマスタノードにそれぞれ置き換えて、リカバリを行ってください。