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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

10.3.1 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのリカバリには、Symfoware/RDB運用中に行う方法と、Symfoware/RDB停止中に行う方法があります。Symfoware/RDB運用中のリカバリは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionで利用できます。

RDBディクショナリまたはRDBディレクトリファイルに入出力障害が発生した場合、Symfoware/RDBは自動的にフォールバック運用になります。そのため、業務スケジュールの都合が良い時間にリカバリしてください。

参照

フォールバック運用については、“RDB運用ガイド”を参照してください。

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリには以下の4種類の方法があります。

RDBディクショナリのリカバリ

RDBディクショナリのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのFWモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

Capitalシステムの運用ノードでリカバリをしてください。

リカバリ操作の手順は、“6.2.1.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。その際、“スタンバイ型のクラスタアプリケーション”を“スケーラブル型のクラスタアプリケーション”に読み替えてください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

Capitalシステムが稼動する任意のノードで、RDBNAMEにCAPITALを指定して、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “9.5 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(2) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                   ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(3) rdbrcvdicコマンドのFWモードでRDBディクショナリ                 ―――― rdbrcvdicコマンド
    だけをリカバリします。                                                  (Fオプションかつ
                                                                             zオプション)
(4) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                          ―――― rdbstartコマンド
(5) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                          ―――― rdbstopコマンド
(6) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “9.6 クラスタアプリケーションの保守停止の解除”を
    参照してください。
(7) RDBディクショナリの退避データを取得します。                    ―――― rdbdmpdicコマンド

RDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

Capitalシステムの運用ノードでリカバリをしてください。

リカバリ操作の手順は、“6.2.2.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。その際、“スタンバイ型のクラスタアプリケーション”を“スケーラブル型のクラスタアプリケーション”に読み替えてください。なお、(10)のrdbscldirコマンドの実行は不要です。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

Capitalシステムが稼動する任意のノードで、RDBNAMEにCAPITALを指定して、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “9.5 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(2) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                   ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(3) rdbrcvdicコマンドのLOADモードで、RDBディレクトリ               ―――― rdbrcvdicコマンド
    ファイルをリカバリします。                                              (Lオプションかつ
                                                                             rオプション)
(4) Symfoware/RDBを起動します。                                    ―――― rdbstartコマンド
(5) ホットスタンバイの使用を宣言します。                           ―――― rdbhsutyコマンド
                                                                            (monオプション)
(6) Symfoware/RDBを停止します。                                    ―――― rdbstopコマンド
(7) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “9.6 クラスタアプリケーションの保守停止の解除”を
    参照してください。

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのFWモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

Capitalシステムの運用ノードでリカバリをしてください。

リカバリ操作の手順は、“6.2.3.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。その際、“スタンバイ型のクラスタアプリケーション”を“スケーラブル型のクラスタアプリケーション”に読み替えてください。なお、(14)のrdbscldirコマンドの実行は不要です。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

Capitalシステムが稼動する任意のノードで、RDBNAMEにCAPITALを指定して、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “9.5 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(2) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(3) rdbrcvdicコマンドのFWモードでRDBディクショナリと            ―――― rdbrcvdicコマンド
    RDBディレクトリファイルをリカバリします。                            (Fオプション)
(4) Symfoware/RDBを起動します。                                 ―――― rdbstartコマンド
(5) ホットスタンバイの使用を宣言します。                        ―――― rdbhsutyコマンド
                                                                         (monオプション)
(6) Symfoware/RDBを停止します。                                 ―――― rdbstopコマンド
(7) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系のクラスタアプリケーションの
    保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “9.6 クラスタアプリケーションの保守停止の解除”を
    参照してください。
(8) RDBディクショナリの退避データを取得します。                 ―――― rdbdmpdicコマンド

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

ユーザロググループが偏在するSatelliteシステムでリカバリをしてください。

リカバリ操作の手順は、“6.2.4.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。その際、“スタンバイ型のクラスタアプリケーション”を“スケーラブル型のクラスタアプリケーション”に読み替えてください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

Capitalシステムが稼動する任意のノードで、RDBNAMEにCAPITALを指定して、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “9.5 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(2) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                 ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(3) rdbrcvdicコマンドのLOADモードでユーザロググループ             ―――― rdbrcvdicコマンド
    用のRDBディレクトリファイルをリカバリします。ユーザ                    (Lオプションかつ
    ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリは、             ddlオプションかつ
    インクリメンタルリカバリによるリカバリを推奨します。                    gオプション)
    (縮退運転の時間が短縮できます。)
(4) ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルが               ―――― rdbscldirコマンド
    正常に登録されたことを確認します。                                     (Vオプションかつ
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザログ                          gオプション)
    グループ用のRDBディレクトリファイルが存在していた場合    ⇒(3)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザロググループ
    用のRDBディレクトリファイルが存在していない場合          ⇒(5)
(5) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                         ―――― rdbstartコマンド
(6) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                         ―――― rdbstopコマンド
(7) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系のクラスタアプリケーションの
    保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “9.6 クラスタアプリケーションの保守停止の解除”を
    参照してください。

以下の処理はDSIが偏在するSatelliteシステムで実施してください。

(8) ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを               ―――― rdbrcvコマンド
   インクリメンタルリカバリによりリカバリした場合は、                      (Dオプション)
   DSIのアクセス情報を復元します。