Interstage Applicatin Serverが使用するポート番号は、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定してサービスを運用した場合、クライアントからのアクセスができないなど、正常に動作することができません。以下に示すポート番号がすでに使用されている場合は、別の番号に再設定してください。
注意
Interstage Application Serverが使用するポートが、エフェメラルポートと競合する場合があります。
エフェメラルポートとは、オペレーティングシステムが通信を行うために、一時的に割り当てるポートです。オペレーティングシステムのデフォルトの設定では、以下の範囲のポート番号が自動的に割り当てられます。
| |||
エフェメラルポートの範囲 |
| 32768~65535 | 49152~65535 |
エフェメラルポートの範囲でInterstage Application Serverのポート番号を設定している場合、以下のどちらかの対処を行ってください。
エフェメラルポートの範囲を、Interstage Application Serverが使用するポート番号の範囲外に変更します。エフェメラルポートの範囲の変更方法についは、オペレーティングシステムのエフェメラルポートに対する変更方法に従ってください。
Interstage Application Serverが使用するポート番号を、エフェメラルポートの範囲外に設定します。
ポート番号を設定する場合は、Well Knownポート(0から1023)と競合しないように注意して設定してください。
Java EEにおいて、サー ビス運用ユーザーにシステム管理者(root)以外を設定した場合、Interstage Java EE 6 DASサービスが使用するポート番号にWell Knownポート(0から1023)の範囲を設定できません。
設定した場合、ポートを使用できず、Interstage Java EE 6 DASサービスが正常に動作しません。
IPv6アドレスにバインドされるポート番号の利用については、「チューニングガイド」の「IPv6環境での運用について」を参照してください。
Interstage Application Serverが使用するポート番号を以下に示します。
サービス名/機能名 | 用途 | ポート番号/ |
---|---|---|
運用管理用HTTPリスナーのポート | 12011/tcp(任意に変更可能) | |
HTTPリスナーのポート番号 | 28282/tcp(任意に変更可能) | |
HTTPSリスナーのポート番号 | 28383/tcp(任意に変更可能) | |
IIOPリスナーのポート番号 | 23610/tcp(任意に変更可能) | |
SSL通信用のIIOPリスナーのポート番号 | 23611/tcp(任意に変更可能) | |
SSL通信クライアント認証用のIIOPリスナーのポート番号 | 23612/tcp(任意に変更可能) | |
JMXコネクタが使用するRMIレジストリの接続ポート | 18686/tcp(任意に変更可能) | |
メッセージブローカのポート番号 | 17676/tcp(任意に変更可能) |
Interstage Java EE 6 DASサービス
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 12011/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | 「運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合」を参照してください。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28282/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 28383/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 23610/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 23611/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 23612/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 18686/tcp(任意に変更可能) |
ポート番号の設定箇所 | asadmin setサブコマンドで以下の定義項目を更新します。 |
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。 |
メッセージブローカ
固定/不定 | 固定 |
ポート番号/プロトコル | 17676/tcp(任意に変更可能) |
マニュアル記載箇所 | |
ポート番号の設定箇所 | 以下のいずれかで設定します。
|
備考 | ポート番号は、初期値を記載しています。省略値は、7676です。 |