インダウトログファイルのリカバリには、Symfoware/RDB運用中に行う方法と、Symfoware/RDB停止中に行う方法があります。Symfoware/RDB運用中のリカバリは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionで利用できます。インダウトログファイルのリカバリ手順は、CapitalシステムとSatelliteシステムで異なります。
インダウトログファイルに入出力障害が発生した場合、Symfoware/RDBは自動的にフォールバック運用になります。このため、業務スケジュールの都合の良い時間にリカバリしてください。
インダウトログファイルに入出力障害が発生した場合のフォールバック運用では、インダウト状態となったトランザクションが更新していたデータベースは インダウトリカバリ不可閉塞となり、データベースのリカバリが必要です。ただし、その他のデータベースについては引き続きアクセス可能となります。
インダウトログファイルのリカバリは、rdblogコマンドでリカバリをします。
参照
各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。
(1) 業務中にインダウトログファイルのアクセスエラーが 発生した場合、システムメッセージを出力して、 インダウトログファイルを閉塞します。 テンポラリログファイルとインダウトログファイルを 同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(2) テンポラリログファイルとインダウトログファイルを 同一ローデバイスに配置していない場合 ⇒(5) (2) テンポラリログファイルを閉塞します。 ――― rdblogコマンド (Hオプションかつ tオプション) [かつgオプション] ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを同一 ローデバイスに配置している場合 ⇒(3) ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを同一 ローデバイスに配置していない場合 ⇒(5) (3) ログ管理ファイルを閉塞します。 ――― rdblogコマンド (Hオプションかつ Iオプション) [かつgオプション] ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一 ローデバイスに配置している場合 ⇒(4) ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一 ローデバイスに配置していない場合 ⇒(5) (4) ロググループ管理ファイルを閉塞します。 ――― rdblogコマンド (Hオプションかつ Mオプション) (5) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、 ――― CE作業 ボリュームの構成情報をリカバリします。 ロググループ管理ファイル、ログ管理ファイル、 テンポラリログファイル、インダウトログファイルを 同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(6) ログ管理ファイル、テンポラリログファイル、 インダウトログファイルを同一ローデバイスに配置 している場合 ⇒(7) テンポラリログファイル、インダウトログファイルを 同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(8) 上記以外の場合 ⇒(9) (6) ロググループ管理ファイルをリカバリし閉塞を解除します。 ――― rdblogコマンド (Pオプションかつ Mオプション) (7) ログ管理ファイルをリカバリし閉塞を解除します。 ――― rdblogコマンド (Pオプションかつ Iオプション [かつgオプション]) (8) テンポラリログファイルをリカバリし閉塞を解除します。 ――― rdblogコマンド (Pオプションかつ tオプション [かつgオプション] (9) インダウトログファイルをリカバリし閉塞を解除します。 ――― rdblogコマンド (Pオプションかつ iオプション [かつgオプション]) (10) インダウトリカバリ不可閉塞が設定された資源が ――― rdbinfコマンド あるか調べます。 (lオプションかつ aオプション または iオプションかつ aオプション) (11) インダウトリカバリ不可閉塞が設定された資源が ――― rdbrcvコマンド ある場合は、それらを退避データとアーカイブログを 用いてメディアリカバリによりリカバリします。
ここでは、以下の場合を想定しています。
ログ管理ファイル、テンポラリログファイル、インダウトログファイルを同一のボリュームに配置している
ユーザロググループ
スケーラブルログ運用を行っていない場合およびシステムロググループの場合は、rdblogコマンドのgオプション(ロググループ名の指定)を省略して実行してください。
rdb: ERROR: qdg12850u:インダウトログファイルの入出力処理で異常が発生しました errno=5 (システム名=rdbsys1) rdb: INFO : qdg13239i:ロググループ”group1”において事象”qdg12850u”が発生しました (システム名=rdbsys1) rdb: ERROR: qdg13824e:インダウトログファイルを閉塞しました(システム名=rdbsys1) rdb: INFO : qdg13239i:ロググループ”group1”において事象”qdg13824e”が発生しました (システム名=rdbsys1) $ rdblog -H -t -g group1 $ rdblog -H -I -g group1 CE作業 … 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、ボリュームの構成情報をリカバリします。 $ rdblog -P -I -g group1 $ rdblog -P -t -g group1 $ rdblog -P -i -g group1 $ rdbinf -l inh -a $ rdbrcv -F -i 在庫管理DB.在庫表DSI -f stock@/backup/rdb -w /home/rdb/work
