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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

G.2.4 テンポラリログファイルのリカバリ

テンポラリログファイルのリカバリには、Symfoware/RDB運用中に行う方法と、Symfoware/RDB停止中に行う方法があります。Symfoware/RDB運用中のリカバリは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionで利用できます。テンポラリログファイルのリカバリ手順は、CapitalシステムとSatelliteシステムで異なります。

テンポラリログファイルに入出力障害が発生した場合、Symfoware/RDBは自動的にフォールバック運用になります。このため、業務スケジュールの都合が良い時間にリカバリしてください。

参照

フォールバック運用については、“RDB運用ガイド”を参照してください。

G.2.4.1 Capitalシステムでのリカバリ

テンポラリログファイルのリカバリは、rdblogコマンドでリカバリをします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.5.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

なお、RDBディクショナリ、または、RDBディレクトリファイルが破壊されている場合は、rdbadjrcvコマンドは実行できないため、(22)の手順を迂回して実施してください。

(1) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラ                   ―――― Cluster Admin
    スタアプリケーションの状態を確認します。
(2) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラ
    スタアプリケーションの状態が「運用中」あるいは「片側運用」のときは、
    Capitalシステムを配置している運用系および待機系のクラスタ
    アプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止の手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止の手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(4) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                      ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(5) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を参照してください。
    ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを
    テンポラリログファイルと同一のローデバイスに
    配置している場合                                                   ⇒(6)
    ログ管理ファイルをテンポラリログファイルと同一
    のローデバイスに配置している場合                                   ⇒(9)
    上記以外の場合                                                     ⇒(12)
(6) ロググループ管理ファイルを作成します。                            ―――― rdblogコマンド
                                                                              (Mオプション)
(7) 同一ローデバイス以外のすべてのロググループのログ                  ―――― rdblogコマンド
    管理ファイルを再登録します。                                              (Aオプションかつ
                                                                              Iオプション)
(8) 当該ロググループ以外のすべてのロググループのログ                  ―――― rdblogコマンド
    管理ファイルが正常に登録されたことを確認します。                          (Vオプションかつ
                                                                              Iオプション)
(9) ログ管理ファイルを作成します。                                    ―――― rdblogコマンド
    スケーラブルログ運用ではない場合またはシステムログ                        (Iオプション)
    グループの場合
    ユーザロググループかつ(6)によりロググループ管理                          (Iオプションかつ
    ファイルを作成している場合                                                gオプション)
    ユーザロググループかつ(6)によりロググループ管理                          (Iオプションかつ
    ファイルを作成していない場合                                              rオプションかつ
                                                                              gオプション)
(10) すべてのアーカイブログファイルを再登録します。                   ―――― rdblogコマンド
                                                                              (Aオプションかつ
                                                                               aオプション)
(11) すべてのアーカイブログファイルが正常に登録された                 ―――― rdblogコマンド
    ことを確認します。
    スケーラブルログ運用ではない場合                                         (Vオプションかつ
                                                                              aオプション)
    スケーラブルログ運用の場合                                               (Vオプションかつ
                                                                              aオプションかつ
                                                                              gオプション)
(12) テンポラリログファイルを再作成します。                          ―――― rdblogコマンド
    スケーラブルログ運用ではない場合                                         (Gオプションかつ
                                                                              tオプションかつ
                                                                              rオプション)
    スケーラブルログ運用の場合                                               (Gオプションかつ
                                                                              tオプションかつ
                                                                              rオプションかつ
                                                                              gオプション)
(13) テンポラリログファイルが正常に登録されたことを                  ―――― rdblogコマンド
    確認します。 
    スケーラブルログ運用ではない場合                                         (Vオプションかつ
                                                                              tオプション)
    スケーラブルログ運用の場合                                               (Vオプションかつ
                                                                              tオプションかつ
                                                                              gオプション)
(14) インダウトログファイルを再登録します。                          ―――― rdblogコマンド
