ロードシェア運用では、クラスタシステム内の各ノードにSymfoware Serverを配置します。このようなシステムでSymfoware Serverの1つがダウンした場合でも、業務への影響を最小限にするために、以下の機能を用意しています。
Symfoware Serverでは、共用ディスク装置上に配置してあるデータベースを事前にオープンしておくことにより、引継ぎ元ノードから引継ぎ先ノードに引き継ぐ処理を高速に行います。
プレオープンは、Symfoware Serverが自動的に行います。
Symfoware Serverでは、共用ディスク装置上に配置してあるロググループ環境を事前にオープンしておくことにより、引継ぎ元ノードから引継ぎ先ノードに引き継ぐ処理を高速に行います。
プレオープンは、Symfoware Serverが自動的に行います。
引継ぎ先ノードでのDSIの事前メモリ常駐では、ノード間通信を利用して引継ぎ先ノードの起動時にメモリ常駐を行います。また、引継ぎ元ノードで更新が発生した場合は、引継ぎ先ノードのメモリに逐次反映をします。これにより媒体と引継ぎ先ノードのメモリは常に等価性が保証され、引き継ぐ処理を高速に行うことができます。
引継ぎ先ノードでのDSIの事前メモリ常駐を行う場合は、スクリプトからrdbresidentコマンドにsオプションを指定して実行します。詳細については、“8.3.2 サブプロシジャの登録”を参照してください。
ロードシェア運用には、高速にリカバリを行う、フラッシュトリートメントリカバリの機能があります。フラッシュトリートメントリカバリでは、TCP/IPを使用して運用中にデータベースの更新ログを引継ぎ先ノードのメモリ上に逐次送信します。ノードダウンが発生した場合、逐次送信していた引継ぎ先ノードのメモリ上の更新ログを用いてリカバリを行うことで、ログの読込みをほとんど必要としません。これにより、大幅なダウンリカバリ時間の短縮を実現します。