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Systemwalker Operation Manager  導入手引書
Systemwalker

D.2.1 Operation ManagerサーバのIPアドレス、ホスト名を変更する

Operation ManagerサーバのIPアドレス、ホスト名を変更する場合の変更手順および変更が必要となる項目を説明します。

変更手順

Operation ManagerサーバのIPアドレス/ホスト名を変更する手順は以下のとおりです。

  1. Operation ManagerサーバのIPアドレス/ホスト名を変更した場合に、どのサーバ/クライアントで、どの項目の変更が必要かを“変更が必要となる項目”を参照してあらかじめ確認します。

    項目によっては、IPアドレス/ホスト名を変更するOperation Managerサーバ以外のOperation Managerサーバの停止、再起動が必要なものがあります。それぞれの項目を参照してください。

  2. IPアドレス/ホスト名を変更するOperation Managerサーバ、および項目の変更によりSystemwalker Operation Managerを停止する必要があるサーバで、Systemwalker Operation Managerを停止します。

  3. Operation ManagerサーバのIPアドレス/ホスト名を変更します。

  4. 変更が必要となるOperation Managerサーバ/クライアントで項目を変更します。

  5. Systemwalker Operation Managerを停止したサーバ、およびIPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバを再起動します。

変更が必要となる項目

Operation ManagerサーバのIPアドレス/ホスト名を変更する場合、設定の確認/変更が必要となる項目は以下のとおりです。

監視ホストの定義

Operation ManagerサーバのIPアドレス/ホスト名を変更した場合、変更したOperation Managerサーバを監視/操作するすべてのOperation Managerサーバで監視ホストの定義の変更が必要です。

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[監視ホスト]ボタンをクリックすると、[監視ホスト定義の選択]ウィンドウが表示されます。[監視ホスト定義名]リストから監視ホストの定義を選択し、[変更]ボタンをクリックすると、[監視ホストの定義]ウィンドウが表示されます。[ホストのプロパティ]を確認し、IPアドレス/ホスト名を変更してください。

詳細は、“2.5.1 Systemwalker Operation Managerの監視ホストの定義”を参照してください。

電源制御の定義

以下の場合に、電源制御の定義の変更が必要です。

一括電源制御を行っている場合

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバが一括電源制御を行っている場合、制御ホストおよび電源制御対象ホストのすべてで以下のホスト名/IPアドレスを確認し、ホスト名/IPアドレスを変更する必要があります。

詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“電源制御方法を設定する”を参照してください。

クライアントからサーバの電源投入を制御している場合

クライアント側でのユーザログオンを契機に、サーバの電源を投入する機能を利用している場合で、電源の投入対象となるサーバのIPアドレスまたはホスト名を変更した場合、クライアント側で電源制御ソフトウェアのパラメタの変更が必要になる場合があります。

詳細は、“2.7 電源制御の定義”を参照してください。

監視許可ホストの定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバが複数サーバの監視元である場合、監視対象のOperation Managerサーバで監視許可ホストの定義を確認し、変更後のホスト名を設定する必要があります。

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[監視許可ホスト]ボタンをクリックすると表示される、[監視許可ホストの定義]ウィンドウで[監視許可ホスト]を確認し、変更後のホスト名を設定してください。

詳細は、“2.8.3 監視許可ホストの定義”を参照してください。

依頼ホスト名およびデフォルトホスト名の定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバがネットワークジョブの投入先である場合、ネットワークジョブ投入元のOperation Managerサーバにおいて、以下のジョブネットおよびジョブの定義を確認し、変更後のホスト名を設定してください。

変更を有効にするために再起動は必要ありませんが、該当する業務が動いていないときに設定してください。

詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の、“ジョブネットを登録する”および“ジョブネット情報を設定する”を参照してください。

信頼ホストの定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバが他のOperation Managerサーバにおいて信頼ホストとして定義されている場合、変更後の信頼ホストを設定する必要があります。

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[信頼ホスト]ボタンをクリックすると表示される[信頼ホストの定義]ウィンドウで、信頼ホストの定義を確認し、変更後のホスト名を設定してください。

設定を有効にするには、Systemwalker Operation Managerの再起動が必要です。

詳細は、“2.9.2 信頼ホストの定義”を参照してください。

運用情報のノード名の定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバが、クラスタシステム構成の場合、実行サーバにおいて変更後のノード名を設定する必要があります。

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[運用情報]ボタンをクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートの[実行サーバ設定]の、[編集]ボタンをクリックします。表示される[ノード名の定義の編集]ウィンドウに、変更後のノード名を設定してください。