    同一ローデバイスにインダウトログファイルを                               (Aオプションかつ
    配置している場合は、そのインダウトログファイル                            iオプション)
    のリカバリを行います。
    “G.2.6 インダウトログファイルのリカバリ”を参照してください。
(15) インダウトログファイルが正常に登録されたことを                  ―――― rdblogコマンド
    確認します。
    スケーラブルログ運用ではない場合                                         (Vオプションかつ
                                                                              iオプション)
    スケーラブルログ運用の場合                                               (Vオプションかつ
                                                                              iオプションかつ
                                                                              gオプション)
(16) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                           ―――― rdbstartコマンド
(17) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                           ―――― rdbstopコマンド
(18) GDSリソースを非活性にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(19) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(20) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止の手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(21) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
       RDBディクショナリ、または、RDBディレクトリファイルも
       破壊されている場合                                          ⇒ (23)
(22) アーカイブログファイルを使用してデータベース                  ―――― rdbadjrcvコマンド
    をリカバリします。
    スケーラブルログ運用の場合                                              (gオプション)
    rdbadjrcvコマンドによって、RDBディクショナリ
    がリカバリできなかった場合                                     ⇒(23)
    rdbadjrcvコマンドによって、RDBディクショナリ
    がリカバリできた場合                                           ⇒(24)
(23) rdbrcvdicコマンドのFWモードでRDBディクショナリと             ―――― rdbrcvdicコマンド
    RDBディレクトリファイルをリカバリします。                             (Fオプションかつ
    RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリは、              ddlオプション)
    インクリメンタルリカバリによるリカバリを推奨します。
    (縮退運転の時間が短縮できます。)
    スケーラブルディレクトリ運用を行っていない場合               ⇒(26)
    スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合                 ⇒(24)
(24) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ                ―――― rdbscldirコマンド
    ファイルを再登録します。                                              (Aオプションかつ
                                                                           gオプション)
(25) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ                ―――― rdbscldirコマンド
    ファイルが正常に登録されたことを確認します。                          (Vオプション)
    リカバリしたユーザロググループ用のRDBディレクトリ
    ファイル以外にアクセス禁止状態のユーザロググループ
    用のRDBディレクトリファイルが存在していた場合は、
    Capitalシステムの
    “ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ”の
    (6)と(7)の手順を実施します。      ⇒(26)
(26) Symfoware/RDBを起動します。                                  ―――― rdbstartコマンド
    ホットスタンバイ機能かつ(23)を実行している場合                ⇒(27)
    ホットスタンバイ機能かつ(23)を実行していない場合、
    またはスタンバイ機能の場合                                    ⇒(28)
(27) ホットスタンバイの使用を宣言します。(RDBディレクトリ         ―――― rdbhsutyコマンド
    ファイルをリカバリするとホットスタンバイの使用で宣言した              (monオプションかつ
    情報が初期化されるため、ホットスタンバイの使用を再宣                   fオプション)
    言する必要があります。
    RDBディレクトリファイルをリカバリする前と同じ内容を再宣言します。)
(28) Symfoware/RDBを停止します。                                  ―――― rdbstopコマンド
(29) GDSリソースを非活性にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(30) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(31) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系のクラスタアプリケーションの
    保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(32) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の                 ―――― Cluster Admin
    のクラスタアプリケーションの状態が「片側運用」
    のときは、待機系のクラスタアプリケーションを起動します。
(33) rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかった資源をリカバリします。  ―――― rdbinhコマンド
    (22)のrdbadjrcvコマンドを実施していないか、
    RDBディクショナリがリカバリできなかった場合は、
    登録されたすべての資源(DSI)をアクセス禁止状態にし、
    リカバリします。
    (rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかった資源(DSI)は、               (iオプション)
    rdbadjrcvコマンドコマンドの実行時にメッセージで             ―――― rdbrcvコマンド
    出力されます。                                                      (Fオプション)
    このメッセージで出力された資源(DSI)をrdbinhコマンド
    によりアクセス禁止状態にした後、rdbrcvコマンドのFW
    モードでリカバリします。)
(34) 他のRDBシステム(すべてのSatelliteシステム)とデータ
    ベースの整合を参照系アプリケーションなどで確認します。
    アーカイブログからのリカバリ後のデータベースにおいては、
    テンポラリログファイルの入出力障害が発生したノード内
    のデータベースに対して、少し前にコミットした更新が、そ
    のノード内だけロールバックになっている可能性があります。
    データベースリカバリ後、どこまでの更新が完了しているかを
    参照系アプリケーションなどで確認し、必要に応じて対象となる
    ノードのデータベースの再更新を行ってください。
(35) rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかった資源の退避            ―――― rdbdmpコマンド
    データを取得します。
    ((22)のrdbadjrcvコマンドのFWモードでリカバリした資源(DSI)
    の退避データを取得します。)
    (22)のrdbadjrcvコマンドを実施していないか、
    RDBディクショナリがリカバリできなかった場合は、
    すべての表のDSIの退避データを取得します。
    RDBディクショナリのリカバリを行った場合は、RDBディクショ      ―――― rdbdmpdicコマンド
    ナリの退避データも取得します。

