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Interstage Service Integrator V9.4.1 解説書
Interstage

2.4 メディエーション機能

メディエーション機能は、サービスを呼び出すための部品、サービス間におけるインタフェースを調整するための部品、および部品を実行するためのエンジンです。必要な部品を組み合わせて呼び出すことで、データのチェック、加工・編集、変換、ルーティングを実行します。また、ユーザが作成した任意のプログラムを呼び出すこともできます。

ユーザがシーケンス定義にステップとして指定した順に、標準提供の部品やユーザプログラムを呼び出すコンポーネントを、“シーケンスエンジン”と呼びます。シーケンスエンジンは、受信したメッセージを指定した順に処理し、サービスやサービス利用側アプリケーションに結果を送信します。
シーケンスエンジンから呼び出す部品を“メディエータファンクション”と呼びます。シーケンスエンジンからの呼出し単位を“ステップ”と呼びます。

図2.16 メディエータファンクションとステップの関係

標準提供のメディエータファンクションを、以下に示します。

表2.2 メディエータファンクションの機能一覧

分類

機能

説明

参照ページ

サービス呼出し

同期サービス呼出し

指定された同期サービスを呼び出します。

2.4.2 サービスの呼出し

ルーティングして同期サービス呼出し

ルーティングで決定した同期サービスを呼び出します。

非同期サービス呼出し

指定された非同期サービスを呼び出します。

ルーティングして非同期サービス呼出し

ルーティングで決定した非同期サービスを呼び出します。

複数の非同期サービス呼出し

指定された複数の非同期サービスを呼び出します。

フォーマット変換

固定長メッセージの変換

固定長形式のメッセージのフォーマットや文字コードを変換します。

2.4.7 ペイロードのフォーマット変換

XMLメッセージの変換

XML形式のメッセージのフォーマットを変換します。

データ編集

XMLメッセージの検証

XML形式のメッセージの妥当性をチェックします。

2.4.3 ペイロードのチェック

XMLメッセージの編集

XML形式のメッセージに対して、要素の追加・変更・削除を行います。

2.4.4 ペイロードの加工・編集

XMLメッセージから情報取得

XML形式のメッセージから必要な情報を取り出します。

2.4.5 共通メッセージからの情報取得

固定長メッセージから情報取得

固定長のメッセージから必要な情報を取り出します。

SOAPメッセージの操作

SOAPメッセージの作成、必要な情報の設定・取得を行います。

2.4.6 SOAPメッセージの操作

ユーティリティ

コマンドの実行

コマンドラインで実行できるアプリケーションをシーケンスから呼び出し、実行します。

2.4.10 コマンドの実行

ファイルの入出力

ファイルの内容をペイロードに読み込みます。
また、ペイロードの内容をファイルに出力します。

2.4.11 ファイル入出力

ミドルウェア連携

List Creator連携

Interstage List Creatorと連携し、帳票の一括管理、出力を行います。

2.4.9 List Creatorとの連携

BPM Analytics連携

サービスの処理状況やイベントデータを収集します。
収集したデータをInterstage BPM Analyticsで解析し、処理状況、稼動状況などを確認できます。

2.4.8 BPM Analyticsとの連携

ユーザプログラム

ユーザプログラム呼出し

Javaまたは.NET(*1)で作成した任意のユーザプログラムを呼び出します。

*1:.NETのユーザプログラム呼出しは、Windowsだけ利用可能です。

2.4.12 ユーザプログラムの呼出し

以下のメディエータファンクションについては、“A.4 メディエーション機能”を参照してください。

分類

機能

説明

参照ページ

互換用

メッセージの送信

メッセージを他システムへ送信します。

A.4.1 メッセージの送信

ルーティングしてメッセージの送信

ルーティング(条件に合った送信先を選択)して、メッセージを送信します。

Webサービスの呼出し

サービス提供側のWebサービスを、同期(SOAP)で呼び出します。

A.4.2 Webサービスの同期呼出し

JCAを利用した連携

JCAをサポートするアダプタ製品や企業情報システム(EIS)を呼び出します。

A.4.3 JCAを利用した連携