閉塞状態のインダウトログファイルをリカバリして閉塞状態を解除するには、メモリ上の情報を使用します。そのため、インダウトログファイルが閉塞状態のままSymfoware/RDBを停止すると、Pオプションでリカバリできません。必ず、Symfoware/RDBを停止する前にPオプションでインダウトログファイルをリカバリしてください。なお、Pオプションによりインダウトログファイルをリカバリする前にSymfoware/RDBを停止した場合は、“Symfoware/RDB停止中のリカバリ”に従ってリカバリしてください。インダウトログファイルの入出力障害以外の理由でボリューム交換を行う場合は、ボリュームの交換を行う前に、インダウトログファイルを閉塞状態にしてください。インダウトログファイルの閉塞は、rdblogコマンドのHオプションおよびiオプションで行います。
インダウトログファイルが閉塞されると、DSIにインダウトリカバリ不可閉塞が設定されることがあります。よって、トランザクションモニタを起動してインダウトリカバリ(アプリケーションサーバからのコミット/ロールバック指示によるインダウトトランザクションの解決)が完了した後には、インダウトリカバリ不可閉塞が設定されたDSIを、退避データとアーカイブログを用いてメディアリカバリにより最新状態にリカバリしてください。このようにインダウトリカバリが完了してからメディアリカバリを行うことにより、資源は分散トランザクションの結果を正しく反映した状態でリカバリされます。このメディアリカバリは、インダウトリカバリが完了した後であれば、インダウトログファイルのリカバリ前でもリカバリ後でも行うことができます。
インダウトリカバリ不可閉塞が設定されているDSIは、以下のいずれかの方法で調べることができます。
rdbinfコマンドにlオプションとaオプションを指定して実行します。DSIの閉塞種別に“IIH” が表示されているDSIが、インダウトリカバリ不可閉塞が設定されているDSIです。
rdbinfコマンドにiオプション(またはpオプション)とaオプションを指定して実行します。State欄に“INH”かつCause欄に“IIH”が表示されているDSIが、インダウトリカバリ不可閉塞が設定されているDSIです。
インダウトリカバリ不可閉塞が設定される際にメッセージログファイルに次のようなメッセージが出力されます。メッセージに表示された資源名からリカバリすべきDSIを特定することができます。
rdb: ERROR: qdg13816u:インダウトリカバリによるリカバリが不可能なため データベースをアクセス禁止状態にしました DB名=’在庫管理DB’ DSI名=’在庫表DSI’ rdb: ERROR: qdg13817u:インダウトリカバリによるリカバリが不可能なため データベースをアクセス禁止状態にしました DB名=’在庫管理DB’ DSI名=’在庫表DSI’ ページ識別番号=’10’ rdb: INFO: qdg13820i:インダウトリカバリによるリカバリが不可能となったため、DSI’在庫管理DB.在庫表DSI’に 設定されているインダウト閉塞をインダウトリカバリ不可閉塞に置換しました
運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。
(1) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の ―――― Cluster Admin クラスタアプリケーションの状態を確認します。 (2) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ アプリケーションの状態が「運用中」あるいは「片側運用」 のときは、Capitalシステムを配置している運用系および 待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (3) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、 ―――― CE作業 ボリュームの構成情報をリカバリします。 (4) GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を 参照してください。 ロググループ管理ファイル、ログ管理ファイル、 テンポラリログファイル、インダウトログファイル を同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(5) ログ管理ファイル、テンポラリログファイル、 インダウトログファイルを同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(8) テンポラリログファイル、インダウトログファイルを 同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(11) 上記以外の場合 ⇒(13) (5) ロググループ管理ファイルを作成します。 ―――― rdblogコマンド (Mオプション) (6) 同一ローデバイス以外のすべてのロググループの ―――― rdblogコマンド ログ管理ファイルを再登録します。 (Aオプションかつ Iオプション) (7) 当該ロググループ以外のすべてのロググループのログ ―――― rdblogコマンド 管理ファイルが正常に登録されたことを確認します。 (Vオプションかつ Iオプション) (8) ログ管理ファイルを作成します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合またはシステムログ グループの場合 (Iオプション) ユーザロググループかつ(5)によりロググループ管理 (Iオプションかつ ファイルを作成している場合 gオプション) ユーザロググループかつ(5)によりロググループ管理 (Iオプションかつ ファイルを作成していない場合 rオプションかつ gオプション) (9) すべてのアーカイブログファイルを再登録します。 ―――― rdblogコマンド (Aオプションかつ aオプション) (10) すべてのアーカイブログファイルが正常に登録された ―――― rdblogコマンド ことを確認します。 スケーラブルログ運用ではない場合 (Vオプションかつ aオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Vオプションかつ aオプションかつ gオプション) (11) テンポラリログファイルを再作成します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Gオプションかつ tオプションかつ rオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Gオプションかつ tオプションかつ rオプションかつ gオプション) (12) テンポラリログファイルが正常に登録されたことを ―――― rdblogコマンド 確認します。 スケーラブルログ運用ではない場合 (Vオプションかつ tオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Vオプションかつ tオプションかつ gオプション) ログ管理ファイルがインダウトログファイルと 同一ローデバイスに配置していない場合 ⇒(13) ログ管理ファイルがインダウトログファイルと 同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(14) (13) インダウトログファイルを削除します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Dオプションかつ iオプションかつ eオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Dオプションかつ iオプションかつ eオプションかつ gオプション) (14) インダウトログファイルを再作成します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Gオプションかつ iオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Gオプションかつ iオプションかつ gオプション) (15) インダウトログファイルが正常に作成されたことを ―――― rdblogコマンド 確認します。 スケーラブルログ運用ではない場合 (Vオプションかつ iオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Vオプションかつ iオプションかつ gオプション) (16) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (17) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (18) GDSリソースを非活性にします。 GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を 参照してください。 (19) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (20) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されて いるすべての運用系および待機系のクラスタアプリケーション を保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止の手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (21) GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を 参照してください。 (22) rdbrcvdicコマンドのLOADモードでRDBディレクトリ ―――― rdbrcvdicコマンド ファイルのみをリカバリします。(インダウト閉塞の強制 (Lオプションかつ 解除およびRDBディクショナリとの整合をとります。) rオプションかつ RDBディレクトリファイルのリカバリは、インクリメンタル ddlオプション) リカバリによるリカバリを推奨します。(縮退運転の時間が 短縮できます。) スケーラブルログ運用かつスケーラブルディレクトリ 運用の場合 ⇒(23) それ以外の場合 ⇒(25) (23) Capitalシステム上のすべてのユーザロググループ用の ―――― rdbscldirコマンド RDBディレクトリファイルを再登録します。 (Aオプションかつ gオプション) (24) Capitalシステム上のすべてのユーザロググループ用の ―――― rdbscldirコマンド RDBディレクトリファイルが正常に登録されたか確認します。 (Vオプション) リカバリしたユーザロググループ用のRDBディレクトリ以外に アクセス禁止状態のユーザロググループ用のRDBディレクトリ ファイルが存在していた場合は、Capitalシステムの “ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ” の(6)と(7)の手順を実施します。 ⇒(25) (25) Symfoware/RDBを起動します。 ―――― rdbstartコマンド ホットスタンバイ機能の場合 ⇒(26) スタンバイ機能の場合 ⇒(27) (26) ホットスタンバイの使用を宣言します。(RDBディレ ―――― rdbhsutyコマンド クトリファイルをリカバリするとホットスタンバイの ―――― (monオプションかつ 使用で宣言した情報が初期化される fオプション) ため、ホットスタンバイの使用を再宣言する必要があります。 RDBディレクトリファイルをリカバリする前と同じ内容を再宣言します。) (27) Symfoware/RDBを停止します。 ―――― rdbstopコマンド (28) GDSリソースを非活性にします。 GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を 参照してください。 (29) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (30) すべてのSatelliteシステムで、次の作業を行います。 運用系のRDBシステムで作業します。