備考. スケーラブルログ運用の場合、(7)以降の操作は当該ロググループを対象にして作業を実施します。

注意

  • rdbadjrcvコマンドによりデータベースのリカバリを行う際には、トランザクションの整合性を保証するため、テンポラリログファイルのAIログ域サイズ以上のアーカイブログ量が必要になります。このため、指定したアーカイブログファイル内のアーカイブログ量によってはコマンドが異常終了する場合があります。その場合は、さらに以前の退避アーカイブログファイルを併せて指定して、コマンドを再実行してください。

  • テンポラリログファイルの入出力障害が発生する少し前にコミットした更新がロールバックになっている可能性があります。データリカバリ後、どこまでの更新が完了しているか確認し、必要に応じて再更新などを行ってください。

  • スケーラブルログ運用を行っていてアーカイブログ退避データを指定する場合は、リカバリ対象のDSIが属するロググループのアーカイブログ退避データを指定する必要があります。

G.2.4.2 Satelliteシステムでのリカバリ

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.5.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

なお、RDBディレクトリファイルが破壊されている場合は、rdbadjrcvコマンドは実行できないため、(21)の手順を迂回して実施してください。

(1)Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型の             ―――― Cluster Admin
   クラスタアプリケーションの状態を確認します。
(2)Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型の
   クラスタアプリケーションの状態が「運用中」あるいは
   「片側運用」のときは、Satelliteシステムを配置している運用系
   および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
   クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
   “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3)媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、            ―――― CE作業
   ボリュームの構成情報をリカバリします。
(4)GDSリソースを活性状態にします。
   GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
   参照してください。
   ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを
   テンポラリログファイルと同一ローデバイスに
   配置している場合                                         ⇒(5)
   ログ管理ファイルをテンポラリログファイルと同一
   ローデバイスに配置している場合                           ⇒(8)
   上記以外の場合                                           ⇒(11)
(5)ロググループ管理ファイルを作成します。                   ―――― rdblogコマンド
                                                                    (Mオプション)
(6)同一ローデバイス以外のすべてのロググループの             ―――― rdblogコマンド
   ログ管理ファイルを再登録します。                                 (Aオプションかつ
                                                                     Iオプション)
(7)当該ロググループ以外のすべてのロググループのログ         ―――― rdblogコマンド
   管理ファイルが正常に登録されたことを確認します。                 (Vオプションかつ
                                                                     Iオプション)
(8)ログ管理ファイルを作成します。                           ―――― rdblogコマンド
   スケーラブルログ運用ではない場合またはシステムログ
   グループの場合                                                    (Iオプション)
   ユーザロググループかつ(5)によりロググループ管理                   (Iオプションかつ
   ファイルを作成している場合                                         gオプション)
   ユーザロググループかつ(5)によりロググループ管理                   (Iオプションかつ
   ファイルを作成していない場合                                       rオプションかつ
                                                                      gオプション)
(9)すべてのアーカイブログファイルを再登録します。           ―――― rdblogコマンド
                                                                     (Aオプションかつ
                                                                      aオプション)
(10)すべてのアーカイブログファイルが正常に登録された        ―――― rdblogコマンド
   ことを確認します。
   スケーラブルログ運用ではない場合                                  (Vオプションかつ
                                                                      aオプション)
   スケーラブルログ運用の場合                                        (Vオプションかつ
                                                                      aオプションかつ
                                                                      gオプション)
(11)テンポラリログファイルを再作成します。                  ―――― rdblogコマンド
   スケーラブルログ運用ではない場合                                  (Gオプションかつ
                                                                      tオプションかつ
                                                                      rオプション)
   スケーラブルログ運用の場合                                        (Gオプションかつ
                                                                      tオプションかつ
                                                                      rオプションかつ
                                                                      gオプション)
(12)テンポラリログファイルが正常に登録されたことを           ―――― rdblogコマンド
    確認します。
   スケーラブルログ運用ではない場合                                  (Vオプションかつ
                                                                      tオプション)
   スケーラブルログ運用の場合                                        (Vオプションかつ
                                                                      tオプションかつ
