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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

10.3 システムファイルのリカバリ

複数のシステムファイルが破壊された場合のリカバリ順序、異常時の振る舞い、および起動時、縮退時、または、組込み時のシステムファイル破壊について説明します。

注意

アーカイブログファイルが破壊された場合のRDBディクショナリおよびデータベースのリカバリでは、FWモードでのリカバリはできません。

複数の資源が破壊された場合のリカバリ順序

複数のSymfoware/RDBの資源が破壊された場合は、以下のリカバリ順序に従ってリカバリしてください。

リカバリ順序

資源種別

リカバリ方法

1

ロググループ管理ファイル

10.3.2 ロググループ管理ファイルのリカバリ

2

ログ管理ファイル

10.3.3 ログ管理ファイルのリカバリ

3

アーカイブログファイル

10.3.5 アーカイブログファイルのリカバリ

4

テンポラリログファイル

10.3.4 テンポラリログファイルのリカバリ

5

インダウトログファイル

10.3.6 インダウトログファイルのリカバリ

6

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイル

10.3.1 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ

7

データベース

“RDB運用ガイド”

注)アーカイブログファイルが破壊されている場合は、アーカイブログファイルを作成してください。アーカイブログファイルが破壊されていない場合は、再登録にてリカバリしてください。

異常時の振る舞い

Symfoware/RDBのシステムファイルに異常が発生した場合のSymfoware/RDBの振る舞いを以下に示します。

ファイル

異常発生時のSymfoware/RDBの振る舞い

RDBディクショナリ

qdg03121u メッセージを出力

RDBディレクトリファイル

qdg12666u メッセージを出力

ユーザロググループ用RDBディレクトリファイル

qdg13274u メッセージを出力

ロググループ管理ファイル

qdg13132u|qdg13134u メッセージを出力

ログ管理ファイル

qdg12251e|qdg12434u|qdg12443u|qdg13239i メッセージを出力

テンポラリログファイル

qdg12111u|qdg12440u|qdg12441u|qdg12442u|qdg13239i メッセージを出力してSymfoware/RDB強制停止

アーカイブログファイル

qdg03815u|qdg12250u|qdg12275w|qdg12483u|qdg13239i メッセージを出力

インダウトログファイル

qdg12795u|qdg12796u|qdg12850u|qdg12851u|qdg13239i メッセージを出力してSymfoware/RDB強制停止

ポイント

システムファイルに異常が発生した場合、そのリカバリのためにRDBシステムを停止しなければなりません。そのため、Symfoware/RDBのシステムファイルは二重化することを推奨します。

起動時、縮退時、または、組込み時のシステムファイル破壊

クラスタアプリケーションの起動時、縮退時、または、組込み時にシステムファイル破壊を検出した場合、状態遷移の終了後、クラスタアプリケーションを停止して、システムファイルのリカバリを行う必要があります。このため、システムファイルのリカバリ手順は、各資源の“Symfoware/RDB停止時のリカバリ”を参照してリカバリしてください。