名前
isjmxrestore - Interstage JMXサービスの資源のリストア・移入
形式
isjmxrestore isdir backupdir [ipaddress] [-r] [-s]
isjmxrestore backupdir [ipaddress] [-r] [-s]
機能説明
isjmxrestoreコマンドは、Interstage JMXサービスの資源のリストア・移入を行います。
バックアップした資源のリストア、およびInterstage資源の他サーバへの移行を行う際に実施します。
以下に、isjmxrestoreコマンドの引数を説明します。
Interstageのインストールディレクトリを指定します。
バックアップ資源の格納ディレクトリを指定します。
Interstage Application Server V7.0以前の環境からの移入を行う場合、backupdirにはisguibackupコマンドで指定したバックアップ資源の格納ディレクトリを指定してください。
資源をリストアするサーバのIPアドレスを指定します。
資源をバックアップしたサーバで、isjmx.xmlにIPアドレスの指定を行っていた場合や、資源をリストアするサーバが複数のIPアドレスを持っている場合で、Interstage JMXサービスで使用するシステムの運用管理に使用するLANと、業務で使用するLANを分けている場合などに、Interstage JMXサービスで使用するIPアドレスを指定してください。
指定されなかった場合、IPアドレスの編集は行われません。
指定するIPアドレスにはコマンドを実行するマシンのIPアドレスを指定してください。
サーバで使用する管理コンソールの認証方式をリストア・移入しない場合に使用します。
本オプションを指定しない場合、バックアップを実施したサーバの認証方式が引き継がれます。
指定した場合、リストア・移入対象のサーバの認証方式がそのまま継承されます。
サイトの移行を行う場合に使用します。サイトの移行以外でのリストア・移入時は本オプションを指定しないで下さい。
本オプションを指定した場合、バックアップを実施したサーバのサイト参加状態が、リストア・移入対象のサーバに継承されます。
指定しない場合、リストア・移入対象のサーバはリストア・移入前のサイト参加状態のままとなります。
メッセージ
本コマンド実行時に表示されるメッセージと意味を以下に示します。
[意味]
コマンドが終了しました。本メッセージの出力前に、何らかのメッセージが出力されている場合は、コマンドの実行に失敗しています。この場合、出力メッセージの内容と、本コマンド実行時の注意事項に従い、再度コマンドを実行してください。
[意味]
コマンドのパラメタ指定に誤りがあります。
[システムの処理]
コマンドの処理を中止します。
[ユーザの対処]
正しいパラメタを指定して、再度コマンドを実行してください。
[意味]
コマンドを実行する権限がありません。
[システムの処理]
コマンドの処理を中止します。
[ユーザの対処]
管理者権限をもっているユーザで再度コマンドを実行してください。
[可変情報]
%s:コマンドのパラメタで指定されたInterstageのインストールディレクトリ、またはバックアップ資源の格納ディレクトリ
[意味]
コマンドのパラメタで指定されたInterstageのインストールディレクトリ、またはバックアップ資源の格納ディレクトリ%sは存在しません。
[システムの処理]
コマンドの処理を中止します。
[ユーザの対処]
正しいInterstageのインストールディレクトリ、またはバックアップ資源の格納ディレクトリを指定して、再度コマンドを実行してください。
[意味]
バックアップ資源が存在しません。バックアップ資源の格納ディレクトリの指定に誤りがあるか、資源のバックアップ作業が正しく行われていませんでした。
[システムの処理]
コマンドの処理を中止します。
[ユーザの対処]
バックアップ資源の格納ディレクトリに誤りがある場合、正しいバックアップ資源の格納ディレクトリを指定して、再度コマンドを実行してください。
資源のバックアップ作業が正しく行われていなかった場合、バックアップ作業をやり直してから、再度コマンドを実行してください。
[意味]
Interstage JMXサービスのインストールディレクトリが存在しません。
[システムの処理]
コマンドの処理を中止します。
[ユーザの対処]
FJSVisjmxパッケージがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、FJSVisjmxパッケージのインストールを行ってから再度コマンドを実行してください。
[意味]
コマンドが異常終了しました。
[ユーザの対処]
本メッセージの前に以下の詳細エラー情報が出力されている場合、以下の詳細エラーメッセージに対する対処を行ってください。
Failed to restore the isjmx definition. errcode=E%d1:M%d2:O%d3:F%d4:D(line:%d5 code:%d6) |
%d4の値が108の場合
メモリ不足が発生している可能性があります。しばらくしてから再度コマンドを実行してください。
%d5に番号が指定されている場合
isjmx.xml定義の記述が誤っている可能性があります。
line:%d に示す該当行に記述誤りがないか見直して下さい。
修正後、再度コマンドを実行してください。
[意味]
Javaの実行環境に誤りがあります。
[ユーザの対処]
Interstage JMXサービスが使用するJDK/JREのインストールパスを正しく設定してください。Interstage JMXサービスのカスタマイズについては、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”を参照してください。
[意味]
Interstageの環境に誤りがあります。
[ユーザの対処]
環境変数IS_HOMEが正しく設定されているかどうかを確認し、問題がある場合は正しいInterstageのインストール先を設定してください。IS_HOMEが正しく設定されている場合は、Interstageの環境が不正な状態のため、Interstageを再インストールしてください。
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドを実行する前に、必ずInterstage、および、Interstage JMXサービスを停止してください。
本コマンドの実行時には、Interstageのインストールディレクトリ配下のファイルにアクセスしないでください。
資源をバックアップしたサーバとは別のサーバへ移入する場合は必ず、同じパッケージ構成の環境へ移入してください。
Interstage Application Server Enterprise Editionでのみ、“-s”オプションを指定してサイトを移行することができます。
コマンドを実行すると、isjmx.xmlのタグや属性の配置が変わることがありますが、Interstage JMXサービスの動作に影響はありません。
使用例
isjmxrestore C:\Interstage X:\backup |
isjmxrestore/backup |