複数のシステムファイルが破壊された場合のリカバリ順序、異常時の振る舞い、および起動時、縮退時、または、組込み時のシステムファイル破壊について説明します。
注意
アーカイブログファイルが破壊された場合のRDBディクショナリおよびデータベースのリカバリでは、FWモードでのリカバリはできません。
複数のSymfoware/RDBの資源が破壊された場合は、以下のリカバリ順序に従ってリカバリしてください。
リカバリ順序 | 資源種別 | リカバリ方法 |
---|---|---|
1 | ロググループ管理ファイル | |
2 | ログ管理ファイル | |
3 | アーカイブログファイル | |
4 | テンポラリログファイル | |
5 | インダウトログファイル | |
6 | RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイル | |
7 | データベース | “RDB運用ガイド” |
注)アーカイブログファイルが破壊されている場合は、アーカイブログファイルを作成してください。アーカイブログファイルが破壊されていない場合は、再登録にてリカバリしてください。
Symfoware/RDBのシステムファイルに異常が発生した場合のSymfoware/RDBの振る舞いを以下に示します。
ファイル | 異常発生時のSymfoware/RDBの振る舞い |
---|---|
RDBディクショナリ | qdg03121u メッセージを出力 |
RDBディレクトリファイル | qdg12666u メッセージを出力 |
ユーザロググループ用RDBディレクトリファイル | qdg13274u メッセージを出力 |
ロググループ管理ファイル | qdg13132u|qdg13134u メッセージを出力 |
ログ管理ファイル | qdg12251e|qdg12434u|qdg12443u|qdg13239i メッセージを出力 |
テンポラリログファイル | qdg12111u|qdg12440u|qdg12441u|qdg12442u|qdg13239i メッセージを出力してSymfoware/RDB強制停止 |
アーカイブログファイル | qdg03815u|qdg12250u|qdg12275w|qdg12483u|qdg13239i メッセージを出力 |
インダウトログファイル | qdg12795u|qdg12796u|qdg12850u|qdg12851u|qdg13239i メッセージを出力してSymfoware/RDB強制停止 |
ポイント
システムファイルに異常が発生した場合、そのリカバリのためにRDBシステムを停止しなければなりません。そのため、Symfoware/RDBのシステムファイルは二重化することを推奨します。
起動時、縮退時、または、組込み時のシステムファイル破壊
クラスタアプリケーションの起動時、縮退時、または、組込み時にシステムファイル破壊を検出した場合、状態遷移の終了後、クラスタアプリケーションを停止して、システムファイルのリカバリを行う必要があります。このため、システムファイルのリカバリ手順は、各資源の“Symfoware/RDB停止時のリカバリ”を参照してリカバリしてください。