ここでは、以下について説明します。
メッセージブローカの起動
JMSクライアントアプリケーションが物理格納先にメッセージを送受信する場合、物理格納先を管理しているメッセージブローカを事前に起動する必要があります。メッセージブローカは、Interstage Java EE 6 DASサービスと連携して起動するため、Interstage Java EE 6 DASサービスを起動してください。詳細については、「9.1.6.1 start-domainサブコマンド」を参照してください。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin start-domain
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-domain
メッセージブローカを起動するホストは、hostsファイルの内容/DNSの設定により、名前解決(IPアドレス解決)を可能にしておく必要があります。
ネットワーク環境をDNSで運用している場合は、DNSを設定してください。DNSで運用していない場合は、以下に格納されているhostsファイルの内容を確認して、必要に応じて追加/修正してください。
hostsファイルの記載方法については、「使用上の注意」の「注意事項」-「Interstage共通の注意事項」-「hostsファイルの記載について」を参照してください。
(Windows(R)のインストールフォルダ)\system32\drivers\etc\hosts
/etc/hosts
メッセージブローカの停止
asadminコマンドを使用して、メッセージブローカを停止します。メッセージブローカは、Interstage Java EE 6 DASサービスと連携して停止するため、Interstage Java EE 6 DASサービスを停止してください。コマンドの詳細については、「9.1.6.3 stop-domainサブコマンド」を参照してください。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin stop-domain
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-domain
管理ユーザパスワードの変更
imqcmdコマンドを使用する場合は、メッセージブローカの管理ユーザとパスワードが必要です。管理ユーザとパスワードについては、「6.5.1 ユーザとグループ」を参照してください。
メッセージブローカには、管理ユーザ「admin」が、デフォルトで作成されています。セキュリティの観点から、管理ユーザ「admin」のパスワードは必ず変更してください。
パスワードは、imqusermgr updateサブコマンドを使用して変更します。コマンドの詳細については、「9.6.3 updateサブコマンド」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。
imqusermgr updateサブコマンドを使用して管理ユーザ「admin」のパスワードを変更します。
Interstage Java EE 6 DASサービスを再起動します。
注意
imqusermgr updateサブコマンド実行時に、B3137のメッセージが出力される場合は、imqbrokerdコマンドに-initオプションを指定して、メッセージブローカの資材を作成してください。
ポート番号の変更
JMSクライアントアプリケーションおよびメッセージブローカ管理コマンドは、メッセージブローカと通信します。通信に使用するデフォルトのポート番号は「17676」です。
デフォルトのポート番号を変更したい場合は、asadmin setサブコマンドを使用して、JMSサービスに関する定義項目を変更します。コマンドの詳細については、「9.1.4.2 setサブコマンド」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。
asadmin setサブコマンドを使用してポート番号を変更します。
Interstage Java EE 6 DASサービスを再起動します。
server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port
例
デフォルトのポート番号を「17677」に変更します。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677 server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677 Command set executed successfully.
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677 server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677 Command set executed successfully.
現在設定されているメッセージブローカのポート番号を確認するには、asadmin getサブコマンドを使用します。コマンドの詳細については、「9.1.4.1 getサブコマンド」を参照してください。
例
メッセージブローカのポート番号の確認
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17676 Command get executed successfully.
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17676 Command get executed successfully.
また、Interstage Java EE 6 DASサービスが起動できないなどの理由で、asadmin setサブコマンドが使用できない場合は、以下の手順でdomain.xmlを修正してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスを停止します。
domain.xmlに設定されている<jms-host>のportを編集します。
Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。
[Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\config\domain.xml
[Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/config/domain.xml
<configs>
<config name="server-config">
~省略~
<jms-service type="EMBEDDED" default-jms-host="default_JMS_host">
<jms-host name="default_JMS_host" host="localhost" port="17676"
admin-user-name="admin" admin-password="admin" lazy-init="true"/>
</jms-service>
~省略~
</config>
<config name="default-config">
~省略~
</config>
</configs>
<config name="server-config">配下の<jms-service>に記載されている<jms-host>部分において、portの値を、変更したいポート番号に書き換えてください。portの記述がない場合は、「port=」の部分から追加してください。
例
デフォルトのポート番号を「17677」に変更します。
<jms-host name="default_JMS_host" host="localhost" port="17677" admin-user-name="admin" admin-password="admin" lazy-init="true"/>
メモリ使用量
Interstage Java EE 6 DASサービスでJMSが利用される場合、メッセージブローカの処理および物理格納先に蓄積されるメッセージ数によって、以下のようにメモリが使用されます。
メモリ使用量(MB)=
10+(物理格納先に蓄積するメッセージの最大数×1件あたりのメッセージ最大サイズ×30)+((コンシューマの数×コンシューマが接続する物理格納先に設定されているconsumerFlowLimitの値×コンシューマが受信する1件あたりのメッセージ最大サイズ)×2)
consumerFlowLimitの詳細については、「3.12.6 事前配信」を参照してください。
また、必要に応じて、上記メモリ使用量からInterstage Java EE 6 DASサービスのJava VMのヒープ領域をチューニングしてください。チューニングの詳細については、「7.1.2 Java VMのヒープ領域サイズ/Perm領域サイズ」を参照してください。