                                                                      gオプション)
(13)インダウトログファイルを再登録します。                   ―――― rdblogコマンド
   同一ローデバイスにインダウトログファイルを                        (Aオプションかつ
   配置している場合は、そのインダウトログファイル                     iオプション)
   のリカバリを行います。
   “G.2.6 インダウトログファイルのリカバリ”を参照
   してください。
(14)インダウトログファイルが正常に登録された                 ―――― rdblogコマンド
    ことを確認します。
    スケーラブルログ運用ではない場合                                 (Vオプションかつ
                                                                      iオプション)
    スケーラブルログ運用の場合                                       (Vオプションかつ
                                                                      iオプションかつ
                                                                      gオプション)
(15)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                    ―――― rdbstartコマンド
(16)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                   ―――― rdbstopコマンド
(17)GDSリソースを非活性にします。
   GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
   参照してください。
(18)Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
   クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
   クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
  “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
   参照してください。
(19) Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
   クラスタアプリケーションを保守停止します。
   クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
   “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
   参照してください。
(20)GDSリソースを活性状態にします。
   GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
   参照してください。
       RDBディクショナリ、または、RDBディレクトリファイルも
       破壊されている場合                                  ⇒ (22)
(21)アーカイブログファイルを使用してデータベースを         ―――― rdbadjrcvコマンド
    リカバリします
    スケーラブルログ運用の場合                                     (gオプション)
(22)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                  ―――― rdbstartコマンド
(23)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                  ―――― rdbstopコマンド
(24)GDSリソースを非活性にします。
   GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
   参照してください。
(25)Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
   クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
   クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
   “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
   参照してください。
(26)Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ    ―――― Cluster Admin
   アプリケーションが「片側運用」の場合は、待機系のクラスタ
   アプリケーションを起動します。
(27)rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかった資源をリカバリ
    します。                                                ―――― rdbinhコマンド
    (21)のrdbadjrcvコマンドを実施していないか、
    RDBディクショナリがリカバリできなかった
    場合は、登録されたすべての資源(DSI)をアクセス
    禁止状態にし、リカバリします。
    (rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかった資源(DSI)は、             (iオプション)
    rdbadjrcvコマンドコマンドの実行時にメッセージで         ―――― rdbrcvコマンド
    出力されます。                                                   (Fオプション)
    このメッセージで出力された資源(DSI)をrdbinhコマンド
    によりアクセス禁止状態にした後、rdbrcvコマンドのFW
   モードでリカバリします。)
(28)他のRDBシステム(Capitalシステムや他のSatelliteシステム)
    とデータベースの整合を参照系アプリケーションなどで確認します。
    アーカイブログからのリカバリ後のデータベースにおいては、
    テンポラリログファイルの入出力障害が発生したノード内の
    データベースに対して、少し前にコミットした更新が、その
    ノード内だけロールバックになっている可能性があります。
    データベースリカバリ後、どこまでの更新が完了しているかを
    参照系アプリケーションなどで確認し、必要に応じて対象となる
    ノードのデータベースの再更新を行ってください。
(29)rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかった資源の退避データ ―――― rdbdmpコマンド
    を取得します。
    ((27)のrdbrcvコマンドのFWモードでリカバリした資源(DSI)の
    退避データを取得します。)
    (21)のrdbadjrcvコマンドを実施していないか、
    RDBディクショナリがリカバリできなかった
    場合は、すべての表のDSIの退避データを取得します。

備考. スケーラブルログ運用の場合、(6)以降の操作は当該ロググループを対象にして作業を実施します。

注意

  • rdbadjrcvコマンドでデータベースをリカバリする際には、トランザクションの整合性を保証するため、テンポラリログファイルのAIログ域サイズ以上のアーカイブログ量が必要になります。このため、指定したアーカイブログファイル内のアーカイブログ量によってはコマンドが異常終了する場合があります。その場合には、さらに以前の退避アーカイブログファイルを併せて指定して、コマンドを再実行してください。

  • テンポラリログファイルの入出力障害が発生する少し前にコミットした更新がロールバックになっている可能性があります。データリカバリ後、どこまでの更新が完了しているか確認し、必要に応じて再更新などを行ってください。

  • スケーラブルログ運用を行っていてアーカイブログ退避データを指定する場合は、リカバリ対象のDSIが属するロググループのアーカイブログ退避データを指定する必要があります。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。