ここでは、ネットワークの事前準備について説明します。
本製品を動作させるためのネットワーク環境および物理サーバは、以下の前提条件を満たす必要があります。
管理LANと業務LANの構成が設計済みである
管理LANのネットワーク環境が設定済みである
管理LANのネットワーク環境については、「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」を参照してください。
以下は、必要に応じて行います。
iSCSI用LANの構成が設計済みである
iSCSI用ネットワーク環境の設計と設定については、「9.1.3 業務LANとiSCSI LANの物理ネットワークの設計」を参照してください。
注意
物理L-Serverを利用する場合、管理LANとして利用できるデフォルトの物理ネットワークアダプター番号は以下のとおりです。
冗長化しない場合は"1"
冗長化する場合は"1"と"2"
デフォルトのNIC以外を使用する場合、物理サーバ登録時とL-Server作成時の設定を合わせる必要があります。このため、設計上では、同じサーバプールに登録する物理サーバは、同じNIC indexを使用することをお勧めします。
L-Platformで利用する物理L-Serverでは、デフォルトのNIC以外を利用することはできません。L-Platformで管理LANとして利用できるNICの物理ネットワークアダプター番号は、以下のとおりです。
冗長化しない場合は"1"
冗長化する場合は"1"と"2"
参考
管理LANとして使用できる1番目のNICを変更できます。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」を参照してください。
IBPを利用する場合
IBPを利用する場合、業務LANおよび管理LANの、IBPのアップリンクセットを事前に作成する必要があります。
物理L-Serverの場合、VIOMを使用して業務LANと管理LANの、IBPのアップリンクセットを事前に作成する必要があります。
業務LAN
作成したアップリンクセットと同じ名前でネットワークリソースを作成してください。
管理LAN
管理LAN用のアップリンクセット定義ファイルに、管理LANのアップリンクセットの名前を記載してください。
定義ファイルが存在しない場合、以下のように定義してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\vnetwork_ibp.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下のように記述してください。
キー = 値 |
項目 | キー | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
IBP環境の有無 | support_ibp_mode |
| 以下のどちらかを指定します。
省略時は、"false"が設定されます。 |
管理LANの指定 | external_admin_net_name | 管理LANのアップリンクセット名 | ibp_modeが"true"の場合に有効です。 |
iSCSIを利用する場合
iSCSIを利用する場合、iSCSIネットワーク定義ファイルを作成します。
iSCSIネットワーク定義ファイル
事前に以下の定義ファイルを作成し、iSCSIブートで利用するネットワーク情報を定義します。
iSCSIブートの操作(rcxadm iscsictl)で登録するiSCSIブート情報と関係します。
事前に、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.4.2 iSCSIブート情報」を参照してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
ユーザーグループ
iscsi_ユーザーグループ名.rcxprop
システム共通
iscsi.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。以下の形式で記述します。
変数 = 値 |
コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。
変数 | 意味 | 値 |
---|---|---|
server_model.モデル名.boot_nic | サーバモデル名とiSCSIでブートするNICを指定します。NICは複数指定できます。
なお、デフォルトはアスタリスク("*")を指定します。 | 以下の形式で指定します。 NIC[index] indexは"1"から始まる整数です。 |
例
#Server Section server_model.BX922.boot_nic = NIC1 server_model.BX924.boot_nic = NIC1,NIC2 server_model.*.boot_nic = NIC1,NIC2 server_model.RX300. boot_nic = NIC1,NIC2 |