ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

付録D ポート番号

Interstage Applicatin Serverが使用するポート番号は、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定してサービスを運用した場合、クライアントからのアクセスができないなど、正常に動作することができません。以下に示すポート番号がすでに使用されている場合は、別の番号に再設定してください。


注意

エフェメラルポートについて

Interstage Application Serverが使用するポートが、エフェメラルポートと競合する場合があります。

エフェメラルポートとは、オペレーティングシステムが通信を行うために、一時的に割り当てるポートです。オペレーティングシステムのデフォルトの設定では、以下の範囲のポート番号が自動的に割り当てられます。

  

エフェメラルポートの範囲

  • Windows Server(R) 2003の場合:1024~5000

  • Windows Server(R) 2008の場合:49152~65535

32768~65535

49152~65535

エフェメラルポートの範囲でInterstage Application Serverのポート番号を設定している場合、以下のどちらかの対処を行ってください。

  • エフェメラルポートの範囲を、Interstage Application Serverが使用するポート番号の範囲外に変更します。エフェメラルポートの範囲の変更方法についは、オペレーティングシステムのエフェメラルポートに対する変更方法に従ってください。

  • Interstage Application Serverが使用するポート番号を、エフェメラルポートの範囲外に設定します。


Well Knownポート(0から1023)について

ポート番号を設定する場合は、Well Knownポート(0から1023)と競合しないように注意して設定してください。


Java EEにおいて、サー ビス運用ユーザーにシステム管理者(root)以外を設定した場合、Interstage Java EE 6 DASサービスが使用するポート番号にWell Knownポート(0から1023)の範囲を設定できません。
設定した場合、ポートを使用できず、Interstage Java EE 6 DASサービスが正常に動作しません。

IPv6アドレスにバインドされるポート番号について

IPv6アドレスにバインドされるポート番号の利用については、「チューニングガイド」の「IPv6環境での運用について」を参照してください。


Interstage Application Serverが使用するポート番号を以下に示します。

サービス名/機能名

用途

ポート番号/
プロトコル

Interstage Java EE 6 DASサービス

運用管理用HTTPリスナーのポート

12011/tcp(任意に変更可能)

HTTPリスナーのポート番号

28282/tcp(任意に変更可能)

HTTPSリスナーのポート番号

28383/tcp(任意に変更可能)

IIOPリスナーのポート番号

23610/tcp(任意に変更可能)

SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号

23611/tcp(任意に変更可能)

SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号

23612/tcp(任意に変更可能)

JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート

18686/tcp(任意に変更可能)

メッセージブローカ

メッセージブローカのポート番号

17676/tcp(任意に変更可能)


Interstage Java EE 6 DASサービス

運用管理用HTTPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

12011/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.4.4 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合」を参照してください。

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

HTTPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28282/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.4.4 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

HTTPSリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

28383/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.4.4 ネットワーク設定の定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

IIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

23610/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.4.5 IIOPサービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

23611/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.4.5 IIOPサービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

23612/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

8.4.5 IIOPサービスの定義項目

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

18686/tcp(任意に変更可能)

ポート番号の設定箇所

asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。
server-config.admin-service.jmx-connector.system.port

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。

メッージブローカ

メッセージブローカのポート番号

固定/不定

固定

ポート番号/プロトコル

17676/tcp(任意に変更可能)

マニュアル記載箇所

5.11.2 メッセージブローカの運用

ポート番号の設定箇所

以下のいずれかで設定します。

  • asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を変更します。
    server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port

  • domain.xmlで以下のportの設定値を変更します。
    <jms-host port="17676" host="localhost" name="default_JMS_host"></jms-host>

備考

ポート番号は、初期値を記載しています。省略値は、7676です。