ロードシェア運用で使用する動作環境ファイルについて説明します。
システム用の動作環境ファイルに、各RDBシステムの標準となる動作環境を指定します。システム用の動作環境ファイルの実行パラメタには、各RDBシステムに関する実行パラメタと、アプリケーション単位に指定する動作環境(クライアント用/サーバ用の動作環境ファイルの実行パラメタ)のデフォルト値を指定する実行パラメタがあります。
アプリケーションの動作環境のデフォルト値としての実行パラメタは、該当するRDBシステムにコネクトしたアプリケーションに対して有効です。アプリケーションに指定したサーバ用の動作環境ファイルやクライアント用の動作環境ファイルの実行パラメタと、このシステム用の動作環境ファイルのパラメタは、以下に示す優先順位で評価されてアプリケーションの動作環境を決定します。
サーバ用の動作環境ファイル
クライアント用の動作環境ファイル
システム用の動作環境ファイル
ロードシェア運用においてリモートアクセスが発生する場合は、上記で決定したアプリケーションの動作環境をリモート先に引き継いでデータベースアクセスを行います。ただし、例外的に、WORK_PATHで指定した作業ファイルの獲得先は有効になりません。そのリモートアクセス先のシステム用の動作環境ファイルに指定した作業ファイル獲得先パスに獲得します。
クライアント用の動作環境ファイルは、アプリケーションごとに動作環境を指定します。サーバ側でリモートアクセスが発生する場合、必要な動作環境はリモートアクセス先に引き継がれます。ただし、WORK_PATHの指定はリモートアクセス先では有効になりません。
サーバ用の動作環境ファイルは、コネクションごとに固有の動作環境を指定します。サーバ側でリモートアクセスが発生する場合、必要な動作環境はリモートアクセス先に引き継がれます。ただし、WORK_PATHの指定はリモートアクセス先では有効になりません。
参照
アプリケーションに返却されるSQLSTATE値については、“2.4 アプリケーション作成時の注意”および“付録B SQLSTATE値”を参照してください。