以下の手順でアプリケーション安定稼動機能の設定を行います。これらすべての設定を行うことにより、アプリケーション安定稼動機能が有効となります。
定義ファイルの作成
起動時実行クラスの登録
ワークユニットの設定
Webサーバコネクタ(コネクタ)設定
■定義ファイルの作成
アプリケーション安定稼動機能で使用する定義ファイルの作成を行います。
定義ファイルは、ワークユニット毎に異なる監視条件を設定する場合はワークユニット毎に作成します。
また、複数のワークユニットで監視条件が同一の場合は、同じ定義ファイルを利用することができます。
ワークユニットに定義ファイルを指定しない場合には、以下に格納された定義ファイルが読み込まれます。
このファイルを編集するとデフォルトの動作を変更することができます。
[本機能のデフォルト動作となる定義ファイルの格納場所]
[Interstageインストールディレクトリ]BAS\etc\po\po.xml
/opt/FJSVibs/etc/po/po.xml
定義ファイルの設定項目を以下に示します。
予兆監視
予兆監視の名前を記載した場合は、予兆監視によるアプリケーション安定稼動を行います。
タイムアウト監視
タイムアウト監視の名前を記載した場合は、タイムアウト監視を行います。ただし、Interstage Application Serverのワークユニットの設定において、アプリケーション最大処理時間超過の監視を行わない(アプリケーション最大処理時間:0)設定とした場合は、監視を行いません。
定義ファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション安定稼動定義リファレンス(V10.0旧版互換)”を参照してください。
■起動時実行クラスの登録
本機能を有効にするために、Interstage Application Serverのワークユニットの設定において、起動時実行クラスの設定を行います。同一ワークユニットに一度だけ設定してください。起動時実行クラスは、Interstage管理コンソールで行うか、isj2eeadminコマンドを用いて設定を行います。
以下に、Interstage管理コンソールでの設定を記述します。
isj2eeadminコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
以下にInterstage管理コンソールでの、起動時実行クラス設定例を示します。
Interstage管理コンソールでの設定は、[Interstage管理コンソール] > [システム] > [ワークユニット] > (ワークユニット名) > [実行クラス]で行います。
項目 | 設定内容 | デフォルト値 | 意味 |
---|---|---|---|
名前 | アプリケーション安定稼働機能(任意名) | - | 実行クラスの設定情報を識別する名前を指定します。 |
実行するクラス名 | com.fujitsu.interstage.apfw.po.ProcessObserverStarter | - | クラスパスに含まれるJavaクラス名をパッケージ名を含めて指定します。 |
実行順 | 最初に呼び出す | 先に登録した実行クラスの後に呼び出す | 登録する実行クラスの実行順番を指定します。 |
引数 | 定義ファイル名 | - | 定義ファイルを指定する場合には、定義ファイルへの絶対パスを記述します。 |
例外発生時のワークユニット起動 | 中止する | 続行する | 実行で例外が発生した時にワークユニット起動を中止するかどうかを指定します。 |
ワークユニット多重時の呼び出し | すべてのVMで呼び出す | 一度だけ呼び出す | ワークユニット多重時に全てのJavaVMで呼び出すかどうかを指定します。 |
クラスを実行するコンテナ | (任意) | Web-EJB両方 | WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別JavaVMで運用時にクラスを実行するコンテナを指定します。 |
引数に定義ファイルを指定しなかった場合には、“本機能のデフォルト動作となる定義ファイル”を読み込みます。詳細につきましては、■定義ファイルの作成を参照してください。
設定に以下の誤りがあった場合は、IJServerのコンテナログにエラーメッセージを出力しワークユニットの起動が失敗します。
引数に定義ファイル名を複数指定した場合
定義ファイル名に指定されたファイルが存在しなかった場合
注意
実行順は、起動時実行クラスを2つ以上指定した場合にのみ表示されます。この場合には、本機能を一番初めに呼び出すように設定してください。
クラスを実行するコンテナは、ワークユニット作成時に、“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別JavaVMで運用”を選択し、作成している場合にのみ表示されます。
■ワークユニットの設定
ワークユニットの設定を行います。
以下にInterstage管理コンソールでの、設定例を示します。
Interstage管理コンソールでの設定は、[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [ワークユニット設定]で行います。
プロセス多重度
2以上の値を指定します。
クラスパスの設定
ワークユニットにクラスパスを設定します。
[Interstageインストールディレクトリ]\APC\lib\uji.jar
[Interstageインストールディレクトリ]\APC\lib\ujief.jar
[Interstageインストールディレクトリ]\BAS\lib\apfwutils50.jar
/opt/FJSVwebc/lib/uji.jar
/opt/FJSVapcef/lib/ujief.jar
/opt/FJSVibs/lib/apfwutils50.jar
ライブラリパスの設定
ワークユニットに以下のライブラリパスを設定します。
/opt/FJSVibs/lib
■Webサーバコネクタ(コネクタ)設定
Webサーバコネクタの設定を行います。
以下にInterstage管理コンソールでの、設定例を示します。
Interstage管理コンソールでの設定は、[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [Webサーバコネクタ(コネクタ)設定]で行います。
注意
ワークユニットのタイプが、IJServer(EJB Only)の場合には本設定は必要ありません。
Webサーバ/Webサーバのバーチャルホスト
利用するWebサーバ名にチェックをいれます。
注意
本機能では、Webサーバのバーチャルホスト機能は利用できません。