Java EEアプリケーションの運用環境に関する以下のトラブルについて対処方法を説明します。
Interstage Java EE 6 DASサービス起動時の異常
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動に失敗した場合は、標準出力と以下のログにエラーメッセージが出力されていないか確認し、「メッセージ集」を参照して起動失敗の原因を調査してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスのサーバーログ
サーバーログにメモリ不足を示すエラーメッセージが出力されている場合は、「7.3 Interstage Java EE 6 DASサービスのヒープ領域サイズ」を参照して対処を行ってください。
ログファイルについての詳細は、「5.13 Java EEアプリケーションのログ」を参照してください。
起動時の異常によって、不正にプロセスが残存する場合があります。「Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセス回収手順」を参照して、残存しているプロセスを回収してください。
JVMオプションのチューニングによって、製品の動作に必要なオプションを削除している場合があります。「8.4.12 Java VMの定義項目」を参照して、デフォルトのJVMオプションを削除していないか確認してください。
通信ポートの獲得失敗による起動失敗
通信ポートを獲得できないために起動に失敗している場合は、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」、または「付録D ポート番号」を参照してポート番号をチューニングしてください。
なお、他のサービス・プロセスとのポート番号重複によりInterstage Java EE 6 DASサービスの起動に失敗している場合、重複したポート番号を利用しているサービス、プロセスを一旦停止した上で、Interstage Java EE 6 DASサービスを起動して設定変更を行ってください。
Interstage Java EE 6 DASサービス停止時の異常
Interstage Java EE 6 DASサービスの停止に失敗した場合は、標準出力と以下のログにエラーメッセージが出力されていないか確認し、「メッセージ集」を参照して起動失敗の原因を調査してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスのサーバーログ
また、停止時の異常によって、不正にプロセスが残存する場合があります。「Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセス回収手順」を参照して、残存しているプロセスを回収してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの異常終了
Interstage Java EE 6 DASサービスが異常終了した場合、資料採取を行った上で技術員に連絡してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの動作が定義項目の値と異なる場合
getサブコマンドで取得される値とInterstage Java EE 6 DASサービスの動作が異なる場合、再起動の必要な定義項目の値を変更している場合があります。Interstage Java EE 6 DASサービスを再起動してください。再起動しても定義項目の値が反映されない場合、資料採取を行った上で技術員に連絡してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスが操作を受け付けない場合
「Interstage Java EE 6 DASサービスのフルスレッドダンプ採取手順」を実施して、ユーザアプリケーションがハングしていないかどうか確認してください。ユーザアプリケーションがハングしていない場合、「Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセス回収手順」を参照して、残存しているプロセスを回収してください。資料採取を行った上で技術員に連絡してください。
また、運用管理HTTPリスナーのポート番号を変更した場合、通常の運用操作は受け付けません。「運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスのフルスレッドダンプ採取手順
以下の手順により、Interstage Java EE DASサービスのフルスレッドダンプを採取してください。
以下のファイルを参照して、Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセスIDを確認してください。
[Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\config\pid
[Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/config/pid
(注) ファイルが存在していない場合、またはjavaプロセスが存在しない場合、プロセスは存在していません。
1で確認したIDのプロセスがjavaプロセスとして存在しているか、以下の方法で確認してください。
Windowsのタスクマネージャで確認してください。
psコマンドを使用して確認してください。
1で確認したプロセスIDに対して、以下の方法でフルスレッドダンプを取得してください。
thdumpコマンドを使用してフルスレッドダンプを取得してください。thdumpコマンドの詳細は、トラブルシューティング集の「スレッドダンプツール」を参照してください。
jstackコマンドを実行してください。jstackコマンドの詳細は、トラブルシューティング集の「JDKに含まれるトラブルシューティングに役立つツール」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセス回収手順
以下の手順により、Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセスを回収してください。
以下のファイルを参照して、Interstage Java EE 6 DASサービスのプロセスIDを確認してください。
[Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\config\pid
[Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/config/pid
(注) ファイルが存在していない場合、またはjavaプロセスが存在しない場合、プロセスは存在していません。
1で確認したIDのプロセスがjavaプロセスとして存在しているか、以下の方法で確認してください。
Windowsのタスクマネージャで確認してください。
psコマンドを使用して確認してください。
1で確認したプロセスIDに対して、以下の方法でプロセスを回収してください。
Windowsのタスクマネージャでプロセスを終了させてください。
killコマンドを使用してプロセスを削除してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスでのアプリケーション運用時の異常
Interstage Java EE 6 DASサービスでアプリケーションを運用する際の異常については、「11.3.3 アプリケーションの運用に関する異常」を参照してください。