設定を有効にするには、Systemwalker Operation Managerの再起動が必要です。

詳細は、“2.9.1 運用情報の定義”を参照してください。

構成ホスト名の定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバが、キューの分散実行機能または旧互換負荷分散機能の構成ホストとして指定されている場合、構成ホストを変更する必要があります。

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[運用情報]ボタンをクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[運用制御]シートから、キューを指定して表示される[キューの編集]ウィンドウで、構成ホスト名を確認し、変更後のホスト名を設定してください。

設定を有効にするには、Systemwalker Operation Managerの再起動が必要です。

詳細は、“2.9.1 運用情報の定義”を参照してください。

プロセス監視機能の定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバのプロセス監視機能の定義ファイル“mppmon.ini”で“MyIPaddr”(検出元:自ノードのIPアドレス)を指定している場合は、IPアドレスを変更してください。

詳細は、“2.14.1.3 プロセス監視機能の定義情報を変更する”を参照してください。

メッセージ事象の発生先の設定

jobschmsgeventコマンドのオプションで、IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバへメッセージ事象を発生するようなジョブの指定を行っている場合は、jobschmsgeventコマンドをジョブとして定義しているOperation Managerサーバ(スケジュールサーバ)で、ジョブの定義を見直してください。

変更を有効にするために再起動は必要ありませんが、該当する業務が動いていないときに設定してください。

jobschmsgeventコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

カレンダの定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバが、クラスタシステム構成の場合、運用系、待機系それぞれで変更後のノード名をカレンダ反映先ホスト定義ファイルに設定する必要があります。

[設定手順]

  1. カレンダ反映先ホスト定義ファイル“calcphost.def”をメモ帳などのエディタで開きます。

    カレンダ反映先ホスト定義ファイルは、以下の場所に格納されています。

    【Windows版】

    Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER.JM\mpjmcal\etc\calcphost.def

    【Solaris版/Linux版】

    /var/opt/FJSVjmcal/etc/calcphost.def

    【HP-UX版】

    /opt/FHPjmcal/etc/calcphost.def

    【AIX版】

    /opt/FAIXjmcal/etc/calcphost.def

  2. カレンダ反映先ホスト定義ファイル内の該当箇所を変更したIPアドレス/ホスト名に修正します。

  3. カレンダ反映先ホスト定義ファイルの情報を有効にするために、カレンダサービスを再起動します。

カレンダ反映先ホスト定義ファイル“calcphost.def”の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

運用情報の論理IPアドレスの定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバがクラスタシステム構成で、かつ、以下が定義されている場合、変更後のIPアドレスを設定してください。

運用系、待機系、それぞれについて変更後のIPアドレスを設定する必要があります。【Windows】

詳細は、“Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド Windows編”の“ジョブ実行制御への論理IPアドレスの設定”を参照してください。

デマンドジョブの定義

IPアドレス/ホスト名を変更したOperation Managerサーバがネットワークジョブの投入先である場合、ネットワークジョブ投入元のOperation Managerサーバにおいて、以下のデマンドジョブの定義を確認し、変更後のホスト名を設定してください。

なお、ホスト名の設定は、該当する業務が動作していないときに行ってください。設定を有効にするための再起動は必要ありません。

詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Editionマスタスケジュール管理の定義【UNIX版】

マスタスケジュール管理環境を構築済みのOperation Managerサーバのホスト名やIPアドレスを変更した場合、定義の変更が必要です。

  • 管理サーバのIPアドレスを変更した場合

    管理サーバとすべてのスケジュールサーバ上でstemConfigコマンドを実行し、定義の変更をします。

  • スケジュールサーバのIPアドレスを変更した場合

    管理サーバ上でstemConfigコマンドを実行し、定義の変更をします。

    または、管理サーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、該当スケジュールサーバの編集を行います。

  • 管理サーバのホスト名を変更した場合

    管理サーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、すべてのスケジュールサーバの編集を行います。スケジュールサーバのIPアドレスは変更せず、[OK]ボタンをクリックし、スケジュールサーバの再登録を行ってください。

  • スケジュールサーバのホスト名を変更した場合

    管理サーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、ホスト名変更前のスケジュールサーバを解除し、変更後のスケジュールサーバの追加を行います。

備考:

スケジュールサーバのホスト名を変更した場合は、マスタスケジュール管理機能では別ホストとして扱います。

stemConfigコマンドの詳細は“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”、[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスの詳細は“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理機能説明書”を参照してください。