(30)-1) rdbrcvdicコマンドのLOADモードでRDBディレクトリ ―――― rdbrcvdicコマンド ファイルをリカバリします。 (RDBディクショナリとの整合をとります。) (Lオプションかつ RDBディレクトリファイルのリカバリは、インクリメンタル ddlオプション) リカバリによるリカバリを推奨します。(縮退運転の時間が 短縮できます。) スケーラブルログ運用かつスケーラブルディレクトリ運用の場合 ⇒2) それ以外の場合 ⇒4) (30)-2) Satelliteシステム上のすべてのユーザロググループ ―――― rdbscldirコマンド 用のRDBディレクトリファイルを再登録します。 (Aオプションかつ gオプション) (30)-3) Satelliteシステム上のすべてのユーザロググループ ―――― rdbscldirコマンド 用のRDBディレクトリファイルが正常に登録されたか (Vオプション) 確認します。 リカバリしたユーザロググループ用のRDBディレクトリファイル 以外にアクセス禁止状態のユーザロググループ用のRDB ディレクトリファイルが存在していた場合は、Satellite システムの“ユーザロググループ用のRDBディレクトリ ファイルのリカバリ”の(5)と(6)の手順を実施します。 ⇒4) (30)-4) Symfoware/RDBを起動します。 ―――― rdbstartコマンド ホットスタンバイ機能の場合 ⇒5) スタンバイ機能の場合、またはスケーラブル運用の場合 ⇒6) (30)-5) ホットスタンバイの使用を宣言します。(RDBディレクトリ ―――― rdbhsutyコマンド ファイルをリカバリするとホットスタンバイの使用で宣言 (monオプション) した情報が初期化されるため、ホットスタンバイの使用を 再宣言する必要があります。 ただし、プレオープンするDSIの指定は、スタンバイ型の クラスタアプリケーション起動後に行います。) (30)-6) Symfoware/RDBを停止します。 ―――― rdbstopコマンド (30)-7) GDSリソースを非活性にします。 GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を 参照してください。 ホットスタンバイ機能かつプレオープンするDSIを指定する場合 ⇒8) ホットスタンバイ機能かつプレオープンするDSIを指定 しない場合、またはスタンバイ機能の場合 ⇒(32) (30)-8) Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (30)-9) ホットスタンバイの使用の宣言を解除します。 ―――― rdbhsutyコマンド (moffオプション) (30)-10) プレオープンするDSIを指定して、ホットスタンバイの ―――― rdbhsutyコマンド 使用を宣言します。 (monオプションかつ fオプション) (30)-11) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションを 保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。
(31) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (32) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録 されているすべての運用系および待機系 クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (33) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の ―――― Cluster Admin クラスタアプリケーションの状態が「片側運用」 のときはCapitalシステムを配置している待機系 クラスタアプリケーションを起動します。 (34) RDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ ―――― rdbrcvコマンド によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。 (Dオプション) (35) すべてのSatelliteシステムで、次の作業を行います。 運用系のRDBシステムで作業します。
(35)-1) RDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ ―――― rdbrcvコマンド によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。 (Dオプション)
(36) 他のRDBシステム(すべてのSatelliteシステム)とデータ ベースの整合を以下の方法で確認します。 インダウトログファイルの入出力障害が発生した時に 更新中の処理が以下の状態になる可能性があります。更新の 状況を確認し、必要に応じてデータベースの再更新を行ってください。 - インダウトログの入出力障害が発生したノードで、その直前に 実行中の更新処理をコミットしていた場合、全ノードでロール バックになっている可能性がある。 - インダウトログの入出力障害が発生したノード以外で、その直前 にロールバックした更新が、インダウトログの入出力障害が発生 したノード内のデータベースでコミットになっている可能性がある。
リカバリ操作の手順はCapitalシステムでのSymfoware/RDB運用中のリカバリと同様です。
