ここでは、ストレージの事前準備について説明します。
サポートするストレージ構成
サポートするストレージ構成は以下の通りです。
ETERNUSで管理されるLUNである
ストレージ環境の事前設定
非大域ゾーンで利用するディスクは、非大域ゾーン1つに対し、1つのLUNを準備してください。
非大域ゾーンのゾーンパスに対し、1つのLUNをマウントして利用してください。
非大域ゾーンはマウントしたLUNに構成してください。
仮想L-Serverが使用するゾーンパスに対し、対応するLUNがマウントされるように/etc/vfstabを設定してください。
仮想L-Serverが使用するゾーンパスに対し、ディレクトリの所有者だけに読込み、書込み、実行権限(700)を与えてください。
サーバ切替え機能として、ストレージアフィニティ切替え方式を利用できます。
サーバ切替え機能を利用する場合の設定は、「8.1.6 SPARC Enterpriseでサーバ切替えを行う場合の設定値」を参照してください。
機能の詳細は、「運用ガイド VE」の「第4章 サーバ切替え」を参照してください。
サーバ切替え機能とマイグレーション機能は、どちらか一方だけ利用できます。
利用する機能に応じた構成になるよう設計してください。
サーバ切替え機能を利用する場合、以下の構成が必要です。
非大域ゾーンが利用する領域は、サーバ切替え前後で同じように参照できるように設計します。
サーバ切替え時に切り替わるSAN領域を利用してください。
サーバ切替え機能では、非大域ゾーンを自動的に起動しません。
サーバ切替え後の大域ゾーンの起動時に、自動的に起動するよう設定してください。
マイグレーション機能を利用する場合、またはL-Serverに運用位置として[起動毎に変更]を設定する場合、以下の構成が必要です。
仮想L-Serverが使用するゾーンパスに対応するLUNは、自動マウントしないように設定してください。
非大域ゾーンの作成先ディスクは、移動元、移動先両方からマウントできるように接続してください。
ただし、非大域ゾーンが動作する大域ゾーン以外では、マウントしないでください。
注意
複数の大域ゾーンからLUN共有されている、かつ、仮想L-Serverが使用するゾーンパスに対応しているLUNを、他の大域ゾーンからマウントしないでください。当該LUNに対応するディスクを使う仮想L-Serverを配備したときに、LUNへのアクセスが競合し、データが破損する可能性があります。