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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド
ServerView

2.6 システム構成

ここでは、本製品のシステム構成について例を使用して説明します。

図2.8 システム構成例


管理サーバ

複数の管理対象サーバを管理するサーバです。
管理サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。なお、管理サーバは、VMwareとHyper-V環境の仮想マシン上で動作させることもできます。
管理サーバに、マネージャーをインストールしてください。クラスタソフトウェアを利用することで冗長構成を実現できます。また、管理クライアントと共通にできます。
管理サーバにエージェントをインストールし、管理サーバ自身を監視、操作する運用形態はできません。

注意

ブレードサーバで物理L-Serverを作成する場合、ServerView Virtual-IO Managerもインストールしてください。
管理サーバをVMwareまたはHyper-Vの仮想マシン上で動作させる場合、管理サーバを動作させるVMホストは、VMプールに登録しないでください。

【VMware】
VMware ESXiを利用する場合、ServerView Operations Managerに対象のVMware ESXiを登録してください。

【Hyper-V】
管理対象サーバでHyper-Vを利用する場合、管理サーバのOSはWindowsだけサポートします。

【Xen】
管理対象サーバでRHEL5-Xenを利用する場合、管理サーバのOSはLinuxだけサポートします。


管理対象サーバ

業務を運用するサーバです。管理サーバによって管理されます。
管理対象サーバには、エージェントをインストールしてください。
なお、サーバ仮想化ソフトウェアの環境では、VMホストだけにエージェントをインストールしてください。

注意

VMware ESXiを利用する場合、本製品のエージェントはインストールできません。
ServerView ESXi CIM Providerエージェントをインストールしてください。

他社サーバの場合は、「導入ガイド CE」の「C.1.5 他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定」を実施してください。


管理クライアント

管理サーバに接続し、システム全体の構成や状態をGUIから確認、操作するクライアント端末です。
管理クライアントは、Windows環境で動作します。

管理クライアントには、Webブラウザをインストールしてください。
管理クライアントにサーバ仮想化ソフトウェアのクライアントがインストールされている場合、本製品のクライアント画面から起動できます。


ストレージ管理製品のサーバ

複数のストレージ装置を管理するストレージ管理製品を動作させるサーバです。

管理サーバとの共存は、利用するストレージによって異なります。

VM管理製品のサーバ

複数のサーバ仮想化ソフトウェアを統合管理するVM管理製品(VMware vCenter Server、System Center Virtual Machine ManagerおよびOracle VM Managerなど)を動作させるサーバです。管理サーバと共存させて使用できます。

なお、管理サーバと共存させる場合、管理サーバとVM管理製品が動作する両方のリソースが必要になるため、注意してください。


サーバ管理製品のサーバ

複数のサーバを管理するサーバ管理製品を動作させるサーバです。

PXEブート用サーバ

OSのインストールなどを目的に、独自のPXEサーバを用意し、物理L-ServerをPXEブートする場合に必要です。

管理サーバと異なるサーバに設置してください。

注意

タグVLAN設定を使用するネットワーク上でPXEブートは利用できません。

PXEブート用サーバにはタグVLANを設定しないでください。


HBA address rename設定サービス用サーバ

HBA address rename設定サービスを動作させるサーバです。
ラックマウント型サーバで物理L-Serverを作成する場合に必要です。
ブレードサーバで物理L-Serverを作成する場合、必要ありません。
管理サーバと管理対象サーバが通信できない場合、管理サーバに代わって管理対象サーバの起動時に必要なWWNの設定を行います。
HBA address rename設定サービス用サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
本サーバには、HBA address rename設定サービスをインストールしてください。
なお、管理サーバと管理対象サーバは兼用できません。
本サーバは、管理サーバの故障や通信異常に備えて、常に電源ON状態にしてください。
詳細は、「10.1.3 HBA・ストレージ装置の設定値」と「C.2 HBA address rename設定時のWWNの割当て順序」を参照してください。


管理LAN

管理対象サーバとストレージを管理サーバから管理するためのLANです。
管理対象サーバで業務を行うための業務LANとは別に設置します。
サーバ上でネットワーク冗長化ソフトウェアを利用することで、管理LANや業務LANを冗長化できます。ネットワーク冗長化ソフトウェアの設定は、手動で行ってください。

物理L-Serverを利用する場合、管理LANとして利用できるデフォルトの物理ネットワークアダプター番号は以下のとおりです。

注意

デフォルトのNIC以外を使用する場合、物理サーバ登録時とL-Server作成時の設定を合わせる必要があります。このため、設計上では、同じサーバプールに登録する物理サーバは、同じNIC indexを使用することをお勧めします。

参考

管理LANとして使用できる1番目のNICを、変更できます。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」を参照してください。


iSCSI LAN

9.1.3 業務LANとiSCSI LANの物理ネットワークの設計」を参照してください。