運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。
(1) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ ――― Cluster Admin アプリケーションの状態を確認します。 (2) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ アプリケーションの状態が「運用中」あるいは「片側運用」 のときは、Satelliteシステムを配置している運用系 および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (3) Capitalシステムで、次の作業を行います。 運用系のRDBシステムで作業します。
(3)-1) RDBディクショナリにインダウト閉塞が設定されている ―――― rdbinfコマンド かどうかを確認します。 (zオプションかつ aオプション)
(4) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、 ―――― CE作業 ボリュームの構成情報をリカバリします。 (5)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を 参照してください。 ロググループ管理ファイル、ログ管理ファイル、テンポラリ ログファイル、インダウトログファイルを同一ローデバイスに 配置している場合 ⇒(6) ログ管理ファイル、テンポラリログファイル、インダウトログ ファイルを同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(9) テンポラリログファイル、インダウトログファイルを 同一ローデバイスに配置している場合 ⇒(12) 上記以外の場合 ⇒(15) (6) ロググループ管理ファイルを作成します。 ―――― rdblogコマンド (Mオプション) (7) 同一ローデバイス以外のすべてのロググループの ―――― rdblogコマンド ログ管理ファイルを再登録します。 (Aオプションかつ Iオプション) (8)当該ロググループ以外のすべてのロググループのログ ―――― rdblogコマンド 管理ファイルが正常に登録されたことを確認します。 (Vオプションかつ Iオプション) (9)ログ管理ファイルを作成します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合またはシステムログ グループの場合 (Iオプション) ユーザロググループかつ(6)によりロググループ管理 (Iオプションかつ ファイルを作成している場合 gオプション) ユーザロググループかつ(6)によりロググループ管理 (Iオプションかつ ファイルを作成していない場合 rオプションかつ gオプション) (10)すべてのアーカイブログファイルを再登録します。 ―――― rdblogコマンド (Aオプションかつ aオプション) (11)すべてのアーカイブログファイルが正常に登録された ―――― rdblogコマンド ことを確認します。 スケーラブルログ運用ではない場合 (Vオプションかつ aオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Vオプションかつ aオプションかつ gオプション) (12)テンポラリログファイルを再作成します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Gオプションかつ tオプションかつ rオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Gオプションかつ tオプションかつ rオプションかつ gオプション) (13)テンポラリログファイルが正常に登録されたことを ―――― rdblogコマンド 確認します。 スケーラブルログ運用ではない場合 (Vオプションかつ tオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Vオプションかつ tオプションかつ gオプション) ログ管理ファイルがインダウトログファイルと同一 ローデバイスに配置していない場合 ⇒(14) ログ管理ファイルがインダウトログファイルと同一 ローデバイスに配置している場合 ⇒(15) (14)インダウトログファイルを削除します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Dオプションかつ iオプションかつ eオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Dオプションかつ iオプションかつ eオプションかつ gオプション) (15)インダウトログファイルを再作成します。 ―――― rdblogコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Gオプションかつ iオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Gオプションかつ iオプションかつ gオプション) (16)インダウトログファイルが正常に作成されたこと ―――― rdblogコマンド を確認します。 スケーラブルログ運用ではない場合 (Vオプションかつ iオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Vオプションかつ iオプションかつ gオプション) (17)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (18)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (19)GDSリソースを非活性にします。 GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を 参照してください。 (20)Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型の運用系 および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を 解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (21)Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (22)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を 参照してください。 (23)Symfoware/RDBを起動します。 ―――― rdbstartコマンド (24)当該ロググループのインダウト閉塞を強制解除します。 ―――― rdbrcvコマンド スケーラブルログ運用ではない場合 (Pオプション) スケーラブルログ運用の場合 (Pオプションかつ gオプション) (25)Symfoware/RDBを停止します。 ―――― rdbstopコマンド (3)でRDBディクショナリにインダウト閉塞が設定 されていた場合 ⇒(26) (3)でRDBディクショナリにインダウト閉塞が設定 されていなかった場合 ⇒(30) (26)rdbrcvdicコマンドのLOADモードでRDBディレクトリ ―――― rdbrcvdicコマンド ファイルをリカバリします。 (Lオプションかつ (RDBディクショナリとの整合をとります。) ddlオプション) RDBディレクトリファイルのリカバリは、インクリメンタル リカバリによるリカバリを推奨します。(縮退運転の時間が 短縮できます。) スケーラブルログ運用かつスケーラブルディレクトリ 運用の場合 ⇒(27) それ以外の場合 ⇒(29) (27)当該Satelliteシステム上のすべてのユーザロググループ ―――― rdbscldirコマンド 用のRDBディレクトリファイルを再登録します。 (Aオプションかつ gオプション) (28)当該Satelliteシステム上のすべてのユーザロググループ ―――― rdbscldirコマンド 用のRDBディレクトリァイルが正常に登録されたか (Vオプション) 確認します。 リカバリしたユーザロググループ用のRDBディレクトリファイル 以外にアクセス禁止状態のユーザロググループ用のRDB ディレクトリファイルが存在していた場合は、Satellite システムの“ユーザロググループ用のRDBディレクトリ ファイルのリカバリ”の(5)と(6)の手順を実施します。 ⇒(29) (29)Symfoware/RDBを起動します。 ―――― rdbstartコマンド ホットスタンバイ機能の場合 ⇒(30) スタンバイ機能の場合、またはスケーラブル運用の場合 ⇒(31) (30)ホットスタンバイの使用を宣言します。(RDBディレクトリ ―――― rdbhsutyコマンド ファイルをリカバリするとホットスタンバイの使用で宣言した (monオプション) 情報が初期化されるため、ホットスタンバイの使用を再宣 言する必要があります。 ただし、プレオープンするDSIの指定は、運用系および待機系の クラスタアプリケーション保守停止解除後に行います。) クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (31)Symfoware/RDBを停止します。 ―――― rdbstopコマンド (32)GDSリソースを非活性にします。 GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を 参照してください。 ホットスタンバイ機能かつプレオープンする DSIを指定している場合 ⇒(33) ホットスタンバイ機能かつプレオープンする DSIを指定していない場合、 またはスタンバイ機能の場合 ⇒(37) (33)Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (1)でSatelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ――― Cluster Admin アプリケーションの状態が「片側運用」の場合は、待機系の クラスタアプリケーションを起動します。 (3)でRDBディクショナリにインダウト閉塞が設定されていた場合⇒(34) (3)でRDBディクショナリにインダウト閉塞が設定されて いなかった場合 ⇒(39) (34)ホットスタンバイの使用の宣言を解除します。 ―――― rdbhsutyコマンド (moffオプション) (35)プレオープンするDSIを指定して、ホットスタンバイの ―――― rdbhsutyコマンド 使用を宣言します。 (monオプションかつ fオプション) (36)Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (37)Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。 (38)RDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ ―――― rdbrcvコマンド によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。 (Dオプション) (39)他のRDBシステム(Capitalシステムや他のSatelliteシステム) とデータベースの整合を以下の方法で確認します。 インダウトログファイルの入出力障害が発生した時に更新中 の処理が以下の状態になる可能性があります。更新の状況を 確認し、必要に応じてデータベースの再更新を行ってくだ さい。 - インダウトログの入出力障害が発生したノードで、その直前に 実行中の更新処理をコミットしていた場合、全ノードでロール バックになっている可能性がある。 - インダウトログの入出力障害が発生したノード以外で、その直 前にロールバックした更新が、インダウトログの入出力障害が 発生したノード内のデータベースでコミットになっている可能 性がある。