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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

C.8 ロードシェア運用の設計上の考慮点

ロードシェア運用の信頼性の向上のために、以下の点を考慮して設計してください。

ノード間通信で使用する装置について

Symfoware Serverのノード間通信は、クラスタシステムのクラスタインタコネクトを使用します。そのため、クラスタインタコネクトの通信インタフェースにイーサーネット(TCP/IP)を使用する場合は、高速転送が可能なギガビットインタフェース対応製品を使用してください。

ノード間通信の性能について

1つのSQL要求で大量のデータをノード間で送受信するような業務では、ノード間通信における通信バッファについて最適な通信性能が得られるよう、ロードシェアシステムを構成するすべてのRDBシステムで、ロードシェア構成パラメタファイルのRDBDWHINCOMに“YES”を指定してください。

詳細は、“D.4.4 ロードシェア構成パラメタファイルの編集”を参照してください。

RDBコマンドの定期的な実行について

RDBコマンドを定期的に実行(数秒間隔でRDBコマンドを実行するなど)して情報採取などを行う場合は、必ずクラスタシステムの状態遷移と連動して動作させるようにしてください。たとえば、情報採取のためのシェルスクリプトを作成して、内部で繰り返しRDBコマンドを実行する場合は、そのシェルスクリプトをクラスタのアプリケーションとして登録することで状態遷移と連動することが可能となります。

シェルスクリプトの起動および停止の契機は以下のようにしてください。

フェイルオーバ運用による二重化

信頼性を高めるためには、フェイルオーバ運用によるシステムの二重化を行います。

フェイルオーバ運用では、運用ノード側のダウン事象の発生を契機に、対応する待機ノードを運用モードに切り替えて活性化します。システムを二重化することによって、システムに異常が発生した場合の縮退運転の時間を短縮できるので、業務への影響が最小限になります。

なお、フェイルオーバ運用には、スタンバイ機能とホットスタンバイ機能がありますが、システムの二重化には、ホットスタンバイ機能との併用を推奨します。